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今度はアブラムシ

 かなり以前、「カマキリは大雪を予想できるか?」という地方の言い伝えについて検証した本についての書評をしましたが、そこでは検証がずさんということを指摘はしましたが、一方で私自身も「秋にカメムシが多い年は大雪になる」という言い伝えを経験したこともありますので、盲信するつもりは少しもありませんが、昆虫や生き物が人間に感知できないものを知る能力を有している可能性を全否定もしません。
 言えるのは、そのような関連があるのではないか?ということ言い伝えに残すほど、昔の人々は自然と共にあり、豊かな感受性と観察力でもってそう思ったということ、そのようなものに目を向けてまでも季節や天候を知ろうとした切実さなどを感じられるということくらいです。

 1月28日の地元・河北新報に、今度は「アブラムシ」の産卵の高さによる積雪との関連について触れた記事が掲載されました。
アブラムシ 「積雪占い?」 卵産む高さと関連調査 仙台
河北新報 1月28日(金)6時13分配信

 積雪予想、アブラムシにもできる? 仙台市の「富沢遺跡保存館(地底の森ミュージアム)」(太白区)が、2万年前の植生を再現した屋外自然観察施設「氷河期の森」で、害虫のアブラムシを駆除せずに、その卵の位置と積雪の深さの関係を調べている。カマキリが積雪より高い位置に卵を産み付けるという俗説は有名だが、保存館職員によると、昨冬からの調査で、アブラムシにも同じ傾向がありそうだという。

 調べているのは、広葉樹ハンノキに産み付けられたオオアブラムシの卵。成虫は体長5ミリ程度で、卵は晩秋から初冬にかけて樹皮に産み付けられ、そのまま越冬する。春にふ化する幼虫は分泌物で葉を汚すなどし、木の生育を妨げることがある害虫とされる。

 卵は職員らがおととし11月中旬、推計で約3000個の塊を初めて発見した。森の生態系バランスを考慮し、同館は駆除を見合わせ、経過を見守っていた。今冬は昨年12月中旬、遊びに来た小学生が別のハンノキの幹で約1万個の卵の塊を見つけた。

 卵の位置は、昨冬が高さ1メートル10センチ前後、今冬は60センチ前後。「氷河期の森」の積雪は最も深いときで昨冬は25センチ(昨年3月10日ごろ)だったのに対し、今冬は今月9日と同15日の1センチ前後にとどまり、卵の高さと積雪の関係は今のところ、「カマキリの俗説」の通りになっているという。

 観察は、森の様子を約10年間、ほぼ毎日記録している同館学芸員長田麻里さん(36)が担当。カマキリのほか、いろんな虫の卵でも「産み付けられた位置の高低で、冬の積雪量が分かる」という俗説が各地にあると知ったのをきっかけに、積雪との関係を調べるようになった。

 長田さんは「木の生育に影響がないうちは駆除せずに、観察対象にしていきたい」と言う。来館者が減る冬期間の「呼び物」としても期待している。

 虫の生態に詳しい仙台市科学館の佐藤賢治学芸員は「卵と積雪量の関係を実際に計測、記録する活動はユニーク。カマキリの俗説も科学的には立証されていない。アブラムシについても、真偽を確かめるにはより長期間、より広範囲のデータが必要になる。関心を持って観察する人が増えてほしい」と話している。
 私が知る狭い範囲では、アブラムシと積雪の関連に言及したのはこの方が初めてだと思いますので、仮説に至るまでの観察力・着眼点は大したものだと思います。同時に、森を10年間も毎日観察することを業務としてできるというのも、実にうらやましいお仕事です。

 しかし、ちょっとまだ粗い感じは否めません。記事中に出ている限りでは、因果関係があまり感じられないです。
 卵の位置は、昨冬が高さ1メートル10センチ前後、今冬は60センチ前後。「氷河期の森」の積雪は最も深いときで昨冬は25センチ(昨年3月10日ごろ)だったのに対し、今冬は今月9日と同15日の1センチ前後にとどまり、卵の高さと積雪の関係は今のところ、「カマキリの俗説」の通りになっているという。
と、サラリと書かれていますが、昨年が110cmの卵の高さに対して25cmの積雪。今年はまだシーズンは終わっていませんが60cmの卵の高さに対して1cmの積雪。
 確かに、積もった雪の下にはなっていませんし、卵の高さと積雪量は比例していますが、それにしても幅があり過ぎます。25cmの積雪を知っていたとしてもなぜ110cmもの高さに産卵するのか?たった1cmの積雪に対してなぜ60cmもの高さになるのか?その分析がまだです。

 記事からは、私は因果関係というものを強く感じることはありません。しかし、仙台市科学館の方がおっしゃっているように、仮説は面白いのですが、広く継続した情報収集が必要でしょうし、頭から否定せず、何か変わったことに気づくことや、それをそのままにしないで継続して観察するといったものにつなげていくというのが大切でしょうね。

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