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急ぐ放鳥

 その任に就くべきでは無い連中ばかりが関わってしまい、いったい何をしたいのか私には理解できないトキの放鳥事業。
 その無能・怠慢ぶりのせいで順化ケージに入れていたトキを大量に死なせ、責任転嫁をしようとしたのか何の落ち度もないテンを大騒ぎをして捕えたあげくに富山県に送るなんてドタバタは、ただただ愚かしく情けなく見苦しいとしか言いようがありません。

 その信じられない大失態をごまかしたいのかなんなのか、トキの放鳥を急ぐという結論を出したようです。
 6月3日の毎日新聞の記事です。
トキ放鳥:11月に3次 「若い方が適応早い」 0歳4〜5羽含める方針 /新潟

 佐渡市で3月、野生復帰に向けて訓練中だったトキがテンに襲われ9羽が死んだ事故で、いったんは白紙になった3回目の放鳥。2日、同市で開かれた環境省のトキ野生復帰・飼育繁殖合同専門家会合で、11月に15羽程度で行われることが決まった。

 会合では、天敵対策や、放鳥するトキの数、訓練の期間などについて専門家らが意見を交わした。3次放鳥については、委員から「順化ケージの補修工事後、本当にテンが侵入しないか検証が必要だ。そのために訓練期間が短くなると(野生下でトキが)死ぬ確率も高くなるので、余裕を持つために来春放鳥する方がいいのでは」との意見も出た。

 結局、訓練の期間は少なくとも3カ月は必要とし、ケージの補修工事が7月末には完了し、8月上旬から訓練を始められるという前提で、11月中に放鳥することを決めた。

 また、放鳥するトキについて、委員から「若い方が適応が早い」との意見が出て、今春生まれた0歳の4〜5羽も加えることにした。

 野生復帰専門家会合の山岸哲座長は「ようやく野外の個体が増えてきて、そのデータを飼育や放鳥の選定に役立てることができるようになってきた。これまでの放鳥の流れを止めたくない。今春の繁殖は厳しい状況だが、トキが学習して野外の生物と共生できるようになってほしい」と話した。【川畑さおり】
 慎重意見を唱える委員の主張内容はもっともです。ただ、そういう姿勢が遅すぎたという重大な事実はありますが。
 これほどの前代未聞の大失態を犯したわけですから、自分らの能力や姿勢に疑問を持ち、臆病なくらいにまで慎重になるべきなところ、その反省・自己批判さえできないから無能・怠慢だというのです。
 量だけあって中身の無い検証委員会報告書でそういう猛省を促さないから、あれで「みそぎ」が済んだとでも勘違いしているではないでしょうか?

 記事によれば、訓練は少なくとも3ヶ月間は必要ということで、工事は7月末に完了させて8月上旬から訓練、そして3ヶ月の訓練で11月初旬に放鳥と。
 「少なくとも」という中で短期の詰め込み訓練をして、効果があるんですか?
 別に急がずに行った順化訓練を受けて放鳥した個体さえうまく営巣・産卵ができていないわけでしょ?そんな役にたっているかどうかも知れない訓練の内容も検討しなおすべきでしょう?ただ当たり前に棲息するカラスが普通に活動したからと、カラス憎しと責任を転嫁するような風潮は愚かしい限りで、普通の知能を持っていれば、「現状の環境にあった順化プログラムではないのではないか?」という考え・疑問を持つものだと思うのですが。

 天候が急激に変わっていく11月初旬以降に、最低限の3ヶ月間だけの期間の、しかもそのプログラムも確立されていそうにないものを受けさせて放鳥して、無事に済む確たる見込みがあるんですかね?

 山岸座長はここで何度も指摘しているとおり、何も語る資格は無いと私は思いますが。
 トキというよりも動物の命は、あなた方の趣味や好奇心や欲望のためにあるわけではありません。多くの人間の生命財産のためになる実験というのならわかりますが、だいたい、なんのためにこんなことをしているんですか?
 そもそも、放鳥する目的が「データ採り」「役立ってきた」ということは、今までは何の確証もなく役立たずのデータでもって孵化させて放っていたというわけでしょうか?それでは、今回の放鳥も、「大丈夫だろう」という確証もデータも無いという理屈になると思いますが。要するに、現段階の放鳥するトキは、実験動物・消耗品ということですね?

 同じ内容を伝える6月3日付けの読売新聞の記事を見てみましょう。
トキ放鳥第3回 最大15羽
11月頃ケージ改修、3か月訓練条件

 佐渡市で2日開かれた環境省のトキ野生復帰・飼育繁殖の専門家会合で、第3回放鳥を11月頃、最大15羽で実施する方針が決まった。「日程的に無理するべきではない」と慎重な意見も出たが、テンが侵入した順化ケージの改修と、採餌や飛行の訓練を3か月間行うことを条件に、ゴーサインが出された。
 
 環境省は当初、今年9月に20羽程度を順化ケージから放す予定だった。だが3月、訓練中のトキがケージに侵入したテンに襲われ、計画の見直しを迫られた。

 ケージ改修工事は6月中旬〜7月下旬に実施。外敵侵入の恐れがあるすき間をふさぎ、周囲に電気柵を設置。テンが登れないよう、屋根のひさしやケージ内部の止まり木に金属板をまくなど工夫する。

 今秋の放鳥について、同省は会合で、工事が終わり次第、順化ケージにトキ10羽程度を放し、10月下旬〜11月上旬にケージの入り口を開ける方法を提案。委員からは「順化ケージの安全性検証が必要」など慎重意見が出され、改修工事が長引く可能性もあることから、会合では「訓練期間を3か月確保する」「放鳥が12月にずれ込む場合は実施を見送る」ことなどが条件づけられた。羽数については、今春生まれで順応性が高いゼロ歳のトキも、最大で5羽加えることとした。

 また同省は、トキの天敵としてテンやイタチなど野生動物11種を特定。トキ野生復帰計画を進める小佐渡東部鳥獣保護区内では、特にテンなどの外来種の個体減少に努める方針を示した。捕獲のための箱わなを設置するほか、カラスの生息状況を調査する。

 会合の座長を務める新潟大学の山岸哲特任教授は「ケージの改修は難しいので、今後も注意深く監視していくしかない。(放鳥再開を)急いでいるように見えるかもしれないが、放鳥の実績を途切れさせないことが大切」と話している。

(2010年6月3日  読売新聞)
 金網のすき間をふさぎ、周囲を電気柵で囲むにも関わらず、「ケージ内部の止まり木」にも金属板をまくというのが、既に入られる恐れを考えている「負け」の発想ですね。
 夜間の宿直設置など、「焼け太り」の感も強いのですが、この関係者を総入れ替えしたとも聴いていませんから、同じ関係者がする仕事でしたらまたひと波乱ありそうですが。

 それにしても信じられないのが、この期に及んでも放鳥が「12月にずれ込む場合は」などと、スケジュールが変わる要素があるということで、予定が未定ということです。
 当たり前に仕事をする人間であれば、期限を設けてそれで可否判断をするところですが、「11月中ならば放鳥、12月になるようだったら止めよう」というのは、行き当たりばったりというんですよ。それがここまでのドタバタの原因の1つだというのが未だにわからないんですかね、この人たちは。

 で、鳥獣保護区なのに、テンは元々佐渡にいなかったから、既に定着しているにも関わらず外来種だとして、そしてドサクサ紛れに「在来種」のはずのイタチなど計11種も目の敵にして、個体数減少の作戦を展開させるとは驚きですね。トキの保護ではなく、自分らの保身のためではないのですか?施設の改修が不安だから、テンらも消してしまえ、ってね。
 だいたい、繁殖・放鳥しようとするトキだって、中国から持ち込んだものじゃないか。
 今の日本の環境に適合させるような訓練ができないならば、最初からそんな事業なんてしなさんな。訓練ができない無能集団だからと、訓練で環境に合わせるのではなく、環境を訓練に合わせようとしてどうするんだ!?しかも、何のために行うのかわからない事業のために。

 「急いでいるように見えるかもしれないが」とありますが、急いでいるわけでしょ、実際。何をそんなに急いでいるのですか?
 大失態の批判かわしか、実験データを見たいだけなのか、佐渡の観光経済などの利権・金儲けなのか、何が目的なのかしれませんが、生きものはおもちゃじゃありませんよ。

 くだらない連中の、くだらないお遊び。それがこのトキの放鳥。
 私にはそうとしか思えません。

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朱鷺の繁殖これは何か裏がある、誰かが利益に犯人はそいつだ。

2010/6/7(月) 午後 7:58 [ rankiti007 ]

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いろいろな意味で、自己の利益だけで動く連中しか、この事業には関わっていないような気がしますね。

ただ自説を押し通そうとしたり、知的好奇心を満たそうとするだけの学者。
観光・金儲けで、自分らの直接的な創意工夫や努力ではなくトキを利用しようとする地域・自治体。
それらを調整して、仕事を創り出している役人連中。
仕事を請け負うコンサル会社や建設会社。

国土や国民の今と将来を考えて、全力で環境や動物との関わりを考えている連中とは、到底思えない連中が関わるから、こうドタバタするんでしょうね。

2010/6/9(水) 午前 7:29 [ 泉ヶ岳 ]

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