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安全と安心

 以前、深刻な農作物被害をもたらすシカやイノシシの生息数を適正に保つとして、海外からオオカミを導入し、山に放そうというごく一部の人の主張と、それに迎合する自治体について紹介しました

 オオカミを放そうという人の主張を聞くと、「オオカミは人は襲わない。襲ってもごくまれ。襲うのは狂犬病など悪条件が重なったに過ぎない」というようなことを言っています。そして、その事実はもっと広く知らせて行かなければならない、と、語っています。

 異論を唱える専門家や個人の中には、過去の日本におけるオオカミの人身被害の事例などをあげて反論していますし、私もその反論内容にはもっともだと思う部分ばかりなのですが、少なくとももしオオカミを放ったために人身事故が発生するなど深刻な被害が発生した場合は、導入に関係した全ての人間を業務過失致死などで厳罰に処すというくらいの、そしてその人たちの私財を全て賠償に充てるというくらいの念書でも出すくらいの覚悟がなければ言いなさんな、と思います。
 「研究者」や「行政」のタチの悪いのは、責任を個人で取ることはかなり少ないということです。もし、事故が発生しても、研究者とやらは、「自説を主張しただけ。それを実行に移すか否かは行政などの実施機関の責任」と逃げ、行政も、首長やその自治体という肩書きが責任を負うことはしますが、個人の責任が追及されることはまれです。行政として責任を取る場合は、その賠償金は全て税金が原資です。
 お遊び実験感覚でそんなことをされてはかないません。むろん、お金の問題以前に、人々の安全はもちろん、「安心」も大切です。

 その「安心」にかかる部分で、興味深い記事を見ました。
 1月23日のTechinsightJapanに、ノルウェー郊外で少年が4匹のオオカミに遭遇したという記事です。
EU発!Breaking News】13歳の少年、オオカミに遭遇するもヘビメタで追い払う。(ノルウェー)2011年1月23日 18:00
 ノルウェーの首都オスロの南部Rakkestadで、13歳の少年が学校から帰宅途中に、4匹のオオカミに遭遇してしまった。
 しかし彼はとっさの判断で、その時聞いていたヘビメタを上手く利用してオオカミ達を追い払うことができた。

 少年がオオカミに遭遇したのは、スクールバスの停留所から家に帰るまでの道にある、小高い丘の上だった。
 彼の家族は農場を経営しており、その一帯は自然に囲まれた、人気がほとんどない所。誰かに助けを求めることは不可能であった。
 だが彼はその時、以前大人達から聞いていた、オオカミと遭遇したときの対処法を思い出したのだ。
 それに従い彼は、MP3機能がついた携帯電話からイヤフォンを外し、音量を最大にして中に入っているヘビメタをオオカミ達に聞かせた。
 それと同時に、オオカミ達に対し腕を振り回し、大声で叫んだのだ。
 この効果はてきめんで、オオカミ達は来た道の方に向き直り、その場からゆっくり離れて行ったという。

 専門家によると、オオカミに遭遇した際、一番避けるべきなのはその場から逃げようとすることだそうだ。これだと、かえってオオカミに狙われてしまうのだという。
 しかし少年はオオカミ達に対し冷静に対処し、正確な方法で追い払うことができた。
 「不安になりすぎて、逃げることができなかっただけ」と少年は言っているが、専門家は彼のこの対処を絶賛している。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)
 この記事だけからは、遭遇の状況はわかりません。
 すぐ目の前だったのか、ある程度離れていたのか。
 オオカミは少年に関心を持っていたのか?気づいてもいなかったのか。
 オオカミは少年を襲うつもりだったのか?気にもしていなかったのか。
 オオカミが逃げたのは、本当に音楽など威嚇のためなのか?単に警戒してすぐに離れただけなのか。
 ・・・など。

 「オオカミ信者」に言わせれば、これはなんてことも無い遭遇に過ぎず、むしろ「ほら、少年も正しく対処して、事故も起きたわけではないじゃないか。こういうことを啓発しておけば、大丈夫なんだよ」とでも言いそうです。
 確かに、今回は結果的に「安全」ではありました。しかし、少年の主張をよく見てみましょう。
 「不安になりすぎて、逃げることができなかっただけ」と少年は言っている
 ここが重大と思いませんか?
 13歳の少年が、既にオオカミも生息していて、そしてそういう対処方法を教えられるまでにある少年が、実際に4頭のオオカミが目の前に来たら、こう不安を感じたわけです。
 それが、オオカミがいない日本であれば、どうなることでしょうかね?少しばかりごく一部の研究者や信者が啓発広報をしたところで、それがどれほど影響力があるというのでしょう?
 実際の「安全」を担保できることと、「安心」を感じてもらえることは、また別問題だということも、十分に考えてもらいたいものです。

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