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ちょっと引っ張り過ぎな感じもする、日本熊森協会さんのヘリコプターによるドングリ置きの件…の補足というか、正直、どうでもいいこぼれ話的な感想です。 9月10日の朝日新聞の記事です。 ラ王CM、槍ケ岳で迷惑撮影 登山者遮り、ヘリ強行使用 2010年9月10日3時58分 日清食品が、北アルプス・槍ケ岳で即席めんのテレビCMを撮影した時に、山頂に登るのを一時遮るなど登山者に迷惑をかけたとして、撮影済みのCMの放送を中止したことがわかった。撮影にヘリコプターを使わないよう環境省の現地事務所から求められていたのに、強行していた。 【中略】 環境省の松本自然環境事務所は、登山者に迷惑をかけないよう指導していた。ヘリによる撮影も、騒音が登山者に不快を与え、国の特別天然記念物のライチョウなどに影響する懸念があるとして、自粛を要請していた。広告会社の電通によると、撮影を行ったCM製作会社葵プロモーションの担当者が、自粛要請を電通や日清食品に伝えていなかったという。 【後略】取りあえず、この出来事への感想や意見などは置いておきます。 むろん、公共の場所である槍ヶ岳での出来事と、日本熊森協会さんの所有地である「原生林」とを単に比較したいわけではありません。 今回、私が言いたいのは、日本熊森協会の会長さんは、11月25日のJ−CASTニュースの中で「動いていないのは環境省」「役人は現場を知らないので、柿を落とせなどと、してはならないことを指導している」とおっしゃっていましたが(既にその点に疑問を書きましたが)、この記事中にある「環境省松本自然環境事務所」さんは、 ヘリによる撮影も、騒音が登山者に不快を与え、国の特別天然記念物のライチョウなどに影響する懸念があるとして、自粛を要請していた。
と、指導していたということです。 要するに、「環境省のお役人」は「ヘリは人にも動物にも影響を与えるという懸念」を持っていて、現場ではそのような権限が及ぶ範囲で指導をしているということです。着陸をしない限りは国立公園内といえどもヘリコプターを飛ばすことを止める権限までは環境省には無いと思いますので、それが精いっぱいの指導でしょう。私はこのような指導をしていたことに好印象を持ちます。 環境省といっても巨大な組織でたくさんの人がいらっしゃるわけですが、抽出調査的に言えば、おおよそどこの事務所さんや職員さんでも同じような指導をされるのではないかな?と感じます。 そのような「環境省」や「役人」を、会長さんは上記のようにまるで環境省や役人が無能な人間だけかのような批判なさっていましたが、では、ご自身らが今回、ヘリコプターを用いたことについては、どのような見解なのでしょうか?ということを、思ったわけです。 ヘリコプターが少しくらい飛行しただけでは、動植物など環境に影響は無いとお考えなのか? 影響は出ると承知で、でもご自身らの活動はそのデメリットを補って余りあるメリットがあるとお考えなのか? そもそも、ヘリコプターが環境などに影響が与えるかもしれないという視点すら無いままだったのか? …どれでしょう? 会長さんの主張では、「役人は現場を知らない」ということをおっしゃっています(私はこういう十把一絡げの主張・批判を職業蔑視・差別的発言だと思いますが、よろしいのでしょうか?)から、そのお考えどおりならば、槍ヶ岳へヘリコプター飛行を飛行することへの懸念は、「現場を知らない役人の指導=ヘリコプターの影響は無い」とおっしゃっていることになりそうですね。 一方、ドングリ置きにおける遺伝子撹乱への懸念に会長さんは、11月25日のJ−CASTニュースの記事中で「日本の多くの森林では、人の手が入っていないところはほとんどありません。私たちは、原生林ではなく、こうした遺伝子がかく乱されたところにドングリをまいています。」というようなことをおっしゃっていたことを考えると、「仮に多少のリスクはあろうとも、既に環境への影響が進んでいる場所では、自分たちも影響を与えるようなことをやってもいいじゃないか」的なお考えなのだろうか?と思ってしまいます。 もし、仮にそうお考えだったとしても、それはそれで団体さんや会員さんの考え・主義主張でしょうから、ご自由です。ですが、もしそうであれば、私はかなり違和感を持ちます。 いろいろと書いてきましたが、この出来事の是非判断ができない・簡単に判断したいと思われている方に、私が1つの判断指針を申します。
「批判的・懸念する意見に真摯に向き合い、様々な方の意見や研究成果を参考にしながら、論理的かつ根拠のある言動ができているか否か」という点で、一連のご主張をご覧になられてみて、それでできている・できていないとお感じになられた結果で判断なされるとよろしいのではないでしょうか。 |
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2010年12月02日
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