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街中ではすっかり見られなくなった霜柱。 泉ヶ岳では、11月下旬から12月初旬ごろの早朝5時から8時くらいまでの間に、限られた場所でたまに見ることができます。 地中の水分が凍り、凍っていない部分が地表に押し上げられてそれが凍るという現象とか。 寒さ厳しいとき・日の光が差し込んで来るまでの間に、やわらかな土の場所で、土や落ち葉を持ちあげます。
最初に見たときは、ビックリしましたねえ。長さも、2cm近くはありましたから。 |
【自然関係のお話し】
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まだ数は少ないですが、私のメインの書庫です。
仙台市の泉ケ岳の自然を中心に、自然について考えていること・見たことなどをご紹介して行きます。
仙台市の泉ケ岳の自然を中心に、自然について考えていること・見たことなどをご紹介して行きます。
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その時には地元紙・河北新報と、J−CASTニュース、朝日放送の「探偵ナイトスクープ」くらいしか話題になっていなかったと思いますが、12月8日の読売新聞に、続報が出ていました。 その読売新聞の記事を引用します。 カンガルー、寒い東北でも大丈夫!専門家の見解 12月8日11時57分配信 読売新聞 宮城県北西部の大崎市で、カンガルーの目撃情報が相次いでいる。 オーストラリアの草原で跳びはねているイメージが強いカンガルー。寒冷な東北地方で本当に生息できるのだろうか。 目撃情報が出ているのは、田畑や牧草地が広がる同市の真山地区。住民の一人は10月24日、林の中にいるのを目撃した。体高1メートルほどで、目が光り、色は薄いベージュ。地元の真山地区館の石川悦朗館長の話では、7年前から計20件余りの目撃情報があるという。 大崎市は秋田、山形両県に接し、冬には積雪20センチ、氷点下10度以下になることもある。一方で野生のカンガルーは本来、オーストラリア、タスマニア島、ニューギニア島など、南半球にしか生息していない。それが日本の東北地方とは――。 別の動物を見誤っている可能性はないのか。小原秀雄・女子栄養大名誉教授(動物学)に見解を求めると、即座に「カンガルーが宮城県に生息していても不思議はない」との答えが返ってきた。「カンガルーは環境への適応力が高い。気温が氷点下の場所で生息している種もあるのです」 小原さんによると、一口にカンガルーと言っても、約100種類もある。草原だけでなく、森林や山岳地帯など分布の範囲も広い。主食は草や木の葉だ。 大崎市で目撃されたのがカンガルーで、証言通りの大きさだとすると、比較的大きな種類。オオカンガルーを飼育する東京・上野動物園の井田素靖・教育普及係長も「そのくらい体が大きければ、寒くても体温を維持できる。ツキノワグマなどに襲われる心配もない。食べる物と、雨風をしのげる場所があれば、生きられる」という見方だ。上野動物園のカンガルーも、冬になっても獣舎から出て元気に動いているという。 少なくとも東北で生きていくのは可能なようだ。だが、カンガルーだとしたらどこから来たのか。南半球から渡って来たとは考えられないし、近隣の動物園から逃げ出したとの情報もない。ただ日本ではカンガルーの売買や飼育を規制する法律はないため、個人で飼うことはできる。「ペットなどとして飼われていたものが、逃げ出したり、捨てられたりしたのではないか」と井田さんは推測する。 「この辺の住民はカモシカも牛もよく知っている。ほかの動物をカンガルーと見間違うことは考えにくい」と真山地区館の石川さん。 小原さんは「繁殖力が強くないから生態系への悪影響はまずないし、人に危害を加えることもない。だから恐れることはないし、特別に保護する必要もない。実際にいるにせよ、いないにせよ、我々はただ見守っていればいいのでは」と話す。無理に捕まえようとして豊かな自然を荒らすことなどないように。(松本英一郎、藤亮平) 最終更新:12月8日13時5分まあ、前回ご紹介したときに書いた内容から、それほど真新しい参考になる情報は無いですが、専門家が不思議ではないという見解を述べられている以上は、地元の方も「馬鹿にされると思った」というご懸念も払しょくされることでしょう。 ただ、「人に危害を加えることもない」というのはどうなんですかね。種類によっては、人に向かってくることもあると聴いたことがありますが。 そうでなくとも、大型動物が車道に飛び出してくることでの事故というのは、しばしば山間部で起きています。 それは、飛び出しを避けようとしてハンドル操作を誤って…というものもありますが、シカなどになってくると、その大きく重い身体と自動車のスピードによるエネルギーで、乗員にかなりの衝撃が加わるからです。 繁殖力が強くないということですし、さすがに雌雄数頭ずつ棲息しているとも思えませんから、いずれ死んでしまう運命かと思いますが、私はそういう万が一の事故の予防と、単純に人為的に放たれたとしか思えないこのカンガルーを保護するのは、なんだか人としての責任の取り方のように思うのですけれどね。 それと、あまりこういう記事を配信すると、面白がって人が集まり、畑などにズカズカ入っていく不届き者が出てきたり、捕まえてやろうと何かしらの騒ぎを起こす人、そういうものを捨ててもいいならと移入種を野山に捨てるような人間も出て来かねないので、これ以上は騒がないのがいいような気がします。
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昨日、宮城県大崎市岩出山に長らくカンガルーが棲息しているのではないか?という記事をご紹介しました。 その話題の発端となった朝日放送の「探偵ナイトスクープ」の放送を見ましたが、目撃者の方は多いものの、結論はぼやかしたままでした。 こういうある特定地域に何かの動物がいるか・いないかを判断するためには、自動撮影装置や定点観察などによってその姿を確認するのが一番確実ですが、そうでなくとも鳥類や爬虫類よりは身体の大きな哺乳類であれば、結構簡単に棲息の有無というのが検討がつきます。 それは、以前にも書いたのですが、「フィールドサイン」を探すことです。「アニマルトラック」と言ったりもします。要するに、「動物の痕跡」です。 足跡や、フン、何かを食べた痕跡、爪痕…などを言います。 子供のころ「シャーロック・ホームズ」が好きだったせいもあって、同じ場所でも細かなことが変わっていることに気づき、そこからその変化がもたらされた原因を推測することが必要な、このフィールドサイン探しは、私が学生時代に野山に入るようになってから、野外炊飯や登山技術などよりも得意な分野になりました。 痕跡から状況を知るためには、およそその地域に棲むであろう哺乳類などの基本的な特徴や習性を知っておく必要もあります。 もちろん、痕跡を発見するための観察力も必要ですね。 そういう知的好奇心が刺激されて、どんどんハマったものでした。 しかし、痕跡を見て、拙い知識を動員して、「これは、クマがミズバショウの葉や実を食べに来たのだろう」という推測はできても、それが事実かどうかは直接観察しない限りは確認しようがないわけですが、野生動物の自動撮影ならばそれが確認できると、新たにそっちにハマっていったというわけです。 撮影の結果、推測が当たっていれば良し、外れていれば推測の何が間違っていたのかを検証して、どんどん精度を上げることができるのですから。 自動撮影にかかる装置や機材がまだ無いころは野山に張り込みをして、自分の推測が間違っているかを確かめようとしたものでした。 しかし、気づかないうちに立てているであろう自分の気配があるのでしょう、そう簡単に動物を直接目撃したり撮影できることはできませんでしたが。 いつもながら前置きが長くなってしまいました。 ***************************************** 今日の話題は、そんな自動撮影を知らないころ・2004年の春のある日の朝の話です。 私が観察フィールドにしている「泉ヶ岳」に休みのたびに通っているころ、ある日、妙なことに気づきました。 昨日、通った時には無かったフンがあります。ちょっと汚くてすみません。 ご覧のとおり、大きなものです。 むろん、何らかの動物のものです。 大きいですから哺乳類のものでしょう。泉ヶ岳に棲んでいる爬虫類では、こんな大きなフンを排泄するものはありえませんから。 しかし、哺乳類でもウサギやテンなどの大きさではなく、フンの量は街中で見かける犬のものよりも多いくらい。ここから、少なくともタヌキやキツネ以上の身体の大きさの動物とわかります。 泉ヶ岳に棲んでいるそれくらいの大きさの動物ですと、タヌキ、キツネ、野犬、野ネコ、ハクビシン、アナグマ、ツキノワグマ、ニホンカモシカです。 形状などからは最も近いのはツキノワグマですが、フンの表面の様子・形からはツキノワグマの食性とは違うように思います。
このフンから、まずそこまではすぐに考えられました。
ですので次に、フンの中身を見てみました。汚いですが、フンの内容物を見て未消化物などを見て、肉や骨や毛などが混じっていれば「肉食」、木の実などなら「草食」か、肉などや木の実などが混じっているならば「雑食」…などと判別し、そこからさらに正体を絞り込みます。 フンは足跡についでその動物の特徴をよく現わしていて、だいたい分解するまでもなくおおよその動物はすぐに判断できることが多いです。 ですので、私が普通、フンを分解するのは、特定の動物がその時期に何を食べているのか?行動範囲はどのくらいに及ぶのか?(木の実であれば、その木の場所とフンの発見場所の距離から推測します)、棲息環境はどうか?特定範囲にどのくらいが棲息しているのか?人工物や人間の食べ物が混じっているなど人為的影響は受けていないか?…といったことを調べるために行います。 しかし、この場合は、特徴からでは何の動物かわからないので、分解することにしたわけです。 ううむ、やはり。 表面から見てそうではないかと思ったのですが…ワラのような、枯れ草のようなものだけ。 しかも、泉ヶ岳で生えているような、ススキの枯れ葉とかそういうものではなく、稲ワラのような…。 これ、もしかしたら野生動物ではなく、牛や馬のような動物では? でも、そんなもん、いるはずはない。 そこで、周辺を探すと、草が少なく、柔らかい土の部分に、どうも足跡ではないかな?という痕跡を見つけました。 ・・・。 これって、どう見てもU字型。こんなのは、「馬の蹄鉄」以外、ちょっと考えにくい。ニホンカモシカや牛なら、ヒヅメなので、こんな感じにはならない。 シャーロック・ホームズの「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」名言のとおり、形からは、これは馬しかありえない。山にいるはずがないけれども、足跡があるから、馬に間違いない。 馬…ねえ。 ここまでで私が推測した、もっともらしいものは、「乗馬が趣味の人、あるいは乗馬クラブの人が、ここまで馬を運搬し、そして乗馬を楽しんだ」というものです。 泉ヶ岳から車で30分くらいのところに、当時乗馬クラブがあったのは知っていたので、そんなところかなあ?と。 まず馬であるのは間違いない。 しかし、馬であれば野生のはずがなく、人が連れて来なければここまで来れるはずもなく、犬の散歩みたいなものだったのだろう、としか考えられません。 しかし、解けない疑問が1つ。 それは、前日の夕方にここを通ったときには、確かにこのフンは無かった。そして、今日の朝に、ある。フンの中身どころか表面も乾燥していないということは、この数時間〜で排泄されたばかりのものだろう。つまり、昨夜から早朝の間にこのフンと、そしておそらくは足跡も着いたもの。しかし…乗馬や馬の散歩を夜や早朝にさせるか?ということ。 馬の運動は、早朝に行うものなのかなあ? しかも、まだ寒い春の、さらに寒い早朝に? 運動はさせたいけれども、泉ヶ岳に散策に来た人が驚くと気を使って、早朝を選んだ…とか? 疑問には思いましたが、さすがにそれ以上は手がかりは無いので、それっきりでした。 ところが、それから2ヶ月ほど経ったころ。 動物を撮影しようと泉ヶ岳で1夜を過ごした早朝、大型動物が近づいてくる気配を感じて、カメラを構えて緊張した瞬間、出てきたのはなんと、馬! な、なんで!? 近くには、人はいません。1頭だけで、草を食べたりしています。 そして、驚く私に「お前、なんだよ〜。何見てんだよ〜」という感じで、最初はゆっくり、やがて少し早足で向かって来ました! ツキノワグマやニホンカモシカなどに向かって来られた方が、まだ驚きは軽かったですが、いるとは思えない「野良馬」がいきなり急接近してきたので、驚きに驚きが重なって、しかも「野山で馬に出会った場合」なんて対処方法は想定外で、すっかり慌てました。 ちなみに、足跡やフンを見かけた場所から、直線でも1kmはある場所です。 腰のホルスターに入れていた熊避けスプレーを準備し身構えましたが、私の近くまで来るとゆっくり歩きに変わり、人懐っこそうに近寄ってきました。 ううむ、人に慣れている様子。 こりゃ、何かの事情で泉ヶ岳に連れてきたものの、捨てたか、途中で飼い主から逃げ去ったかはぐれたか…なのだろうな。 でも、首輪…は犬じゃないから無いか、ええと、手綱っていうのか鞍というのか、そういう人間のための道具もつけていない。乗馬中に逃げたなら、そういうのがついていてもおかしくはないだろうに。 そう考えて、最寄りの根白石交番にそういう届け出が無いか電話しても、別に届け出が無いどころか、「泉ヶ岳に馬…ですかぁ?…ホントですか?」と、すっかり疑われました。そりゃ、そうだ。 馬も自由にその辺を闊歩しているのですが、ロープも何も無い以上そこに留めておく手段も無く、それっきりに。 仕方が無いので、撮影した写真を見せに交番に行きましたが、さすがにお巡りさんたちも驚いていらっしゃいました。この期に及んでも「これ、泉ヶ岳での写真なんですか?」などと言われたくらいです。何よりも私同様、どうして良いか、わからないようでした。 しかしそこはさすがお巡りさん。泉ヶ岳の周辺施設や関係者に電話をかけて「馬を見たと言う人がいるんですが、何かご存じないですかね?」と、照会されます。どうも電話の相手からも「何を言っているんですか?」というようなことを言われているらしいのは、お巡りさんが1件ごとにイチから説明し始める様子から、感じ取れます。 やがて、当時泉ヶ岳中腹に別荘地を開発・分譲し始めた業者が、見学に来た客用に持ってきた馬が逃げ出したらしいという情報がありました。 そういえば、フンや足跡を目撃したところと、馬を目撃した場所は、その別荘地からそれぞれ同じくらいの距離で、近いと言えば近いです。矛盾はありません。 春に見つけたフンは自然のものというよりは整えられた飼料だったと思われるので、消化時間を考えると私があのフンを発見した日に近いころに逃げ出したのでしょう。 それにしても、交番に届け出もすることなく、大型動物を逃がしたなんて無責任なものです。そういう思いつきの管理・周辺との協調性が無く、山の開発なんてできるのか?と思ったものでした。 と、同時に、こんな大型の、しかも野生ではない動物が、たくさんの散策客でにぎわうような泉ヶ岳で、私が通報するまで誰も見たこともなく、毎日通勤しているであろう泉ヶ岳にある施設などの職員もご存じ無かったというのは、特定地域に動物がいるか・いないかというのを判断するのに「地域の人の目撃情報」は非常に大事である反面、それだけで決めることなく、フィールドサインの調査が重要かということでもあると痛感したものです。 これほど大きく、野生動物と違って人に慣れていて近寄って来るような馬なのに、なかなか気づけないうのは…。 馬の飼い主(?)は捕獲しようとしたようだとは聴きましたが、この後、晩秋まではこのような足跡やフンを観察しましたので、少なくともそれまでは泉ヶ岳を闊歩していたはずです。 冬や、翌春以降は見かけなくなりましたので、そのころに捕まえることができたか、厳しい泉ヶ岳の冬を越せずに死んでしまったのかもしれません。 今回の「カンガルー」の話を聞いて、このことを思い出しました。
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11月26日付の河北新報朝刊に、宮城県北西部の大崎市岩出山で、カンガルーの目撃が以前からあったことが報じられました。 カ、カンガルー生息?! 大崎・岩出山のミステリー 宮城県大崎市岩出山の真山地区や周辺で「カンガルーを見た」という住民の目撃情報が相次いでいる。当初は「キツネに化かされたのでは」と笑い話にされていたが、その数は年々増加。撮影に成功した例がないため、本当にカンガルーかどうか真偽は不明だが、山あいの小さな集落では「カンガルーでまちおこしをしよう」という声もちらほら出ている。 真山地区は栗原市一迫との境に近く、水田や畑、牧場が広がる農村地帯。住民によると、目撃者が出始めたのは7年ほど前で、周辺の下一栗地区なども含め、これまで10人以上が「見た!」と名乗り出た。 「カンガルー」の体長は1メートルから1.5メートルで、目撃は夜や朝方に集中する。「道をぴょんぴょん跳ねていた」「田んぼの中をすごい勢いで移動していた」と話す人がいれば、「親子2頭が山からひょっこり出てきた」という証言もある。 地元の主婦笠森君子さんは10月24日夜、車で帰宅途中に耳の長い動物を目にした。「前脚を立てて道路沿いに座り、車のライトに照らされても逃げなかった。毛の色は薄いベージュで、体長は軽トラックの荷台ぐらい。本当にいたんだと驚いた」と語る。 山あいの真山地区には野生動物が多く、カモシカも出るため、「見間違いでは」と疑問視する声もあるが、数年前に見たという男性(51)は「耳がべろんとしており、カモシカとは明らかに違った」と言う。 カンガルーは、オーストラリアなどに生息する。厚生労働省結核感染症課によると、検疫などの手続きを取れば個人も輸入可能という。 アカカンガルーを飼育する仙台市八木山動物公園の担当者は「冬の寒さや餌の確保を考えると、野外での生息は難しい。全く否定はできないのだが…」と首をかしげる。 真山地区では「『カンガルー保護区』として売り出しては」という機運も生まれつつある。人への危害や農作物被害は報告されておらず、多くの住民は「そっと見守りたい」と話している。 2009年11月26日木曜日今晩の朝日放送「探偵ナイトスクープ」で、「宮城に野生のカンガルー!?」ということで放送されるようです。 一方、11月26日夜のJ−CASTニュースによれば、この番組に依頼(情報)が寄せられそれが採用されたことが話題のキッカケのようですから、それに気づいた河北新報が地元報道機関のプライドから、番組よりも先に慌てて報じたという感じでしょうか。 そのJ−CASTニュースから引用します。 宮城県にカンガルー生息情報! 「道路ぴょんぴょん跳ねてた」? 2009/11/26 19:36 東北の山あいに「カンガルーが生息しているのではないか」と噂になっている。7年前から目撃情報はあったが、こんなことを口にしたらバカにされる、と住民は口をつぐんでいた。しかし、テレビ取材をきっかけに20人もの目撃証言が出た。「親子2頭がひょっこり出てきた」「車の横をカンガルーに追い越された」といったものだが、本当にカンガルーは生息しているのだろうか。 【中略】 話すと「バカにされる」と語らずにいた 目撃は7年ほど前からあった。しかし、真山地区では一部の人しか知らない情報だった。話しても信じてもらえるはずはなく、バカにされると思っていたからだ。住民がカンガルーについて語るようになったのは、朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」の取材があったため。地元の宮城県の2人の男子中学生(中3)が番組に、 「中学の理科の先生から真山という地区に野生のカンガルーがいるらしい。道路をピョンピョン跳んでいるところを見た人がいるというが、僕たちは絶対にウソだと思う」 と、調査依頼をしたことがきっかけだった。撮影クルーは2009年11月1日に現地に入った。 大崎市役所真山地区公民館の担当者によれば、撮影クルーが目撃情報を得るため、街ゆく人に聞いて歩いた。すると驚愕の事実が明らかになった。 「バカにされる」と語らずにいたが、自分以外もカンガルーを見た人がいると知り、驚く人が続出した。クルーに目撃したと語ったのは20人ほどいた。カンガルーだと思われる動物は、体長が1メートルから1.5メートル。「道をぴょんぴょん跳ねていた」というものから、「田んぼをすごい勢いで移動した」「カンガルーに車を追い越された」というものまであったという。 野生のカンガルーが冬を越すのは難しい? 真山地区公民館の担当者は、 「鹿やイタチなどの野生動物と見間違えたのではないか、と思っていたが、目撃した人が相当数いて、しかも信じるに足るような情報もあるため、あながち嘘だと言えなくなっています」 と打ち明ける。 仙台市にある「八木山動物公園」の専門家はどう見ているのだろうか。問い合わせてみると、 「動物園にいるカンガルーは、冬も日中は外に出しますが、夜は暖房のある部屋にいます。暖かい場所を見つけていないかぎり、野生のカンガルーが冬を越すのは難しいと考えられます」 ということだった。カンガルーが本当に生息しているのかどうかは「謎」のまま。大崎市が今後、カンガルーが生息しているかどうか調べる予定は今のところなく、 「仮に生息していたとしても、そっとしてあげてほしい」 という要望も真山地区公民館にきているのだそうだ。日本に棲息していない動物ですので、私はカンガルーがどういう生態なのか知りません。 オーストラリアは南にある国で「南国」イメージですが、実際は夏も冬もあるわけで、オーストラリアで冬を越している以上は日本での冬も越せなくもないのでは!?とシロウト考え。 食べ物も雑食性であれば、なんでも野山のものを食べるのでしょうけれどね。 河北新報の記事によれば、「農作物被害は報告されておらず」とありますが、同じ記事にあるとおり、ニホンカモシカをはじめいろいろな動物がいる環境のようですから、仮にカンガルーが食べていたとしても、「ニホンカモシカでも食べたのだろう」と、見逃されているだけかもしれません。 こういう場合は、直接姿を確認できれば一番ハッキリするのですが、後は「足跡」や「フン」といったフィールドサインで探索し、棲息を推測することです。 今年だけの目撃ではなく、7年前からというのですから、当然、その間積雪もあったことでしょう。 足跡と尾の跡は見つけやすいと思うのですけれど…。 冬以外でも、重量のある大型動物が激しい動きをするのですから、田の土の上にもハッキリと足跡を残すことでしょう。 地元の人は、そこに棲んでいる野生動物はひととおり見たことがありご存じだと思うので、他の既存の動物とは思えません。また、目撃したというお話しも、具体的です。 ・・・こういう話は「ツチノコ」の話でもよく言われることです。 同時に、興味深いのはそういう驚くべき目撃でも、「バカにされると思った」と思って、語らずにいて、でも、テレビや何かで報じられたことでドンドン出てくるというところ。これも「ツチノコ」などと似ています。 「ツチノコ」に否定的な意見では、何かのキッカケで広く報じられるようになると、その尻馬にのってウソや見間違い・思い違いが生まれるからではないか?というものがあります。もっともです。 しかし、山での不思議な体験は黙っている・広く発信する媒体も無いということで表に出ないということもよく聞きます。 それにしても、親子ですか。 7年前から目撃されているようですが、「親子」はそのいつの時期に見られたのでしょう? 最近ならば、これは「繁殖」している可能性があるわけで、対応を急いだ方が良いように思いますね。「人間の手に負えなくなり、新たな外来種問題になる」ということと同時に、繁殖し過ぎた場合は当然のごとく有害鳥獣駆除にでもなるのでしょうが、無用な殺生が多くなるということです。数頭程度ならば、まだ殺さずとも済むかもしれませんので。 そういう点では、「そっとしておいてあげてほしい」というのは美しい話のように思えますし、自治体も調査する考えは無いということですが、存在した場合の対応はどうするかは別に考えれば良く、事実関係はハッキリさせておくべきでしょう。 何かしら人間にとっての害が出た場合、取り返しもつきませんよ。一番考えられるのは、夜に自動車を走行させているときに、突然カンガルーが飛び出して起きる交通事故でしょうか。 車で1時間ほどのところですから、調査に行ってもいいのですが、地元はそれを望んでいないような感じもしますしねえ。どうしたものか。 【2009.11.28 1:35追記】
結局、話題の発端となった「探偵ナイトスクープ」では、カンガルーがいるか・いないかの確認は少しもなされずに、何だか番組の話題としても面白くも無い構成に終わったので、大変残念でした。 |
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以前、富士山登山者から「環境保全協力金」を徴収することが検討され始めたということを紹介しましたが、11月11日の毎日新聞の記事に、山梨県側の関係市町村で徴収の合意がなされたという記事が出ていましたのでご紹介します。 <富士山>環境保全協力金徴収で合意 山梨県側の市町村 11月11日22時0分配信 毎日新聞 山梨県側の富士山麓(さんろく)の市町村長が11日、同県側の入山者から「富士山環境保全協力金」を徴収することで合意した。トイレや救護所の整備に充てる。 金額や徴収開始時期はこれから検討する。堀内茂・富士吉田市長は「個人的には11年夏からの徴収開始を目指したい」と述べた。 富士山の登山客は年々増加し、今夏は過去2番目に多い延べ約36万8831人が訪れた。それに伴い、し尿やごみ、傷病者の増加などの問題が深刻化。地元市町村の財政負担も増大している。 協力金は、こうした経費の負担を入山者にも求め、富士山の環境保全に関心を深めてもらう狙いがある。静岡県側では今のところ検討されていない。【田上昇】準備や広報の期間も必要なのでしょうけれども、一刻も早い方が良いと思いますが・・・。 こういう自然環境は国民全てのものであり、誰もが気軽に楽しめる環境整備をしていくべきであると思うので、本来は対価無く個々に自由に楽しめるのが理想ですが、記事中にもあるようにそれに金銭的負担が発生しているのであれば、受益者負担もやむを得ないでしょう。 以前にも書いたように、富士山も1万人に1人くらいは愚かな登山者もいるようですし。 ボランティアを募って清掃活動を呼び掛けても、たかが知れた人数しか集まらなかったり。 汚さないようにするのは当然としても、糞尿やらはいかんともしがたいわけで、そこに入る以上は多少なりともインパクトは与えるわけです。 それを次世代にも残そうと改善する活動が必要なまでになっている以上、その地に足を踏み入れた人は、労力か金銭でもって対価を支払うべきで、これは当然の話なんですけれどね。 しかし、静岡側は遅れているようで、そういう金銭対価を検討もしていないようですが、まあ山梨県側の想定する金額にも寄るのでしょうけれども、これの有無によってそれぞれの登山客が増減することも考えづらいです。 ですが、「山の環境を守る」という意味では、どこから登ろうとも等しく徴収しないと不公平なような気がします。 また、むろん、「こっちは金払っているんだから」と、山で何をしようともお客様だぞというような勘違いする人間を生み出さないよう、「0」に対して金銭を払って「1」の儲けがあるわけではなく、お前が山に入ることで「マイナス1」になることをその金銭でようやく「0」に戻るだけのお金なのだぞ、という自覚を持たせるべきでしょう。
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