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3月に起きた、佐渡トキ保護センターでの大失態を検証するという検証委員会の報告書がまとまったということです。 まずは、5月18日のNHKニュースから。 トキ施設改修 秋の放鳥可能に 5月18日 12時18分 新潟県佐渡市で飼育中のトキがテンとみられる小動物に襲われた問題を受け、環境省は施設の改修工事を近く開始し、7月上旬には完了する見込みとなったことから、この秋の放鳥を予定どおり行うことも可能な状況になったと明らかにしました。 この問題は、ことし3月、新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターで放鳥に向けて自然に慣れさせる訓練中のトキが、施設の透き間から侵入したテンとみられる小動物に襲われて9羽が死んだものです。 これついて、環境省の依頼を受けた専門家が施設の不備などが原因だったとする最終的な報告書をまとめたことを受けて、施設の改修工事を来週にも業者に発注して始めることになりました。改修工事では、テンが侵入したとみられる透き間をふさぐほか、テンが施設の壁を登れないようにするための板や電流が流れる特殊なさくなどを設置することにしており、早ければ7月上旬にも工事を終えられる見通しです。 最終的な判断は来月、専門家から意見を聞いて行うことにしていますが、工事完了後に訓練を再開すれば、この秋の放鳥を予定どおり行うことも可能だということです。 小沢環境大臣は閣議のあとの記者会見で「専門家の会合で放鳥できるということになれば、秋まで3か月余裕があるので予定どおり行うことは十分可能だ」と述べました。また環境省は、今回の問題を受けて、佐渡に常駐する環境省の職員を1人増やして管理態勢を強化することも決めました。ええと、トキを安全に訓練すべき施設であるケージに、本来あってはならないはずの大きな隙間が多数見つかったというのは事故直後言われていたわけで、その後にわざわざ結成された複数の「専門家」による検証委員会とやらで出した結論でどんなすばらしい報告や新事実が出るのかと思えば、このNHKの報道によると「施設の不備などが原因だった。チャンチャン」という最終報告をしたということです。
…いやいや、いくらなんでもそりゃおかしい。 まさかそんな馬鹿馬鹿しい無意味な報告書を、この1ヶ月以上の時間と専門家数人が費用と労力をかけて、わざわざテンを捕えて富山の施設に送ることしてまで、作るわけがない。これはきっとNHKの報道の仕方が悪いのだろう。実際に報告書を見ないと…と、環境省のHPに報告書がUPされるのを待っていました。 それがこちらで、これまでの検証委員会で出された資料なども一緒にUPされています。 ひととおり目を通しましたが、かなりヴォリュームのある資料です。 本文・参考資料だけで81ページ、さらに別冊の添付資料も検証委員会の議事録を含めてなんと214ページもあります。そして、体裁が整っており、見栄えもいいものです。 しかし、内容はNHKの報道で内容がひと言で表現されていたとおり、ページは厚くとも、中身は薄っぺらいもので、今まで報道されていたこと以上の真新しい内容は何1つなく、ひと言で言えばまるっきりの無駄なものです。 これだけの量の報告書と資料ですが、本当に何1つ、得るものがありません。 無駄に長いだけの報告書で、そして見た感じは立派なもので、しかし内容はカラッポ。ダメな公務員が作る悪い会議や資料の見本にしかなりません。 むろん、担当者や担当部局は真面目に、一生懸命に作ったのは間違いないでしょう。きっとこの1ヶ月あまりはこの報告書を作成するための会議や資料づくりに大変な業務量だったでしょう。しかし、一生懸命であることと、その中身の出来は全く別物で、一生懸命にやろうとダメなものはダメ、無駄なものは無駄、役にたたないものは役にたたないのです。それが、この報告書です。 多大な時間と労力をかけて、そしてそれなりに必死にやって、なぜこういうしょうもないものを作って平気でいられるのか、私には理解できません。 おそらくはこのトキの繁殖計画そのものも、同じことではないかと私は思うのですが。 もっとも、検証委員会を責めるのは筋違いかもしれません。 そもそも、考えられないような当たり前の常識や能力や義務感の欠如がこの大失態が原因なのですから、それを検証して改善策を提示しても、当たり前のことを羅列する以外無いわけですから。まあ、普通の常識を持った人には「当たり前」の報告書に見えますが、この大失態をしでかした関係者らにとっては目からウロコの初めて知るありがた〜いご教示なんでしょうな。 例えば「子供がマッチで火遊びをして火災を出した」という分かり切った原因の火災事故に対して、検証・改善案を無理に出さなければならない場合には、「子供の手の届くところにマッチを置いていてはイケマセン」「子供には火遊びはイケナイと教えるべきです」「夫婦で、どちらがそんな対策をするか、話し合いをしていなかったのが良くない」ということしか書けませんわな。しかし、当たり前の常識を持って子育てをしている人たちから見れば、失笑というか呆れしか感じない当たり前の話に見えてしまうわけです。でも、ダメ親には新鮮でありがたいご提言。今回の報告書はそんな感じのものですね。 しかし、それにしても、トキが大量に死に、そしてこの多大な労力と費用と時間をかけることに至った損害について、明確な責任追及は無く、こんなもんで「みそぎ」を済ませたと関係者の処分などをあいまいにされてはたまりません。 子供の火遊びで言えば、「子供が悪い」と書かなければならないというわけです。子供は教育を受けなければそんなことがわからないかもしれないから書かなくともやむを得ないとしても、佐渡トキ保護センターの関係者らは子供なんですか?大人でしょ?専門家でしょ?仕事でしていたんでしょ? これだけ長い報告書ですから、1つ1つツッコミを入れていっては、追いつきませんし、既に散々批判した内容に足しも引きも必要無い内容ですので、ただ中身の無い無駄な報告書としか思えない、というひと言にとどめたいと思います。 いやはや、ホント、情けないし、呆れる以外の言葉が出ません。ここまでダメな連中だったとは…いや、他人を失望させ、怒らせ、悲しませ、脱力させる達人と言うべきか…。 それで、無理に3ヶ月で放鳥しなくてもいいのではないんですか?
本来、3月から順次秋に向けて訓練をするという日程で組んでいたものを、3ヶ月で大丈夫なんですか?時間をかけて人間が訓練しようとも、既に放鳥したトキらはカラスに卵を奪われたりしていますけれど。誰のために、3ヶ月でも放鳥できると、急ぐ必要があるんですか?利権ですか?失態の誤魔化しですか?少なくともトキや日本の自然保護のためではないでしょ。 そう、無理に急ぐような背景のある胡散臭さや構造的欠陥。そこに、このトキ放鳥事業そのものまで胡散臭く感じざるを得ません。 |
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委員会が作るのではなく業者が作ったもの
最初から結論も決まっていて筋書き通りに
よくあることです。
無駄金に血税がこういうう風にも使いまし
たって言う証でもありますね。
ある意味すごいです、税金は納めなくても
よいよって言うパフォーマンスでしょうか、
エリート役人と言うのはとことん世間ずれ
してるというのか頭悪いですね。
2010/5/20(木) 午後 10:05
役所というのは、小手先のつじつま合わせがうまいことが、「優秀」と思われる部分は多いと思いますね。
広い視野を持って、抜本的に問題に取り組むという人材は、「ダラダラ仕事をしている」「余計な仕事を増やしている」という評価をされます。
困ったものです。
2010/5/21(金) 午後 9:30 [ 泉ヶ岳 ]