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動物園サルの逃走

 熊を手負いにして一時逃がすという人もいたかと思えば、今日のキーワードは「動物園」「サル」、そして「とうそう」です。
 動物園で「とうそう」と言えば「闘争」、つまり、ボス猿の交代の闘争の話題しかありえないと思っていたのですが、「逃走」なんですね、これが。なんともはや。
 今日の東京新聞の記事です。
またもや 逃げサル 上野、園内で捕獲
2010年6月23日 朝刊

 東京都台東区の上野動物園で二十二日、ニホンザル一匹が高さ約四メートルの塀を乗り越えてサル山から一時逃げ出す騒ぎがあった。今年一月にサルの逃走があり、塀の上部にワイヤ六本の電柵が新設されていたが、役に立たなかったようだ。

 同園によると、逃げたのはオスの「アジ」(推定五〜六歳)で、青森県・下北半島に生息する世界最北限のサルの一匹。職員が午後四時十五分ごろ、園内サル山近くの管理エリアにアジがいるのを発見した。約一時間後、アジがラマ・バク舎内に逃げ込んだところで職員三人が網を使って捕まえた。来園者などにけがはなかった。

 当時、サル山の電柵には電気が流されていた。同園はアジがどのように塀を乗り越えたか調べるとともに電柵の位置や電流量の変更などを検討するという。

 同園では「北限のサル」公開初日の今年一月二十四日、二十三匹をサル山に放った直後、オスの「カジキ」が塀を飛び越えて逃走。約六時間半後、園外で捕獲された。
 記事にある「役に立たなかったようだ」とは、電気柵のことを指しているのでしょうか?職員を指しているのでしょうか?

 この記事をご覧になられて、「人間が(机上で)万全を期したつもりだったのが、あっさりその思惑が外れて施設を出入りされた、動物に知恵比べで負けてどうするんだ!?事例」という点で、あの「佐渡トキ保護センターの大失態」を思い出される方も多いと思います。

 しかも、今年1月に一度別の猿に逃げられて、原因を調査して対策をしていながら、半年ほどで再度逃がすという失態の連続というところまで似ています。

 万が一にでも、来園者に被害でも出ていたらどうしたのでしょう?今回も発見できたから良かったものの行方不明にしていたらどうしたのでしょう?
 来園者や、動物を扱うということの慎重さに欠けていると思います。結果論だけではなく同じ失敗を繰り返すというのは資質の問題でしょう。

 と、ふと記事を読んでいて思い出したのは、この上野動物園。佐渡トキ保護センターのトキ大量死事件に対する事故検証委員会のメンバーに、こちらの園長が就いていたということです。

 見かけ倒しの役立たずの報告書とは思っていましたが、なるほど、自分のところでさえろくに管理できていないような人までもが混じっている検証委員会ですから、こりゃ説得力を感じるわけはないですね。
 順化ケージの改修工事を急いでなんとしても秋に放鳥をしたいようですが、やはり、じっくりやった方がよろしいのではないでしょうか?検証委員の資質に疑問が生じたと言っても良い出来事なのですから。

 今回猿が逃走できた理由はきっと、金網にサルが通れるくらい大きいすき間が200か所以上あったのに気づかなかったからなのでは?
 再々発防止策には、検討委員会を設置するんでしょうかねえ?

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