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山形県鶴岡市の湯野浜温泉からすぐのところに、龍澤山善寳寺という名刹があります。歴史は1200年にもなるとか。 海岸すぐそばにあることからいってわかるのは、こちらが漁業や航海の安全の信仰というところですね。 こちらが山門です。 私らが訪れたときは、山門への敷石を工事していましたが、大きく大変立派な山門です。1862年に再建されたものです。 山門の中にある左右の像も見事なもので、すごい迫力です。 山門に入る前に右手にあるのが、五百羅漢の安置されている五百羅漢堂。 中の五百羅漢も見事です。 同じく、山門に入る前に左手には、五重塔があります。明治16年のもので、魚類の供養塔ということです。 出羽三山の羽黒山にも見事な五重塔がありますし、仙台の定義山にも近年建てられたものがあります。これらは非常に有名で、週末といわず平日でも多くの観光客でにぎわうほどです。 しかし意外なことに、この龍澤山善寳寺やその五重塔は、「観光名所」というような特別な扱いにはなっていませんで、実は私も今回、父親に教えられて始めて知ったほどでした。私らが参拝に訪れたこの日も平日とは言え、私たち以外にはわずかな参拝客があるくらいでした。 広い駐車場もありますが、無料です。拝観料なんてのもありません。 …きっと、寺社の維持というものに主眼があるのではなく、本当に海の安全を願う地域のためのものであり、そして地域から親しまれる存在だからではないか?と思うのです。 山形は山形市を中心とした内陸側と、酒田市や鶴岡市のような庄内地方とでは、まるで違う県かのように、文化が違うように感じます。
山形は観光PRなどが非常に巧みなのですが、庄内地方の方々はそういう自己の宣伝が上手じゃないように思います。それは能力の問題というよりは、遠慮とか奥ゆかしさから、そう宣伝しないというように感じますね。そういうのも含めて、庄内地方は好きです。 |
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