日々是雑感

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 このブログで以前より注目しておりました、牧場経営者によるヒグマの無許可捕獲についてですが、被告が控訴せず、1審の釧路簡裁の罰金判決が確定したということが、1月5日の北海道新聞にて次のように報じられていました。
無許可クマわな 有罪判決が確定 釧路簡裁 男性側控訴せず(01/05 13:05)

【釧路】飼育する牛をヒグマから守るため、無許可で自分の牧場に箱わなを仕掛けたとして、鳥獣保護法違反の罪に問われた釧路管内浜中町の牧畜業の男性被告(73)を罰金30万円とした昨年12月の釧路簡裁の有罪判決が5日、確定した。男性が控訴期限の4日までに控訴しなかった。 

 男性は「控訴したかったが、最近は体調が優れず、裁判の負担に耐えられなかった。行政側には地域の実情に合った対応を考えてほしい」と話した。 

 判決によると、男性は、牧場の牛が毎年1頭くらいいなくなるのをヒグマの仕業と思い、2007年10月に箱わなを購入して道知事の許可を得ずに設置。09年11月に1頭を捕獲した。昨年4月に略式起訴され、釧路簡裁から罰金30万円の略式命令を受けたが、命令を不服として正式裁判を請求した。 
 これは1審判決が言い渡された際に書いた記事に、bratewurst100mさんからご意見をいただいて追記で書いたことですが、'''そもそも牧場経営者という立場であれば、自分が旅行などに行くこともできないほど休日もなく毎日家畜の世話をしなければならないお仕事なわけですから、捕獲に必要となる免許類を取得するための時間的余裕はその他の業種の人よりはハードルが高いということがあるでしょう。さらに距離的な制約もあり、被告のお住まいは広い北海道の小さな町ですから、取得するために関係機関に出向いて手続きをして自力で取得することは、移動そのものも大変であり、その他の都道府県での取得とはまた別次元と言えるかもしれません。

 さらにその距離的制約があるという点で言えば、被告の住所である浜中町と、釧路簡裁のある釧路市は78kmも離れているのですから、自動車で片道1時間以上、往復するだけで3時間近くかかります。時間的にも運転・乗車している体力的にも相当な負担です。まして、被告も高齢な方です。判決に納得しての控訴断念というわけではないのではないかと思います。
 土地柄と言えばそれまでですし、法律の厳粛さやそれに異論を唱えるならばそれなりの自身の負担や覚悟を持つべきという意見もあるかもしれませんが、私にはこの被告が裁判を受ける権利が、牧畜業という業種・年齢や住まいという被告の判決への納得とか控訴への意向とは違うことで奪われるというのは、法治国家と言うのでしたらいかがなものか?という単純な疑問もあります。金銭的にも大変な負担でもあるでしょう。お金が無い人や大都市から離れて住んでいる人、家や仕事から離れられない人などにもその権利を行使しやすい法体系整備が、私には裁判員などよりも優先して行うべき裁判所改革ではないかな?とも今回の事件からは感じました。

 判決内容に戻りますと、前回bratewurst100mさんからお知らせいただいて調べたところ、被告が自力で箱ワナを仕掛け始めた2007年10月のちょうど1年前の2006年10月に、被告のお住まいである浜中町で有害鳥獣駆除で出動していたハンターのお1人が死亡、お1人が重傷を負うという悲惨な事故があり、そんな状況を考慮すべきというのは、私も全く同感です。
 さらに、bratewurst100mさんによれば亡くなったハンターは今回の被告の義弟ということですから、これが事実であれば(無くとも)情状酌量は考慮すべきではないのか?とも思うのですが。

 1審判決を伝える12月21日の毎日新聞では判決理由として、
【前略】青木忠儀裁判官は(1)町などに被害を申告すれば、駆除も可能だった(2)昨年6月にわな猟免許の申請をしようとしており、違法性の認識はあった−−などとして、主張をすべて退けた。【後略】
とあります。行政側に相談すれば対応したはずであるという点と、違法性の認識のみで有罪としています。情状などについては、記事では触れられていません。
 一方、同じ記事中では、被告代理人の弁護士のコメントも出ており、
【前略】判決後、男性の弁護人は「行政側に適正な対応を取る態勢がないから自衛せざるを得ないのであり、判決には事実誤認がある」と批判。【後略】
と、行政側の対応は期待できないという認識で、そう訴えるからにはそれなりの経過があったとも考えられます。

 ただ、弁護士のコメントや裁判の判決要旨などを新聞記事から見る限り、これらの情状面は考慮されていないように見えます。これが触れられていれば、有罪ではあるも、求刑どおりの罰金30万円という判決にまでなったか否か。このあたりは、判決文を閲覧したいものです。

 しかし、少なくとも言えるのは、前回も書いたとおり、裁判所も被害者側も、適切な駆除を行政側に求めている内容であり、この判決は行政による有害鳥獣駆除の対応を適切に行う義務を求めた内容であるとも言えそうです。

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ニホンオオカミ復活?

 先日、増加する農業被害軽減や生態系維持の観点から、海外からオオカミを導入して日本国内に放そうという主張に行政が関心を示しているという記事を紹介し、その主張に対して疑問点を書き連ねました

 今度は1月1日の神戸新聞に、今度はニホンオオカミの剥製からクローンを創り出そうという研究について紹介されていました。
絶滅のニホンオオカミ復活へ 神戸・理研が挑戦

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)の若山照彦チームリーダー(43)が、世界で初めて凍結保存されていたマウスの死骸からクローンを作った技術を生かし、約100年前に絶滅したニホンオオカミのはく製からクローンを誕生させることを目指している。準備段階として、はく製のように乾燥させたマウスの毛皮から細胞の核を取り出す実験を進め、実現へ一歩ずつ近づいている。

 若山リーダーは2008年、16年間凍結保存されていたマウスの死骸の脳細胞からクローンを作ることに成功。凍結死骸からは世界初となり、体細胞が死んでも核の遺伝情報が残っていれば、絶滅種を復活させられる可能性を示した。

 その第1号として、国内3体を含め世界に6体のはく製が現存するニホンオオカミの復活を目標に設定。ニホンオオカミはかつて本州以南の山中に広く分布していたが、1905年の奈良県での捕獲が最後の確認例とされる。絶滅の原因は害獣としての駆除や開発による餌の減少、感染症などが考えられている。

 若山リーダーは2009年から、マウスの毛皮を乾燥させた上で細胞の核を取り出し、別のマウスの卵子に組み込んで細胞の復活を試行。既に毛皮のマウスと同じ遺伝情報を持つクローン胚はできたが、細胞の損傷が大きいとみられ、胎児にまでは成長していないという。今後はクローン胚から、さまざまな細胞に分化できる胚性幹細胞(ES細胞)を作り、これを使った実験も進める方針。

 一方、絶滅種の復活には、その動物と近い種で、卵子や代理母などの役割を担う別の動物が必要。既に異種間の核移植技術の確立のため、凍結したラット(マウスとは別種のネズミ類)の細胞の核を取り出し、マウスの卵子へ移植、ラットの遺伝情報を持つ細胞を作ることにも成功した。

 マウスで毛皮からのクローンが実現すれば、ニホンオオカミに近い種のイヌの卵子に移植したい考え。将来的には、はく製が残る忠犬ハチ公や、ロシアの永久凍土から発掘されたマンモスの復活も視野に入れている。ただ、絶滅種を人工的に復活させることには異論もある。

 若山リーダーは「絶滅種は寒さに強いなどの特有の能力を持っていた。細胞を復活させることで、その原因遺伝子を解明し保存すれば、人間にも役立てられる可能性がある」としている。

(金井恒幸)

【中略】

 日本オオカミ協会会長の丸山直樹・東京農工大名誉教授の話 ニホンオオカミが復活すれば、シカやイノシシ、サルなど、全国で農林業被害の原因となっている動物の数の抑制が期待できる。米国では国立公園でオオカミが放たれ、シカの減少に効果があった。人に危害を加えたという報告も出ていない。国内では猟師の数も減っているため、オオカミのような生態系での捕食者を復活させ、それぞれの動物の適正な数を維持する仕組みを作ることが重要だ。

(2011/01/01 06:30)
 記事末尾の丸山氏の主張は、先だって散々疑問点を上げたところです。
 今回のコメントにしても、遺伝子にかかる技術で「復活」させる技術を確立させることと、それを野に放つことは全く別問題だと思うのですが、なぜ野に放すこと前提に話をされているのでしょう?
 アメリカの国立公園内での話をそのまま日本に当てはめるという程度の論理展開からして、私はこの方の論理の限界がいかほどかわかるような気がします。
 そもそも、そのアメリカでは今やオオカミが増えすぎてしまい「保護は止めて駆除しようではないか」という議論にもなっている事実を、なぜ彼はこのような記事にコメントをする際に一切触れないのでしょうか?
 例えば「NHKニュースおはよう日本」2010年11月4日放送では、こう伝えています。
ハイイロオオカミ保護か駆除か 

 一時、絶滅の危機に直面していたアメリカのハイイロオオカミは、保護の結果数を戻しつつありますが、家畜の被害が相次いでいることから“駆除”と“保護”の間で意見が真っ向から対立しています。

 畜産農家と動物保護団体の議論は、いま裁判の場に待ちこまれています。
 なぜ、オオカミ導入を進める人の主張は、大衆向け媒体などでそのメリットだけを語り、このように実際に行ったところで生じている諸問題については触れないのでしょうか?単に、研究者はきちんとコメントを言っていてもそれを紹介するマスコミが取り上げていないのでしょうか?
 言わないようにしているのかマスコミがあえてそれを割愛しているのか、わかりませんが、もし意図的に触れないならばそれはなぜなのでしょう?

 私は、一般の人に何か物事や事象を説明する際には長所・短所を客観視して公平な提言するのが真摯な、と言うか、普通の研究者の立場・姿勢であるべきで、そういうスタンスの人が信頼できる・検討する価値ある話だと思うのですが。
 もし明らかに生じている短所にはあえて触れず長所ばかりをマスコミを使って発信するようなスタンスの人が「人身被害の報告が無い」などとまるで問題点が無さげな話をされても、私には信憑性を感じられません。
 仮に専門書や研究論文に触れていたとしても、新聞などを読むだけの一般の人はそんなものは手に取らないわけで、それだけ見れば盲信しかねません。そういうミスリードするような紙面はそもそもおかしいですが、そうコメントをする・掲載される姿勢もどうかと思います。

 さて、ニホンオオカミを復活させようという研究をしている若山氏は、記事中では有害鳥獣駆除などの目的には直接触れておらず、漠然と「その原因遺伝子を解明し保存すれば、人間にも役立てられる可能性がある」という、復活作業の意義・目的をお話しになられています。遺伝子研究に主眼を置いているんですね。
 ですから、忠犬ハチ公だのマンモスだのと、様々な条件下での遺伝子の確保を考えているわけで、技術的な確立を目指しているのであり、その用途は特にお考えでは無いように読めます。その点で、目的や動機が漠然としているので、正直、私は可否判断は今のところ難しいです。
 ただ、1つ言えるのは、佐渡トキ保護センターが莫大な予算と人員を計上して四苦八苦・七転八倒・てんやわんやしているトキ復活事業ですが(人畜無害そうなたかだかトキでさえもあれほどの労力と難しさが現実としてある。それがオオカミを放そうなんて事業がどれほどの労力、もっと言えばいろいろな利権がらみになるのか、推して知るべき)、あの何の意味があるのか私には少しも理解できない事業よりは、この研究の過程や成果から得られる結果は、今後様々な面でいろいろな意味で影響や応用は可能だと思います。(ただし、それが良い影響だけかどうかはわかりませんが。)

 しかし、マンモスにしてもニホンオオカミにしても、そしてトキにしても、その絶滅した時代には、その環境や状況に適応できずに滅びたとも言えるでしょう。例えそれが人為的なものであっても、今、そこに生きていける場所があるのか否か。特に記事中にもあるように、ニホンオオカミは「害獣」として駆除されたということは、要するに当時、家畜や人身被害があったからこそそう追い詰められて狩られ、絶滅したわけです。絶滅当時と現代がその点での条件が変わったというわけではな無い以上、現代でもオオカミの居場所は国内には無い、と思っても良さそうに思います。
 そんな歴史・事実があるのに丸山氏が「オオカミは人を襲わない」とか、あるいは放した後で家畜を襲う懸念が無いようなことを言われても、到底そんな言葉を信じられるわけが無いわけです。じゃあ、そんな害無い動物ならば、なぜ狩られたのでしょう?

 さて、若山氏のように研究室の中だけの話であったとしても、倫理的に、さあどうなんでしょうねえ。何か、その、人間の思い上がりのようなものを感じます。
 だいたい、多くの絶滅種のうち、なぜ若山氏は「マンモス」「忠犬ハチ公」「ニホンオオカミ」をチョイスしたのでしょうか。寒さに強いから?まだその種は残っているであろう忠犬ハチ公はなぜ?
 寒さに強い遺伝子を研究したいというのであっても、この3つに目を付けたのは、話題性があるからでは?そうすれば、その後の研究継続や様々な分野への発展のためのインパクトもあるでしょうし、マスメディアも食いつきやすそうです。研究資金の確保も容易になるかもしれません…。同氏がそう考えたとしても、それは研究者としては立派な経営というか戦略であると思いますが、一方で、そうだった場合はやはり既に利権になるというわけでもありますね。それが悪いことではないと思いますが、単に夢だのロマンだの生態系の維持だのそういう「美しい話」だけではないでしょう。

 いや、そうではなく、純粋にそれら3つの復活を望んだだけ、という場合だったなら、将来的な展望を考えずに生命倫理をもてあそぶ研究のための研究という感じもします。
 また、その3つに選定したことが、単に選り好みした浅はかで性急な感じの、その種に対する上から目線という印象がします。絶滅し、剥製や標本が残っている種というのはこの3種だけではないのですが、それらに比べれば大衆受けしない=地味ですものね。
 それが成功した際、どういう利益が生み出され、どういう弊害が生まれるのか、私には想像もつかないですが、柄にもなく言えば、長い眠りから覚めたその「種」が、たった1頭だけ存在するというのは、擬人化するわけではありませんが、例えようも無く孤独であり、そして生命・種に対する尊厳という点ではいかがなものかと漠然と思ってしまいますね。

 人間という1つの種が、今、地球上の多くの生命種を自分たちの都合が良いような利用をしているのに、さらに既に絶滅した生命まで復活させて利用するというのは、私はしっくりしません。あまりにも傍若無人のような気がしてしまいます。
 ほぼ1年ぶりに、愛車の話です。
 昨年、アドミレイションというメーカーのセレブレイトというフルエアロを組んだのですが、その時に知ったヘッドライトのアイラインと、ボンネットへのフードトップモールも捨てがたい…と思っていたところでした。

 ヘッドライトのアイラインは、わずかであろうとライトの照度を減少させてしまうのでどうかなあ、と思っていたのですが、塗装済みのものを1500円という破格値で入手できたので購入。

 グリル回りに取り付けるフードトップモールも、各メーカーあるようですが純正オプション時のモデリスタという会社のものが、本来1万8千円のものが新品を5千円で入手することができました。
 普通、フードトップモールというとボンネットの端・グリルとの境にのみ装着するだけですが、これとは別に、グリルの下側にも取り付けられるモールがあったので、これも2千円ほどで購入。

 欲しい欲しいと思っていたエアロパーツがわずかな金額で揃えることができました。
 これらのものを取り付けたところで、燃費が向上するとか、安全性が増すということは皆無で、単なる飾りに過ぎないわけですが、それだからこそ、まともにお金を出したくないという心理も働いてしまいます。

 と、言うわけで装着。全て強力両面テープで貼り付けます。
 本当は装着前と装着後を並べれば良かったのですが、装着してからブログネタにしようと思ったものですから。フードトップモールの有り・無し比較の無い場合の写真は、画像修正ソフトで装着部分を塗りつぶしたものです。


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イメージ 1
 前方から見たところ。ううむ、アイラインが思ったよりもライトを隠しますね。もうちょっと細いといいのですが。これは後で外すかも。

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 アップ。
 ボンネットフードに取り付けるモデリスタのものは、さすが元が高価なだけあって、ボンネットから流れ落ちる水などがすき間から入り込まないよう、樹脂の段差カバーまでついています
 グリル下のややV字のブーメランのようなモールは、グリルについたカメラに支障が出ないか心配でしたが、全く影響がありませんでした。

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 前面のフェイスがスッキリシャープな印象になりました。元の状態とは印象が別ものですね。

 普通、アルミホイールやタイヤのインチアップも考えるところですが、安全性に関わってくる部分ですので私は純正サイズのままです。アルミに多くのお金をかけるならば、タイヤのいいものを買った方がいいかな?って。この辺が、セコいというか、合理的というか、中途半端というか…。
 次は、ボンネットスポイラーが入手できたら、取り付けたいですね。
 皆さま、新年あけましておめでとうございます。昨年は拙ブログにご訪問いただきまして、大変ありがとうございました。今年もよろしくお願い申し上げます。

 さて、卯年らしくウサギの話題を。と、言いつつ、来年は辰年ですが竜の話はできそうにありません。

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【泉ヶ岳で自動撮影で撮影。ウサギはよく撮影できる動物です】

 雪山を歩くと、動物の足跡を見つけることがあります。積雪にハッキリと、雪が解けたりさらに降雪しない限りはしばらくそこに留まることから、簡単に見つけることができます。そんな冬の里山を歩くことは夏には無い、また違った生命の息吹を感じることができます。

 私が観察している仙台市の泉ケ岳の場合は、ウサギの足跡を一番多く見かけます。

イメージ 2
【前の日の夕方にはまるで無かった雪原に、翌朝はこんなにたくさんの足跡が】

 これは、おそらく生息数がその他の冬に活動する大きめな動物よりも多いであろうことと、足跡も特徴的で大きく目立つこと、一羽当たりのひと晩の移動距離も長いこと…ということからでしょう。

 そのウサギの足跡は、初心者でもそれとわかりやすい特徴があります。

イメージ 3
【泉ヶ岳で、薄く積もった新雪にきれに残った足跡】

 これがウサギの「1歩」の足跡です。4本足ですのでね。写真の、上の方向に向かって進んでいます。
 写真上側の大きな足跡が横に並んでいる2つが「後足」です。写真下側の小さく縦に並んでいる2つが「前足」です。ジャンプをするため、大きい後ろ足が前に、小さな前足が後になって残されるわけです。
 後ろ足が前足よりも大きいのは、ふんばってジャンプするときに地面に力を入れやすいからと言われます。また、体重のわりの足が大きいことは、積雪の平原でも雪に沈みづらいというメリットもあります。スキーや「かんじき」と同じですね。

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【いずれも、夏毛のウサギ。泉ヶ岳で撮影】

 この3枚はいずれも夏に撮影したものですが、このように身体の前方に伸ばした後足で前足を挟むように、ジャンプしていきます。こんな感じで飛び跳ねることから、あのような足跡が残されるわけなんですね。

 ウサギは食べ物を探してひと晩で1km前後も走るということですが、足跡をたどってみると、途中で突然足跡が消えて無くなっていることがあります。これは「とめ足」といって、後を追ってくるキツネなどを迷わせるための知恵。足跡が消えたところから大きく他の方向にジャンプをして、足跡を隠すのです。視点が高い人間は惑わすことはできない場合もありますが、四つ足で視点の低いキツネなどの捕食者からすれば、足跡を見失って戸惑うことが期待できます。

 脱線しますが、熊も猟師に追われると自らがつけてきた足跡の上をきれいになぞるように何歩か後ろに下がりそこから脇の茂みに入り込み、足跡を追ってきた猟師が突然足跡が消えたことに一瞬驚いたところをやり過ごしたり後ろから襲う…なんていう話も聞いたことがあります。ただし、私は確認したことはありません。

 ウサギの話に戻りますと、1枚目の写真のとおり雪の季節になるころには白い毛に生え換わりますが、夏の間は茶色の毛色をしています。
 このように色が変わるのは周辺環境の色に溶け込んで外敵から見つかりづらくするためです。 

イメージ 7
【冬毛のウサギの後頭部から。耳の先にご注目ください】

 ところが、耳の先はこのように黒みが残っています。
 イタチの仲間であるオコジョも、ウサギのように冬には全身の毛色が白に変わりますが、尾の先端だけがやはり筆先のように黒く残ります。

 このように、身体の端の部分だけ黒色が残るのは、上空から猛禽類が狙いを定めて襲いかかるときに、雪の中にほとんどが白色の体毛の中で1つだけ黒色があると、その狙いを外しやすくする効果があると言われています。足で抑え込まれると身動きができなくなる身体よりも、身体の端にあえて目立つ部分一か所だけ残しそこに攻撃を誘導することで、攻撃を回避しやすくするということだそうです。

 今回は別に落ちも何も無く。。。
 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

矛盾していませんか?

 先日、ご自身らの所有する「原生林が残る土地」に全国から集めた1トンもの様々なドングリをヘリコプターで空輸した日本熊森協会さんに、私は以前から1つ、おうかがいしてみたいことがあります。

 例えば協会さんのホームページのTOPには現在、こんなQ&Aが出ています。
なぜクマたちは今山から降りてきてるの?

 戦後の拡大造林で、国土の1000万ヘクタールが杉ヒノキの人工林になりました。しかも、そのほとんどが放置されているので、外見は一年中緑色で綺麗ですが、中は真っ暗で草も無くて、虫も鳥も動物も棲めない、食べ物もない、そんなところになってしまっています。そんな人工林は保水力も無く、水も生みません。
 そして今年は、国土の7%(=全森林の11%)残っているといわれている豊かな自然林に、夏から食べ物がなくて、動物たちは飢えて山から降りてきているのです。
 なるほど、「戦後(1945年以降)の住宅難解消のための針葉樹植樹と、その後の放置によって食べ物が少ない山に変わってしまったため」であり、それに加えて「今年は不作だから」ということをおっしゃっているんですね?

 しかし、以前から私は書いておりますが、戦後の植林政策が誤っていたために食べ物が少ないというのであれば、毎年出没するのではないでしょうか?それが毎年出没しない=木々の実りが不作の年にだけ出没するというのであれば、平年は熊の生息数と森林の食べ物のバランスが取れていると言えます。

 例えば、先日引用した北海道のエゾシカ被害の場合は、「推定生息数の増加」と、その「出没範囲の広がり」と、「農林業被害の増加」という全てに因果関係が見られるわけです。つまり、木々の実りに関係なく出没・農林業被害が激しくなる一方というわけです。
 しかし、熊の出没や農業被害が木々の実りに左右されるというのであれば、「何十年も前の森林政策うんぬんという話」と「熊の出没」は関係無い(全体の生息環境が悪化しているか否かとか、水資源についての影響とか、そういう点はまた別の議論です)わけです。

 実際、協会さんのホームページのコーナーである「くまもりNews」の10月16日の記事には、おそらくは私も疑問を呈している写真家の宮崎学氏のことだろうと思われる主張を批判されていますが、ちょっとその部分を抜粋させていただきます。
10/16 付け A新聞報道「(クマは)うんと増えている」には、驚きました

2010-10-22 (金)くまもりNEWS | クマ保護活動 | 熊森の見解 | 野生動物関連

 A新聞10月16日付け1面下の有名なコラムに、?-今年は里での悪さが目立つ。??として、最近のクマの人身事故例が2例挙げられていました。その後、「(クマは)うんと増えているというのが、定点観測の実感です」?-と言う有名な写真家Mの言葉を紹介して、絶滅寸前のクマを、クマがうんと増えていることにしていました。写真家Mの言葉をまにうけて信じている人がいたなんて、驚きました。

 わたしたちは奥山の元クマの生息地を歩き続けています。はっきり言いましょう。今や、本来のクマ生息地にはクマがいず、奥山は空っぽになっています。山に食料がまったくないという大変な事態が起きているからです。かつて、人前になど姿を現すことはなかったクマたちが人間の所に出てくるようになったのは、よほどのことがあったからで、冬篭り前の食い込み用食料を必死で求めてでのことです。その証拠に、山の実りが良かった2009年には、クマはほとんど山から出てきませんでした。こんなことは、子供でも知っています。

【中略】

 写真家Mが、自動撮影カメラで、クマがうんといることを撮影したと言っているから事実じゃないかと言われるかもしれません。しかし、わたしたちは、自分の目で、クマが山にいないこと、クマの痕跡がまったく奥山にないことを確かめています。目視ほど確実なものはありません。
 宮崎氏の飛躍されている主張に少し疑問を持つのは私も同じで、それは以前から何度かこのブログでも書いたところです。
 しかし、都市部の公園などで集めたドングリを山に置いて来ようという主張を真に受けて信じている人がいるということも、私にとっては衝撃的な驚きですが…。

 確かに、たかが知れた数と範囲の定点撮影程度では、おおよその推測はできようとも、氏の行う程度で全体を推論するには材料が少な過ぎ、結論を急ぎ過ぎている感は否めません。
 しかし、「目視ほど確実なものはありません」という協会さんの主張も、同じです。一定範囲を一定間隔で訓練を受けた数千人規模で目視調査を一斉に行ったと言うわけでもないのでしょう?普通に山に入った際には、普通、熊の方で人間を避けるものです。その結果目視できないからといって熊がいないということになりません。単に見かけなかっただけです。目撃情報の多さが即生息頭数の増加とは限らないのと同様、目撃情報の少なさが即生息頭数の減少とは限りません。そのそれぞれの情報の精度の問題になります。

 まあ、枝葉末節はよろしい。
 ここでのポイントは、日本熊森協会さんは、
その証拠に、山の実りが良かった2009年には、クマはほとんど山から出てきませんでした。
とおっしゃっている部分です。

 つまり、協会さんも山の実りが普通であれば、熊は山だけで生息していけるとおっしゃっているわけで、これはすなわち、現在の生息頭数と山の食糧がバランスが取れていると認めた記述なわけです。ここで「戦後の拡大造林」は両立しません。
 木々の戦略により不作になったときだけあぶれるというのは、それは元々木々があぶらせるために行っているわけですから、それで良い=正常な状態であると言えると思うのですが。

 木々の実りが良ければ出没しないと言っている一方で、人間のために森林が荒れたせいで出没していると言ってみたり、いったい何がおっしゃりたいのでしょう?矛盾している主張だと私は思うのですが。
 その辺をぜひ、きちんと丁寧に教えていただきたいものです。

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