彼は、言った

なぜ、死んじゃいけないんですか?


2年前、妻と子を交通事故で亡くした

横断歩道を渡っていて、左折したダンプにはねられた

それから、「心の病」となった  立ち直れない

もう、生きていけない   死にたいと


そして


あれこれ言う僕にたずねてきた


なぜ死んだらいけないのか




その問いには上手く答えられない。

しどろもどろになってしまう

いろんな理屈を考えても、

全部 うすっぺらく思えてしまう。



でも、心の底の戦慄(おのの)きだけは感じた。

そのことを認めてしまっては、自分が壊れるかもれない。という

そして、なによりもその人に いなくなってほしくはないと思った。



なぜ  人は自ら死を選んではいけないのか

きっと頭で考えることではないのだろう

カサブランカ

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カサブランカ

1942年
ハンフリー・ボガート     
イングリッド・バーグマン 
1943年アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞受賞


言わずとしれた最高の名作
でも、今までちゃんと観てなかったような気がする。

ナチスドイツがヨーロッパに侵攻、フランス領カサブランカは、自由を求めてアメリカに亡命しようとする人々の拠点になっていた。
カサブランカで酒場を経営している男(ハンフリーボガード)は、店に訪れた二人が、レジスタンスの指導者とかつての恋人(イングリッド・バーグマン)なのに気がつく。
かつてパリで愛し合っていた二人だが、脱出の日彼女は来ず、裏切られたと思っていた。
 
イングリッド・バーグマンはあくまでも美しく、ハンフリー・ボガードはどこまでも男らしい。
「男とは、信念を生き、かつ惚れた女のためには命さえ捨てる」
僕もこんなふうに生きてみようと思った(爆)

単純で、素敵な映画だ。
驚くのは、1942年戦争中の作品だということだ。当時のアメリカの思想と底力を示す作品だ。

あれこれ 今の映画を語る前に
ぜひぜひお勧めです。

善き人のためのソナタ

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善き人のためのソナタ

2007年アカデミー賞外国映画賞
ローラ賞(ドイツ映画賞)7部門受賞

舞台は1984年の東ドイツ。現代の、自分の生きてきた時代だ。

国家保安省(シュタージ)の局員が、ある劇作家の反体制的であるという証拠をつかむよう命じられる。その局員は、国家に忠実で、「犯罪者」を自白させるのは「凄腕」だ。


24時間の盗聴が始まった。

劇作家には恋人がいた。誰もが認める国民的な女優である。

局員は、その女優の魅力に圧倒される。

女優は、権力使って自分を「ものにしよう」とする大臣に身をまかせる。

それを知った劇作家に言う、しょうがないのだと。

しかし、恋人の行かないでとの訴えに、二人は、国家の言いなりにならない、自由のために闘うことを誓う。


盗聴する局員は、いつしか二人を応援しだすとともに、盗聴器を通して知る、自由、文学、音楽、に魅力を持ち始める。

彼の単調な生活とはあまりにも違いすぎた。

こっそり本を盗み出して読み、盗聴器から流れる音楽に愕然とする。

「善き人のためのソナタ」”とは、盗聴器から聴くピアノソナタのこと。劇作家のドライマンが、創作することを禁止され自殺した友人からプレゼントされた曲だ。


「この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」


局員は、様々な二人の活動を陰から応援する。しかし、追い込まれ恋人を裏切った女優は死を選ぶ。密かに協力し続けた局員はそのことが見つかり、地下室での郵便整理に仕事を移される。

それから数年後、ベルリンの壁が崩壊する。

ベルリンの壁の崩壊は大ニューズとして、もちろん心に残っている。

しかし、こんなに東ドイツの体制がひどいとは知らなかった。まさに盗聴国家だった。

ちなみにその女優役は「マーサ 幸せのレシピ」のあの主人公 素敵でした。

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ミュージック オブ ハート

2000年アカデミー賞主演女優賞、主題歌賞、
ゴールデングローブ賞主演女優賞ノミネート
映画批評家協会賞歌曲賞受賞

メリル・ストリーブ

ハーレムの子供たちにヴァイオリンを教えた教師の実話

イーストハーレムの小学校でヴァイオリンの臨時教員となった彼女。
子供たちの指導に打ち込み、父兄を前に開いた演奏会も大盛況となる。それから10年。受講者を抽選で決めなければならないほどの人気クラスとなった。そこへ突然、市からクラス閉鎖を知らされる。クラスを続けるための資金を得るため、救済コンサートを開くことになる。友人のつてで一流のヴァイオリニストが趣旨に賛同。カーネギーホールにてコンサートを成功させる。


やはりすごいのは、現代のアメリカ。
主人公の彼女も夫に出て行かれ、息子たちは荒れる。彼女は自立して生きようと決断し、あいまいな関係でよしとする恋人に別れを告げる
「今必要なのは、家庭なの。あの子達の父親なの。あなたに出来る?」


ハーレムのヴァイオリンクラスの子ども生きるのに必死だ。両親の離婚は日常茶飯事、銃撃に巻き込まれて命を落とす子、父親のDVのために母と秘密の場所に逃れていく子、盗み、喧嘩。なんどもヴァイオリンクラスは解散の危機に見舞われる。どんな困難にもあきらめず、子どもたちを引っ張っていく。


「あなたたちはなんでもできる」彼女の言葉だ

それにしても、主人公の彼女は、なんと激情家で怒りっぽく、口が悪い。それでもみんながついていくのは、どんな困難にもぶつかっていく彼女の姿勢とヴァイオリンと音楽のすばらしさだ。

カーネギーホールでの演奏は圧巻。
彼女は子どもたちに言う「ヴァイオリンは音楽は…ここで弾くのよ…。ここ、ハート、心でね…」


素敵な音楽を聴きたい人はぜひどうぞ。なにか楽器を始めたくなる映画です。

潜水服は蝶の夢を見る

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潜水服は蝶の夢を見る

2007年カンヌ国際映画祭 監督賞、高等技術賞受賞
2007年ヴェネチア国際映画祭 グッチ・グループ賞受賞
2007年サン・セバスチャン国際映画祭 ヨーロッパ映画賞受賞
2007年AFI映画祭 観客賞受賞

あの有名ファッション雑誌ELLE編集長が脳梗塞で倒れ、身体の自由をすべて失った。彼が唯一動かせるのは左目だけだ。20万回の瞬きでつづった自伝をもとにした映画。

映画は体の全く動かない主人公が目覚めたところから始まる。彼から見える世界がそのまま映し出される。
言語療法士が編みだしたアルファベットを読み上げて、それに瞬きで答えるやり方で、彼は外の世界との接触を始める。最初は「死にたい」という気持ちから。
彼の体は、まるで潜水服に閉じ込められたようだ。
やがて彼は、三つの自由を持っていることに気がつく。瞬きと記憶と想像力だ。それは蝶のように自由だ。彼は本を出そうと自分の人生を語り始める。

映画は、カメラワークに「彼」を感じさせる。そして全体に悲壮感がない。なによりも、彼の心の宇宙を感じさせる。人間はここまで動かなくなってもこんなに人間らしいんだと。

いかに周りが、寝たきりの人の気持ちや要求をわかってなく、無視するか、よくわかる映画だ。そして、自分ならどうなるかを考えさせられる。片目だけを動かすことでしか生きられない。死ぬ自由もない中で彼のように生きられるのだろうか。

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