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【映画を見ての感想】

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映画(DVD)を見ての感想を掲載していきます。
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 今日から公開の映画「AVP2」(=エイリアンズVSプレデター2)を観て来ました。(http://movies.foxjapan.com/avp2/

 私は「プレデター」が好きで、キャラクターがしっかり確立されていて、いい歳して夢中になるキャラクターです。山をくまなく歩いてそこにある動植物を撮影して収集している趣味がある私は、プレデターの収集癖は共感するものがあります。
 「エイリアン」については2作目でその生態が確立されたのが私の研究しているスズメバチ(狩り蜂)の生態に似ていることと、エンターテーメントとして派手でよく出来ていたので好きなくらいで、まあまあ興味ある映画、という程度です。

 まったく異なる映画のキャラクター同士が1つの映画の中で競演するというのは、どうもネタや話題性が乏しくなった落ち目の芸能人のコラボのようでどこか情けないような気がして、「プレデター」ファンの私としては少々複雑な気がしますけれども、それでも昔、「ゴジラとガメラが戦ったらどっちが勝つ?」というようなどうでもいい話題で友人と延々と議論した身にしてみれば、お祭り気分でどこかワクワクするのは押さえようがありません(笑)。

 そうして、先に公開されていた「AVP」を非常に期待して見に行ったのですが、非常にガッカリしたものでした。
 もう少し派手で、人間の軍隊なんかも絡んで三つ巴で大暴れ!・・・という、お祭りならお祭りらしい後先考えないような思い切りで参加者(観客)を楽しませて欲しかったですね。ほとんど両者の戦いシーンなどはなかった(しかし戦いのシーン自体はなかなか良かった。それだけに惜しい)ですし、全く盛り上がりにかけました。
 あの監督は「バイオハザード」でもそうでしたが、「大掛かりできれいな映像を作って、中身無し」という映画作りが得意なようで、せっかくそれぞれでキャラクターが確立されているのを使って、なぜあの程度しかできなかったのか、不思議なくらいでした。

 今回のパート2については、前作でエイリアンクイーンが海に沈んでいったことと、後で名づけられた「プレデリアン」がラストにプレデターの死体から出て来るなど、続編をうかがわせるものでしたので、ファンの誰もが楽しみなような、一方で「もう、止めておけよ」と思わせたものでした。

 私も今回のパート2については、前作が期待していただけにガッカリが大きかったので、今回はなるべく期待しないように努めてきたのですが、公開されていた予告編などでは舞台が市街地になり、州兵などの軍隊も出て来るようで、これは楽しみかもしれないと否応無く期待して来ました。
 だから、公開日初日の初回に、まだ痔が痛むのを押しながら、映画館で1時間半ほどを過ごしに行こうと思ったのです。

 さて、冒頭。前作の次のシーンから始まります。プレデリアンが完全体に成長し、船内のプレデターと死闘を始めます。ところがその影響で、宇宙船が操縦不能になって・・・アメリカの田舎町に落ちてきます。
 「おぉ!このスピード感やアクション、導入部からしてなかなかいいねえ!」と期待は一気に高まり、「こりゃあ、このままのテンポでいけば、前作は完全に前フリ扱いになるが、映画としても面白いものになるかも」とも思いつつ、「しかし・・・南極から一気に飛び立ったプレデターの宇宙船。速度が遅すぎやしないか?なんでプレデリアンが成長するまで、まだ地球の周り(引力圏内)をうろうろしていたわけ?それとも、プレデリアンがカップラーメン並みに成長が早すぎ!?」「前回はこの宇宙船に、もっと多くのプレデターが乗っていたと思ったが、なんか人数が少なくないか?それに、乗っていたのは歴戦の勇者たちっぽくて堂々としてたけど、あっさりやられちゃったわけ?」という、私の中の冷静な部分が一抹の不安を警鐘として鳴らして(←要するに「ツッコミ」を入れ始めて)いました。

 映画としては、少しグロい部分もあります。
 腕が溶け落ちたり、頭が吹っ飛んだり、顔が溶けたり、子供も妊婦も腹を割かれて死んでいきます。確か12歳未満には制限がついていたと思いますが、まあそうでしょうな。
 アメリカの映画で子供や妊婦が殺されるシーンが多い映画、というのは、スプラッタ映画でさえも少ない方だと思うのですがね。いずれも元々無用なグロいシーンがウリの映画ではないので、止めて欲しかったですね。

 詳しいあらすじはマナー違反なので書きませんが、まあ前作(駄作)のように無意味な人間ドラマだけを延々とするわけでもなく適度にバランスが良く、プレデターとエイリアンの戦いも多めにあります。
 プレデターもエイリアンも、オリジナルの中で描かれていた生態(性格)もそのまま終始細かなところまで描かれており、「全体としては」なかなかです。

 しかし、もうちょっと軍隊(人間)が大部隊でやって来て、プレデターやエイリアンとの三つ巴の激しい戦いが見たかった。
 また、エイリアンとプレデターの戦いも暗い画面なので、何がどう戦っているのか非常にわかりづらい。この戦闘シーンに限っては、前作の方が見やすく良かったです。しかし、パンフレットを買ってみて思ったのは、明るいところのスチール写真でプレデリアンとプレデターの戦闘シーンが掲載されていましたが、「ちゃちい・・・。」と思いました。これまで以上に着ぐるみということが否応無く感じ、「こりゃあ、ちゃちいのを隠すために暗くしたのだな」と思いました。
 「主人公(?)と一緒に逃げるのだな」と思っていた女性もあっさり死んだり、なかなかに人々が死んでいくのがよく考えてのことか、何も考えていないのか、判断がつきかねます。

 それと、プレデリアンも「えぇ!?」という役割を担っていて、これ単体で見れば、どう見てもそれぞれの映画の二番煎じに作られた映画に出てきそうなB〜C級映画の怪物。エイリアン2で初めてエイリアンクィーンを見たような、圧倒するようなキャラクター立ちは全く感じられません。

 プレデターも、私は前作のように何体かチームで登場する(プレデターの特殊部隊)のかと思っていたのですが、1体だけです。パンフレットや予告編などでは「エイリアン駆除専門」みたいなことで「クリーナー」と名づけられていたのですが、スポーツハンティングと違い、職業狩猟は複数で行うのが一般的なのですけれどね。
 プレデターの1作目に雰囲気が似たプレデターでした。
 しかし、結局最後はあんな形で収拾したけれども、やはりそれがなければこのプレデター1体だけでは事態は収拾できなかったわけで、力不足は否めません。
 だいたいにおいて、墜落した宇宙船の中からいろいろと武器を取っていましたが、「お前は『クリーナー』とか言ってて、星を出発するときに手ぶらで来たのか!?忘れ物でもあったのか!何しに来たのだ」というツッコミを入れたくなりました。
 「クリーナー」というポジションが、どうも中途半端に終わってしまっています。
 もしかしたらこの「クリーナー」なんてのは、日本の配給元が勝手に設定したのかもしれませんね。

 私だったら、こんな感じの演出・ストーリーにした。大部分は本編どおりでいいのだが、つけたしで。
 まず、冒頭で、タンクにつながれて南極海に落とされたクイーンも回収されて、宇宙船に積まれていることにする。つながれたタンクごと冷凍にされているシーン1カットで十分。
 また、飛び立つ宇宙船とは別に地球に狩りに来ていた成人プレデター1体か、せいぜい2〜3体がアメリカの大都市で「プレデター2」のように狩りをしていたところ、やはりプレデター2のように(引き続き)FBIのチームがまたもやプレデター追っていて捕獲しようとして激しい戦いになっている。
 プレデター2では「ハリガンに切られた腕」「槍」「アパートに残した治療道具」「生肉工場に残したショルダーキャノン(壊れて捨てたもの)と、外されたマスク」は少なくとも回収できていたはずでしょうから、それらもさりげなくFBIの研究室に残されているのを写しておく。これは後でつながる。
 しかしその頃、プレデリアンのために映画本編のとおり宇宙船を襲って戦いになって、墜落してくる。
 宇宙船生き残りのプレデター数体が墜落現場で激しい戦いを始め、その熱でもって大都市にいたプレデターも田舎町にやって来る。一方、回収されていたクイーンまで活動を再開させてしまい、次々に卵を産む。
 FBIは事態を把握しているので州兵の大部隊を派遣して街を封鎖しようとしたが、エイリアンとプレデター双方との三つ巴の戦いになり、近代兵器(現実の武器のみ)を駆使しても壊滅状態になりつつある。
 ・・・こんな導入部で十分で、「クリーナー」なんて意味がなく、だいたいが劇中ではなんのために星から飛び立ったのかがわからない。そもそも、「AVP」では、「かつてはプレデターは人間といけにえを求めるために交流し、神と崇められていた」という設定。つまり、【「クリーナー」が、自分らの存在の痕跡を消す必要(動機)は全く無い】はず。どうしても「クリーナー」という設定にしたければ、それはあんな犯罪者の証拠隠滅みたいな行動じゃなく、「仲間が(自爆にも)失敗した後始末」をすべきで、つまり劇中では「意図せずに繁殖させてしまったエイリアンとプレデリアン」を壊滅させるだけでいいのです。
 で、プレデリアンは、他のエイリアンと違って、人間を卵のために拉致は一切しなく、全くの殺戮戦闘用のみとし、また、妊婦や武器を持たないものは殺さないなど、プレデター遺伝子を微妙に感じさせる演出にする(つまり本編とは全く逆)。
 そして、ラストに中途半端なつながりを見せるのではなく、主人公らを取り囲むのはこのFBIチームとであって欲しかった。「今回も生け捕りにはできなかったが、ロサンゼルスで回収しそこなった借り、ようやく返してもらったぞ」と言うとか。
 そして、墜落したプレデターの円盤はクリーナーは破壊せず(死体など溶解させただけで)、ラストでも破壊されず、FBIが事件後に全て回収。
 そこで得られた手がかりやテクノロジーをユタニに分析を委託して、その結果、そこで驚異的な「エイリアン」の存在をも知り、恒星間航行も可能になり、ユタニが宇宙のどこかにいるであろうエイリアンを確保することを強く欲するようになってエイリアン1につながっていく・・というストーリーに、なぜできなかったのだろうか?
 もし、そんなつながりを持った締めくくりだったら、私は納得した。しかし、あまりに大風呂敷を広げすぎて、そのたたみ方に失敗したような気がする。実に惜しい。

 結論としては、「前作よりはよほどいいけれど、どうも、こう、不完全燃焼。消化不良。不発弾。もう少しお祭りらしく、派手にキッチリと燃え上がって欲しかった」という感じです。

 レンタルビデオ店で、「ワイルドグリズリー」という、動物パニックもののDVDを借りてきました。
 「どうせ、ワケも無く熊が大暴れして人を喰い、バズーカ砲か何かで派手に爆殺でもするB級映画だろう」と借りてきたのですが、意外な展開を見せました。

 この映画の良いところ(後になって「悪いところ」と思うようになる)の1つは、ヘタなCGや模型を使わずに、実際の熊を使っているところ。最近の氾濫するCGモンスターパニックものに辟易していた私には歓迎です。
 これについてはアメリカでは有名な「動物芸能プロダクション」に所属している訓練された熊を使ったのでしょう。少し前に見た日本の駄作映画「リメインズ 美しき勇者たち」で気絶しそうになった私には、期待は高まりました。
 でも、パッケージにあった「4mの熊」は言いすぎでしょう。どうみても標準。ただし、エサの与えすぎでかなり肥満気味の熊ではありましたな。

 最初のキャンプをしていた一家が襲われるのは、食料品の管理をしていなかったため。
 これは熊の生息地ではしてはいけない鉄則の常識ですから、「無知なキャンパーが悪い」と納得できます。冒頭部のこの細かな演出から「おぉ!?少し違っている映画かな?よく勉強しているじゃん。でも、動物パニックものにしてはビミョーな冒頭」と感心したのが間違いの始まり。
 襲われた一家のお父さん、「大熊」に足をガリガリ齧られて明らかに食べられたのに、車まで走って逃げたりして・・・そんな無事では済まないでしょう?ひと噛みで骨ごと足が引き千切られているはず。と、いうか、普通は前足の強力な一撃で即死かノドか腹を裂かれて殺されるはず。
 しかし、そして何ともご都合主義なことに、ちょうど森林警備隊のような人が通りかかり、麻酔銃で眠らせることに成功。キャンパー一家はこのお父さんのわずかなケガで済みました。

 その後、なぜか熊を町に連れてくることになります。
 そして、なぜか檻の中に入れると言っているのに、「街に観光客が来なくなったらどうする」と街の人が一斉に反対しています。
 ・・・これは逆では?「キャンプ地に熊が出たと発表したら、観光客が来なくなる」と秘密裏に処分しろとでも主張するならともかく、街に熊を連れてきたら人は見たいものでしょう?意味不明な反対です。
 段々と見ていくのが不安になってきます。この辺は「ジョーズ」を意識したのかもしれませんが、見事に失敗です。
 その後、街中で熊が暴れることになるのですが、この反対運動は冒頭のこれっきりで、後で「だから反対したのだ」というような詰め寄りによる混乱もなく、反対運動を展開したのが物語的にも意味がありません。

 そして、実はこの町の町長とワルが組んでいて、「熊に保険金をかけてから逃がして、これを撃ち殺して保険金を詐取して大もうけしよう」というたくらみをしています。
 「熊に保険金がかけられるのかどうか?」「それが悪だくみをするほど、そんなに多額なものなのか?」「逃がした状況によっては、それを射殺して保険金なんかおりるのか?」など、様々な疑問が生じる動機ですが、ワル役は大真面目に殺そうとして、熊を逃がして必死につけねらいます。
 そんな町長が「これがバレたら破滅だ」と心配するほど大きな犯罪ではなく、セコい話です。

 ちょうどそのころ、そんな街に都会から引っ越してきたのは、母と高校生くらいの青年。
 青年は何とも協調性が無くワガママ無鉄砲で、パニック映画では勝手な行動や騒ぎを起こして主人公の足を引っ張るわき役がいて、「お前なんぞ、さっさと死んでしまえ」と観客に思わせるのが定石なキャスティングですが、この映画では【主人公とその母親がその役】だというのが斬新、と言えばいいのかどうか。とにかく、周囲の迷惑や心配を顧みず、自分勝手な行動を繰り返して、街の混乱に拍車をかけています。
 しかし、観客には主人公と母親にイライラし、身勝手な行動としか思えないのに、それが「主人公である青年は、愛する自然や動物を守るために必死に戦っているのだ」といわんばかりの扱いで描かれているのに、開いた口が塞がりません。
 主人公が繰り返しワガママな行動をするのに、誰も叱ったりしないで甘やかして終わらせているのは教育上良くないでしょう。

 で、いろいろ主人公とその母親の身勝手極まりない行動を乗り越えて、何とか事態は収束していきます。
 その間、腹を裂かれて内蔵を喰われた人もいる(衝撃映像は無し)のですが、そんな人でも「重傷」で済んでいるのが、熊を悪者にしたくがないゆえの配慮なのかもしれませんが、シラケる要因になっています。

 では、熊がなぜ暴れているのか?という原因は、主人公は「インターネットで調べた」結果、「虫歯で歯が痛いからだ」という推測をします。
 おいおい、一度熊を街に連れてきたときに専門家が診ているのに気づかないはずがないだろう?と思いましたが、ラストでそれがそのとおり正解だった、という、脱力感にトドメをさす事実が発覚します。何を診てるんだ専門家。

 主人公や母親が追い詰められていても、ここまで来るともう誰も死なないことが分かっているので、別に緊張感も切迫感もありません。日本の時代劇でいうところの「水戸黄門」のように、家庭で安心して見ていられるムービーです。
 ワルと森林警備員のような人が旧知のような会話も出てきますが、それっきりで、それが後で説明もなく、「伏線か?」と思っていたこっちはそんなことを覚えていて最後まで期待していてガッカリです。同じく、主人公の父親が射殺された話も意味ありげにガールフレンドに話しますが、これまた物語や主人公の性格形成には全く関係ない話です。

 熊は最後に、再び麻酔銃で眠らされます(こればっか)。
 森林警備隊の人も、「(青年の)気持ちは分かるが、3人も人を襲った熊は処分しなければならない」と、非常に当たり前のことを言ってはいたのですが、「追跡したけれど、逃げられたことにしよう」と、たくさんの人と口裏合わせをして、車で運べる程度のところに連れて行き、青年とともに熊を逃がしてしまうという、職務放棄ぶりを発揮します。なんじゃあ、そりゃ。いいのかいな、そんなんで。
 人を襲った熊が再び人を襲う可能性が高いというのは世界の常識。この、あまりにバカバカしい結末に、襲われて内蔵を食われて重傷の人なんぞはやりきれないでしょうな。
 最後に、主人公の青年に熊が振り返って立ち上がり、右前足を上げて「バイバイ」のポーズ。・・・。訓練された熊の得意技だからって、そんなことさせるなよ・・・。もう、何が言いたいのか、物語の方向性や主張すらわかりません。

 世紀のカス映画「ジョーズ」とは違い、「やたら殺さない」「熊を一方的に悪魔のような存在にして、観客に偏見を与えない」という点だけは評価できるものの、映画として見ればとてもしょうもない映画でした。

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