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施設管理を仕事にしていると、いろいろなことを考えます。 例えば、女性用更衣室やトイレ。信じられないことですが、そこで隠し撮りしたものが堂々と売買されているということで、お金欲しさに女性がカメラを隠し持って女湯に入るということさえあるということです。 そういうことの予防についても、常日頃から考えていなければなりません。 「防犯カメラ」というものは、それがあることで犯罪を思いとどまらせる「抑止力」と、実際に被害に遭った場合の手がかりや証拠にする「証拠能力」の2つの大きな役割があります。 前者の「抑止力」のみを期待するのであれば、見かけは本物そっくりでも実際は撮影できない、その代わりに本物よりも保守管理が不要で安価な「ダミーカメラ」でも役割を果たします。 しかし、抑止力を期待するがあまり、防犯カメラを目立たせてしまうと、相手がそのカメラの死角をついてきたり、覆面をされて来るなど、対策も容易に立てられてしまいます。すると、あまり証拠能力は期待できないということにもなります。 そういう意味では、本当に確実な証拠能力を残したい場合ならば、隠しカメラが非常に有効になってきます。天井にダミーカメラを設置して、床面に隠しカメラを設置すると、ダミーに気を取られた悪人は顔を伏せて通りますが、逆にそこをハッキリ撮影できる…という二段構えなどの応用が可能になります。 ただし、安易にあっちこっちにそれらを設置してしまうと、今度は防犯用のはずのそれそのものが、「盗撮」「個人情報保護上、無断で撮影するのは問題だ」と言われかねませんので、倉庫とか、従業員専用通路とか、そういう一般客の入らない場所にのみという限定にはなるでしょう。 昨今では対人トラブルなどが増加しているという体感不安があるからか、防犯カメラや、相手に気づかれずにありのままの状態を保存できるよう隠しカメラなどがどんどん作られ、一般に販売されています。記録媒体の大容量化と小型化と低価格化がそれを後押ししたのでしょう。 これはこれで、正しい使い方をすれば非常に良いアイテムなのですが、こんなもんが誰でもお金さえ出せば、しかも非常に安価な価格で入手できるのですから、悪人が手にすれば冒頭のような卑劣な犯罪に利用するということは十分にあるわけです。「諸刃の剣」というものですね。まあ、包丁でも、料理人に持たせれば見事な料理を作り、悪人はそれを使って刺す、というところでしょうか。 私のような立場にあると、そういうアイテムがあることを承知で、トイレや女性更衣室などを定期的に女性スタッフに巡回し、見慣れぬものなどが無いか、細部までよく見てもらうようにお願いしています。 最近のカメラは、非常に小型で、汚物入れなどに入れて撮影した画像を電波で飛ばすというものもあります。また、人感センサーなどがついていて、人間の動きや音声が生じた場合に自動撮影するとか、かなり暗い場所からでも明るく撮影できるものまであります。 そういったものが「ある」ということを知り、それが悪意ある者に仕掛けられたりしていないか?ということは、今や施設管理をする人には当然の常識として、警戒すべき事項になっています。 今日は、インターネットオークションなどで見かけた、誰でも簡単に買うことができるこれらの特殊なカメラを紹介しましょう。 意外に、世間ではこんなもんが簡単に売買されているということをご存じないようですので、本来の防犯目的のためには知られていないのは望ましいのですが、それで犯罪があっては大変です。 犯罪手口を指南するようなことにもなりかねませんので、悩みどころでしたが、1月5日付けのカナロコ(神奈川新聞)の記事に、このテの隠しカメラでの盗撮事件がありました。 超小型カメラでスカート内を盗撮した容疑者逮捕、1ミリ未満の穴にレンズ内蔵/川崎 2010年1月5日 超小型カメラで女性のスカートの中を盗撮したとして、幸署は県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで、横浜市鶴見区市場大和町、会社員の容疑者(55)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は、川崎市幸区堀川町の書店で、東京都世田谷区の自営業の女性(35)と、同書店のアルバイト店員の女性(23)のスカートの中に、カメラを潜ませたバッグを差し入れ盗撮したとしている。目撃した警備員の男性(35)が取り押さえた。 同署によると、カメラは縦5センチ、横3センチ。車のリモコンキーのような形をしており、先端にある1ミリ未満の穴にレンズが内蔵されている。容疑者は「昨年の秋、インターネットで6千円で買った」などと供述しているという。同署は「このような小型カメラは珍しい。見た目では分からず悪質性は高い」と話している。優秀な警備員さんですね。こういうものがあると知って、警戒し、そして対処するというのは、日ごろの教育や訓練の賜物でしょう。現場となった書店さんは、この警備員さんや警備会社と大事にお付き合いすべきでしょうね。 さて、この記事からは、私のような防犯に関心がある程度の人ならば知っていることですが、実際の被害者の女性は気づかなかった(?)わけですね。 警備員さんも、「容疑者の動き」で怪しいと思ったのでしょうから、小型カメラや隠しカメラ、偽装したカメラをうまく使われてはなかなか厄介です。 どんな場所でも見られているかもしれないという意識を持っていなければならない…としか言えません。 せめて、こんなものがある、ということをお知らせして、各自自己防衛を呼びかけるのが精いっぱいです。 写真は、いずれもあっちこっちから引用させていただいたものです。 まずは、時計型 腕時計型ですね。動画や静止画、音声まで撮影でき、しかも高解像度のようです。文字盤に直径1mmほどのピンホールカメラがあります。 次は置時計型がいくつか。 こんなものが更衣室に置いてあっても、わからないかもしれません。 無線式のカメラの場合は、「プレゼントだよ」などと言って贈りつけ、画像を外から盗み見るという方法もあるかもしれません。 ペン型なんてものがあります。 不自然にペンがあったら、ちょっと注意した方が良いかもしれません。 車のキーにつけてロックを解錠・施錠するキーレスエントリー型なんてものまで。上記記事の犯人はこういうタイプのものを使ったようです。 カバンに仕込んでいる場合もあります。この状態で、丸ごと売られているんです。 呆れることに、ボタン型とか、ネジ山型のものまで。 これでは、相手の衣服全てがカメラに見えて来ますし、備品を構成するネジ1つまで疑ってしまわなくなってしまいます。 子供のころは単純に、「スパイ映画」のようで楽しく感じて憧れるものですが…さすがに、ここまでは製作販売なんてしないで欲しいですね。 と、いくら望まなくとも、ピンホール型カメラをタバコの空き箱、お菓子の箱、ペンケース…など、身近なものに入れ、直径1mmの穴さえそれに空ければ、どんなものでもたちまち隠しカメラになります。 くれぐれもご用心…と、特にオチも無く。
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いろいろなものがあるんですね、びっくりです。今日も新聞で小学校の先生が学校のトイレを盗撮していたと記事にありました。怖い時代になりましたねえ。
2010/2/19(金) 午前 9:36 [ プーサン ]
プーサンさんのお仕事の場合ですと、ゴネたり危険な交渉相手にはこういうカメラも必需品?かもしれませんね。
2010/2/19(金) 午後 9:32 [ 泉ヶ岳 ]
破廉恥というよりも精神的な病かもしれませんが、こういう愚かな使い方をすると、犯罪予防に使おうとする人まで迷惑を受けます。困ったものです。
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ボールペン型カメラでスカート内盗撮 容疑の3等陸曹を逮捕
2月25日17時8分配信 産経新聞
女性のスカート内を盗撮したとして、陸上自衛隊通信団の市ケ谷駐屯地に所属する男性3等陸曹(26)が、東京都迷惑防止条例違反の現行犯で昨年12月に逮捕されていたことが25日、警視庁新宿署などへの取材で分かった。陸曹はすでに釈放され、罰金40万円の略式命令を受けている。
逮捕容疑は、昨年12月2日午後2時ごろ、新宿区内のコンビニで、近くにいた女性のスカートの中をボールペン型カメラを使って盗撮したとしている。
【後略】
2010/2/25(木) 午後 11:06 [ 泉ヶ岳 ]
隠しカメラの設置が無いか、便利な装置が販売されているようです。
赤いLEDを強烈に発光させて、レンズ特有の反射をさせて発見するという仕組みのようです。
こちらのサイトで詳しく拝見できます。
http://www.store-mix.com/ko-bai/product.php?pid=1448551
ちと高い。楽天で探したところ、半額くらいで類似?品が。
http://item.rakuten.co.jp/hanwha/uma-spyfinder/
女性には心強い味方で結構なのですが、本当に防犯で使いたい人には困りものかも。イタチごっこですね。
2011/2/13(日) 午後 8:25 [ 泉ヶ岳 ]