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温暖化の影響

 10月19日付の南日本新聞の記事です。
ハチの巣の駆除依頼続々 温暖化影響で長引く/鹿児島市
(2009 10/19 10:36)

 鹿児島市内のハチの巣駆除依頼が、ピークの7〜9月を過ぎても続いている。10年ほど前から駆除を行う本名町の自営業野村功策さん(50)は「今年は台風が少ないので巣も多く残っている。しばらくは作業が続きそうだ」と予想する。
 12日にも直径約30センチのスズメバチの巣を撤去した野村さん。今年は10月上旬までに30件の駆除依頼があり、昨年の25件を超えた。「温暖化のため、越冬して生き残る女王バチが増えているのが原因ではないか」とし、「特にこの時期は冬支度のため、餌探しで神経質になっているので危ない」と話す。
 今年、市に寄せられているハチ駆除の相談件数は9月末までに430件。2004年以降で最も多かった昨年同期の約6割にとどまるが、市環境衛生課によると空き家の増加で巣の発見が遅れ、巨大化するケースが増えている。一方、山を切り開いて宅地造成が進んだ結果、これまで被害がなかった地域からも相談が来るようになったという。
 市は緊急時を除き民間施設の駆除は行わない。「風通しの悪い屋根裏などは巣が作られやすい。スズメバチは刺されると命の危険もあるので、見つけても近づかないで」と注意を呼びかけている。
 スズメバチの巣は、大雨や強風にも十分に耐えうる構造であることは以前書いたとおりで、私は個人的に台風の多寡はスズメバチの巣の多寡にそれほど影響を与えないと考えていますが、それはともかく、今年はどうも全国的にスズメバチの巣の駆除件数は多い傾向ではあるようです。
 これは、記事にもありますし昨日の記事でも少し触れましたが、暖冬であったために積雪なども少なく、越冬に成功した新女王蜂が多く残ったからと、夏以降も雨がそれほど多くなく、食料となる昆虫類も豊富だったことが関係しているのではないかと思います。

 地中や木のうろなどに好んで巣を作るオオスズメバチは、住宅地の軒先に巣を作ることが多いキイロスズメバチなどを襲って食料にするという天敵ですが、キイロスズメバチはそのように都市に適応しているのに対して、オオスズメバチは都市化への適応が鈍く、結果、天敵のいないキイロスズメバチが勢力を拡大しているというわけです。

 さらに、キイロスズメバチらは人間の出す生ごみ、ジュースの飲み残しなどを目ざとく見つけて食料にし、「ガーデニング」で管理された庭木にはキイロスズメバチが狩るのにはちょうど良い大きさの虫や、蜜を付ける花が豊富にあります。
 一方、オオスズメバチの場合は大きな身体ゆえに飛行・旋回が苦手なため、比較的大きく動きの鈍い昆虫を専門に狩ります。セミとか、大型のバッタなどですね。しかし、それらのような大型昆虫は、都市部ではほとんどいません。

 温暖化の影響が人為的要素か否かは意見が分かれるところですが、都市部にキイロスズメバチのようなスズメバチが増加している一因には、人間は間違いなく関係しています。

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