日々是雑感

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 思い起こせば20年近く前、友人が「面白くて一気に読んだ」と言って勧めてくれたのが、この吉里吉里人でした。
 他の地方の方はどういう印象をお持ちになられたかはわかりませんが、舞台が東北・宮城県と岩手県の県境付近ですから、やはり特別の親しみが出ます。「吉里吉里語」も違和感なく読み進めることができましたし。
 話はしばしば脱線していろいろな主張をてんこ盛りにしていますが、ユーモアで読者にサービスしようというような作者の姿勢や熱意は感じられ、違和感無く笑いながら読み進めます。

 少し前の作品ですが今読み返しても新鮮です。作品の中で、当時は不可能と言われていた夢の技術の数々のうち、「肝臓移植」は既に現実化している他は、その他のものはまだまだ。

 吉里吉里国の描写も人物像も見事で、未だに県北部に出かけると、自然と吉里吉里国で描かれた風景を見るような思いがします。

 そんな風景を探しに、初めてこの施設に出かけてきたのですが…。ううむ、

ひどい運営だ。

 今日は「吉里吉里国まつり」が開催中だったためか、駐車場は混雑していました。地下鉄やJRの駅からは離れた立地ですので、どうしても車での来館者は多くなるのですが、マナーの悪い来館者がいるもので、駐車場への狭い通路に駐車している車が多数。
 私の管理する施設だったら、こんな駐車はさせないし、もしも駐車しているのを見かけたら放送で直ちに移動を呼び掛けてる。そもそも、駐車場の誘導員もいない。やはり私ならば、混雑が始まれば交代で誘導したり、案内板を出したりしているところ。
 また、歩行者が自動車通路を横断するようになっているところはカーブがかっているのと植栽が管理されておらず伸び放題になっているのに一時停止を呼びかけるような注意表示もなく、見通しの悪い場所という明らかな設計ミス。いずれ、敷地内車道を横断している人と駐車場を進む車との人身事故が起きるぞこりゃ。そういう危機予測ができていないのは明らかに旧態依然のお役所仕事です。

 受け付けで入館料を支払うのですが、まったく愛想もない事務的な受付嬢2人。これなら、券売機でも十分なのでは?
 また、「まつり」の関係者らが出入口付近を大きく占領して何かイベントをしているようで、通行しづらいことこの上ないし、入口の自動ドアを開けて入館したとたん、ジロっと見られて「何しに来たんだ?こいつ」というような怪訝そうな顔で一斉に数人から見られたときは、非常に感じが悪い。

 展示室入口でチケットもぎりをしていた受付の人は普通でしたが、特別展示室の中に入っても、なんだこりゃ。
 安普請のハリボテを壁に貼り付けて吉里吉里国の街並みを再現していて、登場人物が派手ないわゆる「オタク系」アニメ調のイラスト等身大パネルで何台かあって、作品の中の素朴なイメージをぶち壊します。
 「国立病院」のコーナーはトイレのハリボテがあって便器が作中に描かれている形で置いてあるのはせめてものウケ狙いか。
 「国立劇場」では、何か明日もまた演劇でもするのだろうか、スタッフらが占拠してリハーサルをしているようで、入って行きづらい。リハーサルなんて他でやればいいだろう。客が見ている前で舞台裏をやるか?普通。
 後は直筆原稿がケースに入れられているものの、別に吉里吉里人のものだけではなく、多くが他の作品のもので、別に特別展の内容に合致していない。

 ハッキリ言えば、こんなもんで700円は高い。
 どこかの大学の学園祭レベル。運営全般も客のことを考えておらず、何をしてんだか。「国立劇場」でおリハーサル占有や出入口付近の関係者占有など、客よりもイベント関係者・協力者などの都合にだけ重点を置いた、自己満足に終わっている。
 運営は財団法人仙台市市民文化事業団というところ(外郭団体?)がしているらしいですが、もうちょっと緊張感を持って、自己満足で終わらせない工夫が必要なのでは?

 博物館や美術館などは、「ほら、これは貴重な展示物なんだから、これを見られて幸せだろう?」的な、ただ見せればいいという、つまらないものが多くなりがちです。
 それがいかに貴重な資料か、展示に関わった専門員は知っているかもしれないが、それを同じレべルで知っているという人がどれほどいると思っているのか?
 「オタク系」の人は、「ほら、これ、○○監督がまだデビュー当時に作った作品で、××さんの影響モロ受けているよね。ほら、このヒロインの顔とか目が××系でしょ?××系って言えば、あの作品はウケたよねえ?見た?爆発シーンの3秒後に△△をパロディしてたじゃん」などと一方的に得意げに求めてもいない情報を自分のためだけにしゃべるだけ、という人が多いですが、私に言わせればこういう学芸員もオタク系の人も全く変わらない。

 ちなみに、ここのレストラン「森の小径」は有名です。ある意味、この仙台文学館と比較しても、「仙台文学館の中にあるレストラン」というよりも、仙台文学館が「レストラン 森の小径がある建物」みたいな印象さえあります。
 その有名な理由は、これら特別展などの度に、その作品や作家のイメージに近い特別料理を素材から吟味して設定しているところ…がしばしば報道されるところ。
 店長さんがそういうのが好きらしく、これが目当てで通う常連さんもいるとか。このレストランのこだわりと評判を参考(マネ?)に、仙台市博物館のレストランも特別展ごとにそれに合ったメニューを考えるようになったようです。
 でも、なぜそれがそういう素材にしたのか解説は無く、なぜこれが井上ひさし?と、作り手の意図やねらいがわかりづらい。
 いくら作品を読み込んで情熱とこだわりを持って作っても、その意図が客に伝わらなければそれもまた

単なる自己満足

に過ぎない。
 これは、この特別展や常設展展示にも全く同じことが言える。

 趣味でも何でも、自分の熱意やこだわりを持つ人の多くでやらかしてしまう過ちは、その言動を客観視できずに自己満足に陥ってしまいがちなところであり、それに気づかないまま相手にそれを押しつけ、そしてせっかくそれを指摘されても頑なにそれを拒んだりすること。
 そんなんでは、いつまでもろくな成果は上げられない。
 それが趣味やこんなブログならばどうでもいいことだが、金取っているんでしょ?あれでいいと思っている?

 全体的に、良くない展示と施設運営としか言いようが無い。残念。
 私のところの施設はこういう無様な運営にしないよう、反面教師にしよう。その点だけは、役に立った。

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泉ヶ岳
泉ヶ岳
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