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今晩、おそらくは私のいる宮城県だけではなく全国放送だったのかもしれませんが、深夜にスズメバチの番組を放送していました。「報道特捜! 列島縦断ハンター死闘 殺人スズメバチ包囲網」という、題名からして馬鹿馬鹿しさ満点だと分かります。 九州・宮崎県の高千穂で昔から行われているオオスズメバチのを収穫する様子をカメラで追ったものですが、いやはや、あいかわらずこのテの民放の番組はひどいものです。 まあテレビ番組のほとんどが惨憺たるものばかりですから、今さらのことではありますが。 (写真は、以前、知りあいに譲っていただいたオオスズメバチの標本です。 四国のものですが、暑い上に雨が少なく、自然も多く残っているためか、東北にいるオオスズメバチよりも大きいです。この個体が特別なのかもしれませんが。女王蜂とも聞いていないのですけれどね。) スズメバチは私のブログでも話題にしてこう写真をつければグンと訪問数が増えるくらい、映像としても非常にインパクトがあります。ですからTV局にとっても視聴率が適当に稼げますし、反面、普段から収穫している人々に「着いて行ってもいいですか?」と許可をお願いすれば、製作費もほとんどかかりません。防護服を着ていればリスクもほとんどありませんし。 しかも、取材や放送前にスズメバチのことをわずかでも勉強するような熱心さがある人は、どうせTV局には1人もいないでしょうから、こうして、
わけです。 そんな番組に出演している一般人も、まあひどいものです。 他人の土地に許可なく侵入して、それで穴を掘って、スズメバチの巣を勝手に収穫しても良いのか?というのが一番の疑問。 どこに飛んでいくかわからないスズメバチをひたすら追いかけ続け、着いたその巣のある土地がいつも自分らの仲間のものでもあるまいし、巣を見つけてから登記簿謄本で所有者を確認して、その所有者に許可をもらって立ち入りと収穫の許可をもらっているわけでもありますまい。 まして、そうやって蜂の子を食べるのが習慣の地方では、スズメバチの巣盤も商店で売られていて、取引されている財物なんですよね。 山菜採りもそうですが、そうやって山にあるものを土地の所有者に無断で立ち入って、勝手に根こそぎもっていくというのは、私は「いやしい。」としか思えません。いやしいどころか、
テレビ局も、そういう厳密に言えば不法侵入と窃盗みたいなことを、よくも撮影して放送できたものです。 一番ひどかったのは、ラストですね。 巣の入口には大きな木があったので、これをチェーンソーで伐採し始めて。…他人の土地の木を、勝手に切断。 しかも、スズメバチの処理としては最悪の、中途半端に巣を刺激しておきながら、結局は「山の神が、自分の手だけで捕えろと、チェーンソーを使ったことで、収穫を許さなかったのだ」とかなんとかいって、諦めてやんの。単に夕暮れになって、面倒になったか、さすがにここまで好き勝手やっているのをオンエアできるか不安になったスタッフが、
…とでも言ったんじゃないか?と勘ぐりたくなります。 スズメバチは、基本的には巣に近づかなければそれほど脅威ではないのですが、こうして中途半端に巣に刺激を与えた場合、人間に対して非常に攻撃的になる習性があります。 と、いうわけで、
それはラストに限らず、途中でも、成虫をきちんと取らないで、幼虫やさなぎの詰まった巣盤だけを持って帰るということをしていたのですが、これも同じく、周囲に危険を招きます。 むろん、成虫を捕獲しないのは、新女王蜂を活かして、来年度にもまた巣を作ってもらおうという資源保全の考え方で許される場合もありますが、夏のあの時期、あれほどの働き蜂を怒らせて放っておくというのは、無責任でしかありません。 こういう、無責任で扱いに無知な住民の行動も、ひと昔前は許容されていたことでしょうが、今のご時世ではいかがなものか。 そして、ああも好き勝手やって、周囲にまで脅威を残すような愚かしいものを、「スズメバチハンター」として面白おかしくだけ取り上げてお茶を濁すテレビ局も、両方ともどうかしています。 「スズメバチを食べる」のは、伝統的な食文化であり、山の重要なたんぱく源でもあります。しかし、長年の習慣とは言え、他人の土地を荒らす行動が許される時代ではありません。 実際、静岡県のお茶園では、お茶に着く農業害虫をクロスズメバチという種類のハチが効果的に狩り集めて、結果的に駆除してくれるので、手厚く保護しようとしています。
しかし、近隣の長野県や岐阜県の一部地域ではこの種類のハチを食べる習慣があって、地元のみならず静岡県に来て無断で巣を持って行ってしまう人たちがいるので、困っているという問題があるそうです。 静岡県では「クロスズメバチを採らないで」という看板が、結構よく見られます。 |
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わたしはこの番組を見ていないので分かりませんが
そんなにひどかったんですね〜文章から伝わってきました。。
昔そんなような番組をみた記憶はありますが、不法侵入とか考えなかったです。
撮影は許可をもらってやっているっていう先入観があるし、
あたし自身のモラルも低いのかも…いろんな知識を身につけたほうがいいですね〜^^
2008/9/28(日) 午前 7:22
いいことママさん、こんにちは♪
ちょうど去年の今頃も、同じテレビ局で同じような番組をしていたのですが、こういう番組を何の検証も無く繰り返すので、普通はそれを信じてしまうものですよ。
だからこそ、テレビ局には放送内容に慎重さとモラルが必要なのですけれど…。
去年の放送の時点で、スズメバチに関心のある人々ではその内容の低さに疑問が相次ぎ、私を含めて結構な人が局に疑問・意見のメールなどを送ったのですけれども、効果が無いようです。
山を所有する方(植林している方)にお話しをうかがうと、山菜やキノコ採りで山中を踏み歩き、木の根を踏んだり、土を固めて雨水の水路を新たに作ったり、と、結果的に山を荒らしているとうかがいます。多くの所有者の方は「山の恵みを多くの人に」と思っていらしたのが、昨今のあまりに目に余る行動の多さに、「立入禁止」とい看板を立てざるを得ない状況になってきたということです。しかし、それも無視されているとか…。
2008/9/28(日) 午前 9:32 [ 泉ヶ岳 ]
観てましたよ
ボク的には西日本じゃ普通な事かな…
タケノコ採り・キノコ採り・海産物のレクリェーション的採取にスズメバチ漁
一番違いを感じたのも海に入る許容や山へ入る許諾に関する自由度でしたね
2008/9/28(日) 午後 10:13
ニライさん、こんばんはです。
楽しんでいるのを水を差すわけではないですし、誰もがマナーを守って、自分が少し食べるくらいを分けてもらう程度で、そして地主さんや地域全体がそれならばと許容する関係が理想ですが・・・実際はそうではないことが多いです。
いくらなんでも土を掘り返し、木を切って、それで収穫するというのはやり過ぎですし、最初から自家用ではなく売買目的で収穫していく人もいますから、悪質な感は私は否めません。後処理もひどいですしね。
フィンランドだったかな?あちらでは、個人所有地でもそこの山野の恵みは国民が等しく恩恵を受ける権利を有するということで、他人の土地のキノコでも収穫して良いということらしいですが・・・。
2008/9/29(月) 午前 0:23 [ 泉ヶ岳 ]
この番組について、スズメバチなどの方向ではなく、無線機からおかしいと指摘している声を聞きました。
番組中、スズメバチの行き先を教え合うために仲間うちで使っていた無線が、日本では使用禁止である外国製の無線機「FRSのトランシーバー」だったという指摘です。要するに、違法電波・違法無線なのですね。
違法無線は、私も業務用簡易無線を業務で使用していた際に何度も被害にあっており、緊急時の連絡用無線などの妨害をするなど、大きな迷惑行為(犯罪)です。
純朴な田舎の風土…ということを差し引いても、あまりにも無知で他人の迷惑を考えない人々の集団であったのは間違いありませんね。
2008/10/3(金) 午後 11:05 [ 泉ヶ岳 ]
今日の夜10時からも、三流TV局のTBS系列で、軽薄なアイドル崩れがわーわー言いながらスズメバチの巣を取るという馬鹿企画をやっていました。
ゴミ番組ですな。
こういうTV局の連中って、こんなので「仕事しました。給料ください」と言えるのですから、非常に楽というか、害毒を流すだけの職種だとつくづく思います。
いいですね、こういう馬鹿でもできる仕事って。
2008/11/27(木) 午後 10:30 [ 泉ヶ岳 ]