|
まずは11月24日のテレビ朝日のニュースです。 餌不足のクマにドングリ ヘリコプターからまく(11/24 11:56) 富山県で、餌不足で苦しむクマのためにヘリコプターからドングリがまかれました。無事に冬ごもりとなるのでしょうか。 NPO法人の日本熊森協会では、餌不足に苦しむクマを守ろうと日本全国で餌のドングリを山にまいています。24日は協会が所有する山林に約1トンのドングリがまかれました。 NPO法人日本熊森協会:「おなかいっぱいになって、ゆっくり冬ごもりしてくれたらと思います」 協会は、ヘリコプターを使うのは初めてだということです。餌不足のためにドングリをまくのは、2004年と2006年に続いて3回目です。テレビ朝日の、ねつ造・歪曲・ミスリード・誤報や取材不足…という世間の悪い評判は、TBSに勝るとも劣らないTV局ですが、なるほど、さすがと言える報道内容です。 かねてから書いていますように、野生動物に各地で集めたドングリをばら撒くことには私ばかりではなく様々な立場の方からも疑問の声が出ており、この日本熊森協会さんもそれに再反論をしているようですが、疑問に対して有効なものと言える内容では私は思いません。 この協会の姿勢や行動は別として、影響力が大きいとされるTV局が、その行動に疑問や批判をしている人が少なからずいるという事実を紹介せず、一般視聴者に垂れ流しにするというのは、私は大いに疑問です。 しかも、リンク先のニュース映像では、アニメーションで描かれた2頭の熊がヘリコプターからドングリがばら撒かれたことで笑顔になって立ちあがってバンザイをするという擬人化した、実に愚か過ぎる印象操作をしています。 単に事実報道だけというのならば、本当のところは熊や森にとって良いことか害悪なのかハッキリとわからないのですから、こんな余計なことをすべきではありません。協会側だけに立った報道であり、何より、多面的に考えた視聴者をミスリードする悪い報道です。 むろん、ドングリまきを批判するコメントだけの報道であったとしても、しかしそれでも「報道としては」おかしいと姿勢だと思うでしょう。 以下の放送法の条文を持ち出すまでもなく、対立する意見は双方の意見を公平に報じる必要が視聴者利益のためにあるのではないでしょうかね? (国内放送の放送番組の編集等)
第3条の2 放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。 1.公安及び善良な風俗を害しないこと。 2.政治的に公平であること。 3.報道は事実をまげないですること。 4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。 客観的・多面的に物事を考えずに、少なからずその行為に疑問の声もあることを検証もせずに記者発表資料などを元に垂れ流すだけのTV局ということが、露呈した形と言えるでしょう。 新聞にしてもTVにしても、いくら有名な大学を優秀な成績で卒業した記者であろうとも、その得意分野は限られているわけで、記者の見解や印象が全てではないのは当然です。だからこそ、様々な専門家などの見方や意見を聞き、視聴者に公平かつ多くの情報を与えて判断・考えさせるように報じるべきだと思うのですが、「やっつけ仕事」のように一部の見方だけうわべだけ流しておしまい、という程度の低い仕事が「報道」などと言えるのでしょうか。 先日、「熊を殺すな」などという感情的なだけの苦情・批判が事件現場の役所などに殺到したという愚かしい出来事を批判しましたが、このTV局の記者も、深く物事を考えずに行動するという点において、その熊を殺すなと苦情を入れた人々も同じレベルということです。 いや、むしろ、多くの人に影響を与えるという点において、記者らの罪・責任はより重いと言えるでしょう。 昨日書いた「動物園」にしてもそうですが、何だか物事を深く考えないで行動するという、そういう人たちが目立っているように思います。 一般視聴者・国民はともかく、それらに専門的なことを発信・情報を提供すべき動物園や、その専門的なことを国民に伝えるべきTV局などがそれぞれの役割・責任を十分に果たさない落ちたレベルでは、受け取る国民がそれに準じた言動をするのも無理からぬと思ってしまいます。 浅はかな報道が、浅はかな抗議や行動を助長している側面も少なくないのではないか?と思う報道でした。 それにしても、協会がNPO法人になっていたとは、今回初めて知りました。 もし、NPO法人であるということは、それなりに社会的責任が伴います。今後、どのような活動をなされるのか、これまで以上にじっくりと拝見させていただきましょう。 ただ、内閣府や兵庫県のNPO法人一覧からは、検索の結果、日本熊森協会さんは見つからなかったんですよね。協会さんのHPなどにもそうとは出ていませんし。奥山トラスト部門は見つかりましたし、協会さんでもそう記述していますが。 テレビ朝日さん、もしかしたら「NPO法人 日本熊森協会」というのは誤報じゃないんですか? 【追記 2010.11.26】 日本熊森協会さんのホームページTOPには、報道機関からの取材に応える条件を、こう付しています。 マスメディアのみなさんからの当協会取材受付条件 1、人間による森林破壊の最大の被害者である哀れなクマを、絶対に悪く報道しない。 (空腹に耐え切れず、しかたなく人前に出てきたクマたちを追い掛け回して面白おかしく報道するなど、問題外。臆病なクマをパニックに落としいれ、人身事故を多発させています) 2、現象だけでなく、なぜこんなことが起きているのか、正しい原因を報道する。 3、これからどうしていけばいいのか、解決法を報道する。クマを絶対に悪く報道しないなどと書くのが、もう、なんとも…。 まあ、言うのは勝手ですが、こんなもんに迎合してテレビ朝日は偏向報道をしたのでしょう。テレビ朝日は、自らの義務も誇りも手放したと言っても過言ではありません。恥ずかしいと思わないのでしょうか。 そんなもんは単なる「広告(CM)」であって、「報道」と呼ぶに値しません。「報道の体をなしたように見える、宣伝」であり、事実と思って見ている視聴者をミスリードする悪質なものです。 だいたい、条件をつけられてまでこちらの協会さんを取材する必要性や価値、視聴者などへの利益になるとは私は到底思えませんが。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- テレビ
- >
- その他テレビ






「熊が怖い=どんぐりを撒く」ということですね。個人レベルの問題であるのに、社会的な不安と変質してしまうのは、仕様がないことですね。熊については、社会的な見解や妄説ばかりで、明瞭な事実が浮き立たないことに、飽き飽きしていました。
これなら、熊に襲われた事例を見て、自分で考えるほうが、より確かだと思いました。まさか、自分が熊に襲われたいなどと考える人は居ないと思いますが―
2010/12/28(火) 午後 8:00 [ とーまつ ]
それがですね、とーまつさん、この主催した団体さんは、「熊がかわいそうだから」「食べ物が無いのは人間が森を壊したから」という動機で、どんぐりを置いて来る活動をしているようです。
私が知る限りでは、各方面で評判や実績などのある有名な研究機関や自然関係団体などでこれを推奨しているところは聞いたことがありません。反対や疑問を呈している団体はいくつかありますが…。
しかし、この団体さんに言わせれば、反対や疑問を呈するのは「現場を知らない人の意見」だそうです。
2010/12/29(水) 午前 0:11 [ 泉ヶ岳 ]
なるほどねー。
2010/12/29(水) 午前 11:29 [ とーまつ ]