日々是雑感

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人間、出し抜かれる?

 狭い施設内で、攻撃性の高いイタチの仲間が容疑者とは言っても、こうも短時間で大量に殺されたというところからして、トキの方でも外敵に対する警戒心とか防御方法の学習とか、そういう放鳥のための基本的な知識や経験や能力が欠けていたのではないでしょうか?
 まあ、だからこその訓練施設での訓練中だったのでしょうけれど。

 それにしても、当然外敵の侵入防止を考えて、それなりに予算も人員もかけて検討し尽くして設置したはずのこの施設に見事に侵入して、そして抜け出し、しかも事後もその侵入経路がはっきりしないというのは、これはいろいろと学ぶべきところがあります。
 3月10日の時事通信社の記事です。
トキ9羽死ぬ、1羽は瀕死状態=今秋の自然放鳥に影響も−環境省

 環境省は10日、今秋に予定されている3回目の自然放鳥に向け、新潟県の佐渡トキ保護センターで訓練中の国の特別天然記念物トキ11羽のうち、9羽が死に、1羽が瀕死(ひんし)の状態で見つかったと発表した。かまれた跡があり、小動物に襲われたとみられる。今秋放鳥予定の21羽のうち、約半数のトキが被害を受けたことから、今後の予定に影響が出る恐れもある。

 同省によると、死んだのは1〜5歳の雌7羽と0歳の雄2羽で、瀕死状態になっているのは0歳の雄1羽。残る2歳の雌1羽は無事だった。

 飼育を受託している県によると、同センターの職員は9日午後5時15分ごろ、自然に近い環境を再現した「順化ケージ」の監視カメラの映像を確認して帰宅。翌10日午前8時15分に出勤し、異常に気付いたという。夜間は無人だった。

 監視カメラの画像を解析した結果、9日午後5時55分ごろ、ケージ内で動く小動物の姿を確認。足跡もケージ内に残されていたことから、同省はテンやイタチなどの小動物に襲われた可能性が高いとみて侵入経路などを調べている。

 小沢鋭仁環境相は、今秋の放鳥について「最終的な判断は先になるが、(予定通りの実施は)難しいのではないかと、担当部局から報告を受けている」と話した。

 順化ケージは、縦50メートル、横80メートルで、最も高い所で15メートル。鉄製の金網で覆われており、外敵が穴を掘って侵入できないよう深さ115センチのコンクリート製の基礎の上に建設されている。金網には小動物が侵入しようとした痕跡は見当たらないという。残り10羽は別のケージで飼育されており、無事だった。(2010/03/10-22:19)
 記事ではハッキリしないのですが、当然、トキが逃げて行かないように金網ですっかり覆われていたのでしょう。
 地面に掘られた形跡も無いようですし、金網も破れていたわけでも無いようだという。

 すると考えられそうなのは…金網の目はどれくらいの大きさなんでしょうかねえ?まさか、金網の穴を通り抜けたのではないでしょうね?
 金網の大きさを考えれば、イタチかテン、どちらかと言えばテンよりは小さめでどこにでもいそうなイタチの仕業かな?と思うのですが、いずれにしても、普通に街中で見られる金網でさえ、すんなり通れるとは思えませんが。

 なんにしても、人間が、あれこれ考えて万全を期して設置した防御方法が、あっさりと盲点を突かれたかのように出し抜かれたという事実は変わりがありません。
 人為的な影響で日本から絶滅させた動物を、自然をコントロールしようとしているかのような人間の浅知恵・傲慢でもって無理やり復活させようとしている施設で、思いがけない自然の驚異を見せつけられ・出し抜かれた施設関係者は、少し自然というものを甘く見ているのではないか?と、いい警鐘にもなったのではないかと、ちょっと意地悪な感想も持ってしまいました。もちろん、襲われたトキには気の毒ですが。

【追記 2010.03.11 AM0.50】
 フジテレビの動画ニュースを見たのですが、文字情報以上にいろいろと教えてくれました。

 監視カメラの映像にあった飛び跳ねるような動きと雪上に残された足跡の写真から、まちがいなくイタチかテンだとわかります。

 イタチの仲間は、食べなくとも、その場で目にした獲物を片っ端から殺すと言う習性があるということです。今回は、その習性が被害を大きくしたのでしょう。

 それにしても、大きな施設です。ニワトリ小屋じゃあるまいし、こんな広い施設内で、なぜこんなにも多くのトキがむざむざと短時間で襲われたのか?というと、冒頭にも書いたように、トキがまったく無防備だったせいというのもあるのではないでしょうか。

 電気柵まで設置していて、しかも目の細かいフェンスですが、現場を見ないと何とも言えないのですが、どうやって侵入したのかは、農業被害防止にも参考になることがあるかもしれませんから、ぜひとも原因の調査とその公表をお願いしたいところです。

 しかし、雪があって、足跡が残っていたのですから、侵入者の動きくらいすぐに想像つきませんかね?経験豊富な動物観察者か、猟師が見れば、すぐにわかると思いますが。野鳥の専門家の集団かもしれませんが野生動物全般の専門家はいないのでしょうか?
 慎重な調査とその結果分析をしなければ公表できないというのかもしれませんが、もしかしたら「あっさりと侵入されたことを、どううまく言い繕うか?」ということに検討時間を要しているんじゃあるまいな?

 まったく、漫然と希少種をただ管理していた感の強い、情けない事件です。

閉じる コメント(5)

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営巣妨害となる襲い方はシベリアイタチでしょう。
日本の在来種イタチは割とおとなしい。
だとすると鳥の管理と言うのでは対応できない
本気で厄介な奴です。

2010/3/11(木) 午前 3:24 りーふ

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本当に残念なことですね。未然に防げなかったのかなあと素人なので思ってしまいます。育てていた方々の無念さが思いやられます。

2010/3/11(木) 午前 11:37 [ プーサン ]

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どうも、管理のずさんさばかりが目立っていますね。
こういう事業そのものもそうですが、関係者らのなんだか自然に対する思い上がりのような気がしてなりません。

2010/3/11(木) 午後 11:07 [ 泉ヶ岳 ]

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どうも、役人的な発想しか持ってないような感じがしますね。言われるとおり、テンとイタチなら漁師が見れば一目瞭然でしょうし、侵入経路もある程度絞れると思いますね。
警察犬を使う手もあるかもしれないし。

2010/3/13(土) 午前 0:03 [ 蜂朗太 ]

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うっすらと積もった雪上にたくさんの足跡があるような状況下で、それほど侵入経路をたどるのは難しいことなのかな?と、私なんかは持ってしまいますが。まあ現場を見ていないので何とも言えませんけれどね。
訓練された猟犬で、十分探査できそうな気がしますね。

2010/3/14(日) 午前 11:07 [ 泉ヶ岳 ]

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