|
冬季における熊の出没については、以前から何度かこのブログでも取り上げていたところですが、当然と言えば当然の、しかし正直、私は事前にはちょっと予期してはいなかったことですが、生じている?ようです。 次の1月17日付けの読売新聞の記事です。 母グマ大量駆除、冬眠できない子グマが集落に? 富山県でツキノワグマの目撃や痕跡の発見が後を絶たない。 昨年12月は大量出没した2006年を3件上回る12件に上り、今月もすでに4件が目撃された。中でも子グマの目撃が多く、専門家は、昨年の大量駆除で母グマとはぐれた子グマが、冬眠できずに集落付近を徘徊している可能性を指摘している。 県自然保護課によると、昨年12月の内訳は目撃10件、痕跡2件。市町村別では魚津市6件、富山市4件、南砺市と立山町が各1件。今月は13日現在、魚津市で4件の目撃があった。 12月の目撃は08年5件、09年1件とこれまでもあったが、同課の赤座久明副主幹は「今季は子グマの目撃が多い」と指摘する。昨年12月以降の目撃14件のうち子グマは10件と全体の7割を超えている。 (2011年1月17日17時27分 読売新聞)環境省の公表している2006年から2010年までのクマ類捕獲数(許可捕獲数)によると、富山県においては2006年の補殺数が146頭。翌07年が20頭、08年が37頭、09年が15頭と来て、2010年が速報値(11月末までの暫定値)で171頭ですから、ここ数年で最も多く補殺しているということがわかります。 冬眠をしないと言えば、気温が高い冬ということもありえますが、気象庁のホームページで魚津の2006年から2010年までの12月の気温を見てみると、特に2006年や2010年の12月が際立って平均気温が高いというような気温の要素は感じられませんから、出没そのものと気温の関係は何とも言えません。 また、秋に食べ物が少なく冬眠する体力を得られなかったという場合も冬眠しないということもあるようですし、逆に冬になっても豊富な食べ物があるという場合も冬眠しないようですが、それならば子熊に限らずに目撃があって良さそうなものですから、その点では、記事中の説明を否定する要素は、私には今のところありません。 強いて言えば、果たして本当にそれが小さい熊に間違いないか、大型犬やその他の野生動物との見間違いという要素は無いのか?ということくらいでしょうか。 また、これも統計上のことになりますが、魚津で6件の目撃があったからと言って6頭の子熊がそれぞれ1回ずつ目撃されたとは限らず、1頭の熊が6か所で目撃されているのかもしれません。 しかし逆に、目撃したけれども冬のことですから熊と意識せずに通報などをしなかった目撃件数もあるので、これも何とも言えませんね。 私たちが有害鳥獣駆除と聴くと、つい子熊の存在を忘れがちですが、1頭の母熊を補殺処分した場合、1〜2頭の子熊の運命もかなり厳しいものになるということをあらためて思い出させます。当然のことですが、有害鳥獣駆除を行う際にそのことの考慮もむろん、必要なわけですね。 今日も特にオチも無く。
|
全体表示
[ リスト ]






こんばんは。
とても参考になる記事と資料、ありがとうございます。
うちの村でも直面している問題です。
2011/1/19(水) 午前 0:18
Haruna.Sさん、ご参考いただけたのでしたら、うれしいです♪
農林業被害や人身被害防止は最優先課題なのは当然ですが、一方で動物愛護や自然保護というのはそれらそのものだけではなく、大きな意味での農林業や人身の被害防止にもなりうるとも思っています。
いつか日本の森に、あの大型動物が平和に暮らしていけるような環境と、農業などの両立が計れるといいのですが。
2011/1/19(水) 午後 9:50 [ 泉ヶ岳 ]