|
まずは、10月18日付の下野新聞の記事から。 増える空き家 相次ぐ苦情 県内自治体、権限なく対応苦慮 (10月18日 05:00) 「木が伸び放題」「虫がわく」。県内で空き家が増え、近隣住民が住環境の悪化に悩んでいる。自治体には相次いで苦情が寄せられるが、「市には権限がなく、所有者にお願いするしかない」(宇都宮市)という。総務省調査によると、県内の空き家率は昨年15%に上り、前回03年調査から1・5ポイント増えた。全国の13%を上回る本県の空き家率。今後、ますます増えるとみられ、本格的な対策が求められそうだ。 「木が大きくなってどうにもならない。葉が落ちてうちの雨どいが詰まってしまう」。宇都宮市内の住宅団地に住む主婦(66)は、うっそうと茂った隣の庭木をにらみつけた。 隣家は10年以上前から、誰も住んでいない。主婦は「うちは隣の庭から泥棒に入られたこともある。所有者とは連絡がとれない」と嘆いた。 昨年度、同市には空き家に関する苦情、相談が約150件寄せられた。市は所有者に適正な管理を求める文書を出しているが、市には指導監督の権限がなく、「あくまでもお願い」(同市生活安心課)。登記簿上の所有者に手紙を出しても「なしのつぶて」といった場合があるほか、逆に「何で市にそんな権限があるのか」と怒られることもある。 県にも空き家対策の専門の課はないという。県地域振興課の担当者は「空き家は防犯上、景観上の問題など今までなかった課題」と説明。同課が昨年11月に開設した空き家情報を紹介するサイトは、大量退職した世代を首都圏から呼び込む施策で、純粋な空き家対策とは性格が違う。 空き家問題に詳しい島根大の作野広和准教授によると、空き家は一人暮らしのお年寄りが亡くなったり、施設に入ったりして増えており、空き家の発生を個人レベルで止めることは難しいという。 作野准教授は「空き家を他人に売ったり、レストランに利用したりと流動化させるべきで、(行政などが)窓口を作る意味はある。家の情報だけでなく、住環境や地域の慣習を教えるなど、上手にマッチングさせることが必要だ」と話している。こういう話は、今後ますます増加していきます。 なぜなら、人口が減っているということは、その分、住宅が不要になるからです。 マンションや住宅地を購入するというのは、およそその必要があり、そしてそれらが購入していけるという絞り込まれた同じ年齢層ばかりが購入するわけですから、そういうところが世代交代がうまくいかなければ、同じ時期に高齢化団地になるわけです。 そうなった場合、隣近所に手伝ってもらおうとしてもそこも高齢者だけの世帯であったりして、住んでいても管理が行き届かないということも絶対に出て来ます。 人間の住居というのは極めて高断熱・高気密ですから、当然、虫にとっても住みやすいわけです。 例えば、スズメバチが住宅で巣作りをしようとした場合、軒先とか天井裏多いのですが、人の気配がなく、そして途中で気づかれて駆除されないこの空き家というのは、スズメバチにとってすばらしい営巣場所になるわけです。また、静かに外敵も少ない新女王蜂に越冬場所になり、外気温などからの影響も少ないでしょうから越冬に成功する女王蜂が多く残り、そして巣作りができる空き家は団地・住宅地全体にあるとなれば、人間の過疎化が進み、スズメバチの隆盛が訪れるような気がします。 少なくとも、野山よりは刺傷事故は都市部は少ないはずですが、こういう空き家が増加していけば、やがて山間部並みの被害例がでるのではないかな?と思います。 餌となる昆虫も、人が放棄したガーデニング・園芸植物が豊富にあるでしょうから、これも不自由はしないことでしょうね。 空き家と言っても所有者はあるわけですから、例えそこにスズメバチの巣があるとわかっても、勝手に敷地内に進入して駆除することはできません。ですから、気づくのは遅れる・気づくころは一大勢力で目につくようになってから。そして慌てて駆除しようにも、所有者もすぐにはわからない…など、そういったトラブルが地味ですが増えることでしょう。 人の住んでいない住居は固定資産税2倍払い、となど方法を取らなければ、自治体業務を大変でしょうが、スズメバチ事故は増えるかもしれません。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2009年10月19日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]



