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先日、蜂群崩壊症候群について少し書きましたが、ミツバチについて続けて2つの記事がありましたので、まずその紹介から。 <ミツバチ大量死>「国は意識変えて」 農薬の影響指摘も /長野 4月26日12時55分配信 毎日新聞 農作物の受粉に使われるミツバチが不足し、農業への影響が懸念されている。今のところ県内で不足は生じていないが、長野市では昨年8月に大量死が発生、県は対策に乗り出している。ダニや女王蜂不足の影響など複合的要因に加え、農薬の影響があると指摘されている。県内の養蜂業者らに実態を聞いた。【光田宗義】 ◆異変 残暑が厳しい昨年8月下旬。巣箱の様子を見に長野市戸隠を訪れた養蜂業の男性(65)は、車を降りた途端、異変に気付いた。辺りに漂う腐臭。近づくと、巣箱の前にはミツバチたちの死(し)骸(がい)の山ができていた。「約10日前は何ともなかった。こんなに大量に死んだのは今までになかった。恐ろしい」。男性は言葉を失った。 ◆「対策会議」設置へ 県養蜂協会によると、長野市では同時期、7カ所約230群(1群約1万匹)で、大量死が確認された。 男性は福岡県宗像市の厚生労働省登録検査機関に蜂の死骸の分析を依頼。「クロチアニジン」という昆虫への毒性の強いネオニコチノイド系農薬が検出された。稲のカメムシ対策や野菜、果樹などに一般的に使われるもので、8月下旬はお盆明けの農薬散布期にあたる。 県は同系粉末農薬の使用を避け、使用の際には養蜂業者に連絡するよう通知。来月には全県で、農業・養蜂関係者らが参加する「ミツバチ危被害対策連絡会議」を設置し、連携強化を図る方針だ。同系農薬は国の認可を受けており、年々使用量も増加している。農林水産省農薬対策室は「ミツバチとの接触は避けるべきだが、大量死との因果関係は不明」との立場だ。 しかし、男性は訴える。「もしミツバチが死ぬなら、他の昆虫も死ぬ。生態系にも影響を与える大変なことだ。国には意識を変えてほしい」 ◆暖冬も響く 一方、現場からは暖冬の影響を指摘する声もある。ミツバチは、花の少ない冬季にはあまり活動せず、春先にかけて採蜜(みつ)を本格的に始めるのが一般的という。ところが今冬は、暖冬の影響で冬に動き始めるミツバチも少なくなかったようだ。 県養蜂協会の金子堅太郎会長は「花のない1、2月は静かにしていてほしいが、巣箱の外に出て体力を消耗してしまった」。別の業者の男性も「冬季に『遊んでしまった』ことで、群が大きくならない」とこぼす。 これまで冬季には巣箱をシートで覆うなどの防寒対策が必要だった。今後、温暖化が定着すれば、巣箱を日陰に置くなどの暖冬対策が求められる可能性もある。金子会長は「気候にあった管理方法が確立されるだろう」と見通しを語った。これは、「姿を消す・死がいも見当たらない」と言われる蜂群崩壊症候群とは、ちょっと違う、「原因不明死」と言うべき案件かと思うのですが、少なくともこの件ではそれぞれ調査結果や仮説が紹介されているのは実に興味深いです。 「謎の失踪」という蜂群崩壊症候群では無くとも、ミツバチがその数を減らしたり、統率が取れないという点ではこの大量死も人間に与える影響は同じです。 次に、その翌日、4月27日のカナロコの記事です。 開国博Y150 開場間際に大量のハチ/横浜、駆除で1時間半遅れ 4月27日21時0分配信 カナロコ 開国博Y150の内覧会が催された会場の一つ「Y150はじまりの森」(横浜市中区)では二十七日、大量のハチが見つかり、急きょ業者が駆除するアクシデントがあった。開場は約一時間半遅れ、入場ゲートには長蛇の列ができた。 横浜開港150周年協会によると、ハチはミツバチで、正午からの開場直前に二カ所の木で発見された。巣を作ろうと群がっていたとみられるという。 ハチが発見された木に近い場所での歴史などを振り返る展示コーナーは入場が見合わされた。女性会社員(27)は「横浜の歴史を知れるコーナーだから楽しみにしていたのに」と残念そうだった。状況はまるで違うにしても、こういう記事をこう並べてみると、人間の言う「環境保護」「地球にやさしい」「動物愛護」などなどの綺麗ごとが、すべて人間自身の都合・価値観で行われるということを実感します。 もっとも、私はある程度それで良いと思っているのですがね。 ミツバチがいなくなって大変だ!と騒ぐ人。イベントのコーナーの一部が入れないのを残念がったりその解消のためにミツバチを駆除しようとする人。まったく同じ「人間」と、同じ「ミツバチ」との関わりで、その場面が違えばこうも人間側からの扱いが違うとは。 ミツバチも社会性のハチですが、そう巣の社会性が失われているのが問題ですが、人間のこうも多種多様の社会状況を考えれば、崩壊しているのはミツバチ社会だけ?と思ったりしますね。 だいたい、この開国博Y150のHPではこうも書いてあるんですがね。 1859年(安政6年)の開国・開港から150周年を迎える、2009年。
と。自然があることが1つの重要なポイントで、そしてそういうエリアから未来への可能性を広げるという主旨のわりに、ミツバチが出たら、駆除とは、まあ矛盾しているというか、いかにも人間らしいというか、皮肉のようなものです(笑)。横浜は未来への「出航」をテーマに、その歴史や魅力が満載の博覧会「開国博Y150」を開催します。 みなとみらい地区を中心としたメイン会場「ベイサイドエリア」、 食やファッションなどの人気スポットが立ち並ぶ横浜駅周辺から山下・山手地区の「マザーポートエリア」、 自然豊かなズーラシア近隣に広がる「ヒルサイドエリア」。 「海」「街」「自然」が生きるこの3つのエリアから、未来を輝かせる夢の種をまくために。 今、「開国博Y150」という名の船があなたを乗せて「出航」します。 最初から、奇麗事は言わないことです。 人間というのは、徹底的に他の生命や地球環境を、自分の都合のいいように好き勝手扱ってきて、それがなんだかマズいぞ、と怪しくなったから、結局自分たちの生き残るために「環境対策」をしているに過ぎない。 「環境保護活動をしている」と、たまに自慢めいたことを言う人がいますが、そりゃ公共性や公益性はあるとは認めますが、別に博愛精神があるとは思っていませんし、ご自身のためでもあるということを思えば、そんなに自慢すべきことでもなんでもないという自覚を持ってほしいと思ったりします。 中学校のときの、ある部活動の運動部を思い出す。その運動部は素行が悪い生徒のたまり場で、部室は荒れ放題。業を煮やした校長や顧問が、ついに閉鎖をしようという動きになって、初めて片づけを始めた。そのときの、居場所が無くなる・怒られると、慌てて部室の片付けをしている子供たち、という話しと根本は同じではないか。与えられた部室を汚したり壊したりするのがそもそも論外なだけで、自分たちがそれを修理したり、大事に使うというのは当たり前のこと。 そういう、好き勝手、自分らの気分しだいで対象をいいように扱うようなことをしているようでは、「蜂群崩壊症候群は、ハチのストライキ。人間に愛想を尽かして出て行ったのではないか?」という皮肉ももっともだと思います。
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はじめまして、ミツバチ記事繋がりで来ました。環境問題。みんなで考える時から実行する時になっています。多くの人に感心を持ってもらいたいですね。
2009/5/6(水) 午後 1:21 [ - ]
JOGANさん、はじめまして。ご訪問とコメントをありがとうございました。
乱暴者のクラスメートが、腕力に物を言わせて暴れていたら、クラスで孤立…というような、人間がその他の生き物などから相手にされなくなっているような気がします。
2009/5/6(水) 午後 1:36 [ 泉ヶ岳 ]