日々是雑感

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専門バカ(専門馬鹿)

 2泊3日の旅行話の1日目しか終わっていないのになんですが…。

 先日、私が自分を器用貧乏だと思うということを書きました。
 しかし、こういう記事を見ると、専門に特化して、それに呑まれてしまう

専門バカ

になるくらいならば、よほどいいか…とも思うわけです。

スズメバチ駆除の有名教諭、自宅野放し飼育…近所から苦情も
11月8日14時33分配信 読売新聞
 
 さいたま市などの依頼でスズメバチを駆除してきた埼玉県内の私立高校教諭(50)が、スズメバチを春日部市の自宅で飼育し、ハチが付近の住宅街を飛び回っていたことがわかった。

 飼育に法的規制はないが、付近の住民は「危険なハチを住宅街で飼育するなんて」と不安を訴えている。教諭は駆除した巣を家に持ち帰っており、さいたま市などは委託の見直しの検討を始めた。

 高校で地理を担当している教諭は、スズメバチ駆除の専門家として知られ、テレビ番組にも出演している。教諭の説明によると、5年前に「社会性蜂類研究会」という名前で駆除業務を始め、個人のほか、さいたま市や越谷市などから依頼を受けて、1回2万円程度で年間約200〜300件の駆除を行っている。昨年度は、さいたま市が25回60万円、越谷市が77回113万円を委託費として同研究会に支払った。

 教諭は、持ち帰った巣を自宅敷地内の物干し場につるしたり、置いたりしてスズメバチを飼育していた。【略】
 近所の無職男性(66)は「今夏も自宅でスズメバチに刺された。野放しになっているのはおかしい」と訴え、近くの主婦(61)も「大群で飛んでいることがあり、恐怖を感じる」と話した。

 教諭は読売新聞の取材に「自然保護の観点からも、捕獲したすべてのハチを殺す必要はない」と主張しつつも、住宅街で繁殖する可能性を認め、「巣は処分する」と語った。

【略】

 ハチに詳しい中村純・玉川大教授(動物行動学)は「研究目的としても、危険がないように密閉した場所で育てるべきだ」と批判。国立感染症研究所の小林睦生・昆虫医科学部長は「有毒で危険な生物だけに、住宅街では自治体の条例で、飼育を許可制にするなどの方策があってもいい」と話している。

最終更新:11月8日14時33分

 年間200〜300件とは相当多い駆除件数です。スズメバチ専門の駆除業者さんでもなかなかこんな件数にはなりません。それは、普通の市町村の範囲ではそれほど駆除が必要となるまでの数の巣はできないからです。よほど遠くまで足を運んでいるのでしょう。また、駆除の必要のないものまで駆除しているのかもしれません。
 スズメバチの巣の駆除は6〜10月までが一気に増加しますから、およそ5か月間として、1か月平均60件=1日も休まずに毎日平均2件。そして遠いところまで営業範囲…。彼だけだと思いますが、私立高校の教師とはそこまでヒマなのでしょうか?。

 偏差値が全てとは思いませんが、

彼の勤める私立高校は、進学選抜コースでも偏差値が51ほど。最も低い科が43ほどというのですから、ここまで「趣味」というか「お遊び」というか「商売」に没頭するヒマがあるのならば、少しは教師という本業に熱意を持ち、頑張るべき

では?と、思ったりします。
 何しろ2万円×300件=600万円の稼ぎです。きっと止められないのでしょう、生徒の成績よりも。

 教師にはありがちな非常識ぶりは、たまに見て知っていますが、ここまで本末転倒の話は見られるものではありません。
 彼はスズメバチの研究のために標本を集めているらしいですが、彼自身こそ研究対象になりそうです

 駆除の様子をテレビを見た視聴者からも、「危険な作業を高校生らにさせて報酬を得ている」など、批判的な声も多かったようです。
 先日の「週刊新潮(10月30日号)」でも「(9)『日テレ』が持ち上げちゃった有名高校教師『美談のウソ』」と題して叩かれていました。当然ですね。

 しかし、まさかここまで愚かで未熟なドシロウトだとは…。

 確かに、スズメバチといえども無用に駆除・殺すべきではないのは最もです。
 しかし普通の常識の持ち主なら「駆除しないで済むものはあえて駆除しないよう家主を説得し、共生方法を教える」とか、「人が到底来ないような場所に逃がす」となるべきところが、「住宅地にある自宅の庭先につるす」というのは、どういう思考回路??

 また、スズメバチでも正しい対処をしていれば、むやみに刺されません。その意味ではすぐさま危険とは言い切れません。
 しかし、彼はこれまでテレビに数多く出ておきながら視聴者に対してはもちろん、自分の住むご近所にさえも、これまでそういった事実をちっとも伝えてこず、単にTV局に乗せられ調子にのって無意味・無価値な内容の宣伝出演だけをしてきたツケが、今回帰って来たわけです。
 正しい知識を少しでも放送を通じて流していたり、ご近所とコミュニケーションを図っていれば、こんなマヌケな結果は回避できていたはずで、金儲けとお遊びの自業自得です。

 以前にも書いたように、無責任に煽る一部のテレビ局や、今回の行政側も委託仕様書などに手落ち(高校教師という肩書を無警戒に信用してしまった?)など、こいつを勢いづかせた責任はあります。
 しかし先日、日本テレビ系列で放送したときは、防護服を着たこの教師らスタッフが、西部劇か何かの演出のように5人で道路をふさぐように横に広がってカメラに向かって歩いてくるという

寒い演出

をしていて、くだらない演出をする愚かなテレビ局はもちろん、「それに乗ってやるバカもバカだ」と思ったものです。

スズメバチを研究する前に、まず、幼児でも知っている基本的な道路の歩き方から学ぶべきですな。蜂用の防護服を着ていても車の衝突は防げないことを、きっと彼らはわからないのでしょう(笑)。

 この悪ノリぶりは、彼の軽薄さ、TV出演の中身の無さぶりを象徴しています。

 「Yahoo!知恵袋」でスズメバチの駆除相談に回答をしていると、このテのおかしな人物はたまにいます。
 ハチに戦意を向けなければ攻撃されない」とか「スズメバチの駆除で代金を取るのは悪質業者」などと、スズメバチの観察者を名乗るくせに、明らかに間違った回答をもっともらしく書いて、質問者の身や一般的な駆除業者の名誉を傷つけようとする人物がいました。

 スズメバチは観察すると、その驚異的な習性や能力に、知れば知るほどのめり込んでいく魅力があります。
 それがゆえに「スズメバチと人との関わり方」という観点を考えない者や、それ以前に常識が欠如した幼稚な人物だと、スズメバチを過剰に保護し、こうも人の迷惑を考えないただの厄介者になってしまいます。
 以前書いたニホンオオカミについても、そういった狂信者がしばしばいます。

 なぜ私がこいつらのような人間に激しい嫌悪感を持つのか?それは、こういう連中と同一視されたくないことがまずあります。記事最後にあるように、厳しい規制もかけられかねません。
 私が尊敬するスズメバチを専門に駆除している業者さんは、できるだけ薬を使わず、そして撤去した巣を自宅の広い農地に置いています。そういった常識的な方まで、同一視されてしまう。これは侮辱です。

 何よりも、彼のように浅はかで無知な言動から、世間に誤ったスズメバチに対するイメージや情報を蔓延させることになるからです。
 スズメバチは正しい対処方法をしていれば、危険を高い確率で回避できますうが、誤った認識をされてしまうと、人間にもハチにも被害が出てしまうのです。
 そういった被害を拡大させるようなウソを吹聴したり行動をする連中は、道義的には犯罪者と言えます。

 環境問題やペット問題でウンザリするのは、こういった自分が正しいと信じて疑わず、それで多くの人に迷惑や被害をかけても何とも思わない

迷惑者

の存在です。

 飼い犬の場合、他人を咬んだりした場合は、民事では損害賠償請求。刑事事件としても過失傷害で告訴できるはず。
 個体識別の難しいスズメバチだけに、その加害蜂がその教師のいる巣からのものという立証が困難というだけで、猛犬を住宅地で放し飼いにしているのと同じということを、こいつに理解してくれという方が無理ですかね。

 今までは「高校教師が、生徒と研究のためにしている」と公的機関は信用・協力(ってか、誤解)していたのでしょうが、今回の件でこいつの正体がばれ、しばらくは公的機関から締め出されるのは間違いないでしょうから、それは救いです。

閉じる コメント(9)

泉ヶ岳さん、訪問&コメントありがとうございました^^
生徒に駆除を手伝わせていたなんて…驚きですね。しかし、依頼が来て一日2件駆除を行ったとして、この教師は授業どうしていたんでしょうね?「今日は○時から駆除があるので、○時限目は自習!」とか?教師がここまで自由な職業だとは思いませんでした(苦笑)
ところでツキノワグマのフィールドサイン、読ませていただきました^^自然を観察し、そこから動物の意志や行動までわかってしまうなんて素晴らしいですね!私が予測できるのは、せいぜいうちのワンコが留守番の間悪さをしてて、その部屋のとっ散らかりようから「ここでこれを倒して中身を漁って、次にあれに興味を持って歩いていく途中に今度はこれをつついていったのね」ぐらいなもんです(笑)

2008/11/9(日) 午前 8:17 [ - ] 返信する

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銀糸さん、ありがとうございます♪

こんな不愉快で、私も怒りのまま書いてしまった記事でしたが、お話しできる機会になったのが救いです(笑)。

「こいつ」は、クラブ活動のような体裁でやっていたと聞いています。日テレも「スズメバチハンター」とかなんとか言って無責任に煽っていた(視聴率が取れる衝撃的な映像が簡単に取れるので)のが実に不愉快でした。

ワンコの行動を推測できるのもステキですよ♪
単に無味乾燥な観察だけではなく、ワンコのことをよく知って、温かく見守る信頼関係のような理解し合える関係をお築きでもあるのでしょうから。何より、楽しい(笑)。

2008/11/9(日) 午前 9:02 [ 泉ヶ岳 ] 返信する

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「寒い演出」を見つけました。

日本テレビ「リアルニュース」の紹介写真です。
http://www.ntv.co.jp/real/special/080901.html

2008/11/9(日) 午前 10:33 [ 泉ヶ岳 ] 返信する

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泉ヶ丘さんコメントありがとうございました.

こういうのはホントに参りますね.

2008/11/9(日) 午後 11:31 landau 返信する

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landauさん、ご訪問いただきありがとうございました。

社会常識をわきまえずにいる人物が教壇に立っているというのは、青少年に対して悪影響が大きいのではないかと思います。

大多数の教師が頑張っていますし、この教員の学校でもそうでしょう。
彼の行動は日本中の教師やこの学校を貶めるものだと思います。

2008/11/10(月) 午後 7:54 [ 泉ヶ岳 ] 返信する

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こいつを擁護するつもりはサラサラないのですが、スズメバチの巣を自宅に持ち帰って飼育して、新女王蜂を多く巣立たせても、それが原因で地域のスズメバチが増加するとか維持するとか、逆に駆除をしていたとしても著しく減少するとは限りません。

もともと一定地域面積内で営巣できる新女王蜂は生存競争などの結果により限られているので、こいつが駆除した程度の影響ではそこまでの駆除数には至らないと思うわけです。

まあ、【まったく信用できない】からこそ、「飼って、自分の商売が食いっぱぐれないようにしているのだろう」という推測が成り立つわけで、これも本人の自業自得なわけですが。

無駄なTV出演をして、くだらないセンセーショナルな恐怖感だけをあおることを繰り返していたから、そう非難されるわけです。
もっと、正しい知識を広めていれば、そこまで非難されなかったわけで。まさにこれも自業自得。本人の不徳なゆえのこと。

2008/11/18(火) 午後 11:30 [ 泉ヶ岳 ] 返信する

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素晴らし!! 傑作トラバ★

2008/11/20(木) 午前 9:42 naomi_shararan 返信する

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ナオミさん、コメントとトラックバック、ありがとうございます♪

結果的に、商売とはいえ、誰かの役には立っていたのでしょうけれども、それにしても非常識な言動が多すぎるのは間違いなさそうです。

こいつに限らず、どうしてこうも、教員には非常識な連中が目立つのか、本当に不思議です。むろん、本当に尊敬すべき教員も多数いるのは事実なのですが。

2008/11/21(金) 午前 6:42 [ 泉ヶ岳 ] 返信する

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googleで「専門馬鹿」で検索すると、2番目にHIT。「専門バカ」で検索しても5番目程度にHITするなど、この記事も結構なものです(笑)

世の中で「専門馬鹿」を調べたい方は、これからこいつのことをここで知っていただく機会になります。いい気味です。

2008/11/23(日) 午後 2:46 [ 泉ヶ岳 ] 返信する

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