日々是雑感

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【おいおい、おかしいだろ】

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日常で、これはおかしいだろう?それって変じゃない?と思ったことを書いています。大部分は、新聞記事を読んでのことです。
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食べ物

 私は、「命」というものを尊敬しています。これは理由とか理屈ではなく、そういうものだとしか言いようがありません。

 昆虫でも動物でも人間でも、こと命という観点からは全く同等と本気で思っており、人間は殺すことはもちろんないのに昆虫などはやむを得ず殺すことがあるというのは、それは「生きるためにやむを得ない場合」であり、また、トラブルなどの回避は人とは話し合いで回避できるものの異生物はそうではないということなど、そういう複合的な理由ですね。
 たぶん、ほとんど多くの人がそうではないでしょうか?ですから、「相手が狂った殺人鬼で刃物を持って襲いかかって来て周囲には誰もいない。このままでは確実に殺されてしまう…」などという場合は、私は相手を殺すかもしれません。

 と、冒頭から何やら物騒な話ですが、要するに私は人間の命を軽視しているのではもちろんなく、「その他の命も同じくらい大切にしたいし、そう思っている」ということです。

 私が学生時代に農業を学んだことは過去に何度か書きました。
 人間をはじめ多くの生物は、他の生物の命を分けてもらわなければ生きていけないというのは誰もが知っている事実ですが、農業というのはできるだけ効率的にその命の糧を作り、そして多くの命が生き延びるために重要なものだと思ったからです。
 農業を勉強すればするほど、経験をすればするほど、若い私には毎日いただく食事が、いかに多くの犠牲や労力によって成り立っているのか。それまでの20年近くはそういうことを考えず、あまり感謝もせずにただ無駄に食べていたかを思い、恥じたものです。

 また、その後、山に入って動植物のことを少し接して学ぶ機会を得ると、それまで何も感じていなかった生きもの1種1種が、驚くべき生態や能力があるのを知りました。そう考えると、全ての命が愛すべき・尊敬すべきものと、思わずにはいられないのです。

 そういう価値観を持つ私からすれば、こういう話題は我慢ならない内容です。
 7月5日の共同通信の記事です。
小林さん王座奪回ならず  NYのホットドッグ早食い
 【ニューヨーク4日共同】米独立記念日恒例のホットドッグ早食い競争が4日、ニューヨークのコニーアイランドで行われ、6連覇の記録を持つ小林尊さん(31)=長野市出身=が3年ぶりの王座奪回に挑んだが、米国のジョーイ・チェスナットさん(25)に3個半の差をつけられ敗北、3年連続で準優勝にとどまった。

 大会は10分間でいくつのホットドッグを食べられるかで競われ、チェスナットさんが新記録の68個、小林さんは64個半だった。

 小林さんは終了後、「水分の取り過ぎで後半伸びなかったのが敗因。しかし自己記録は伸びたので、来年も戦いたい」と話した。一方、3連覇を果たしたチェスナットさんは「きょうは絶好調だった。開始2分後に負けないと確信した」と喜んでいた。

 小林さんは同大会で2006年まで6連勝を重ねたが、一昨年、昨年と敗北。昨年の大会ではチェスナットさんと同数の59個だったが、決勝戦で敗れた。
 2007年6月27日の共同通信の記事に、この人物が以前顎関節症にかかっていたという記事も見ました。
小林さん、あご関節症に  ホットドッグ早食い
 【ニューヨーク26日共同】米メディアは26日、ホットドッグの早食い競争6連覇中の小林尊さん=長野市出身=があごの関節症に苦しんでおり、ほんの少ししか口を開けられない状態だと報じた。
 【中略】
 小林さんはインターネットのブログであごの関節症を告白した。 
 水で流しこみ、涙目になって胃や口に押し込めるだけ。
 おそらくはこの参加者らは、子供のころ、「食べ物で遊ぶな」という誰もが教えられるしつけを受けなかったのに違いない。

 一見、くだらないことや無駄に見えること、無意味に見えるものでも伝統や文化や地域性など、様々な価値観や考え方はあると思いますが、私はこういうのは一切認めることはできません。
 それは当然、命を無駄にしているからです。
 「大食い」大会なども、全く同じです。
 いかに伝統だろうと文化であろうと、自ずと限度や節制があるべきもので、「命」というものが生物の最大の価値である以上、それを超える文化や伝統など無い。

 別にこの遊びがなくとも、ウィンナーソーセージになっている豚なり牛なりの肉が生き返るわけでも、餓死しようとしている人が救われるわけでもない。
 捨てているわけでもない。いちおうは、参加者の血となり・肉となるのだろう。
 また、この大会でホットドッグ店や大会会場周辺などの経済活動も潤っているかもしれない。

 しかし、そんなものではない。

 要するに、「品が無い」のだ。
 わかりやすく言えば、映画などで成金が札束で暖炉を燃やしていたら、観客はどう思うだろう?普通の感覚を持っていれば、不快感を感じるのではないだろうか?別にその成金のお金であれば自由にすべきだし、そうしなければ凍死するわけでなくともわずかでも温まるならばいいだろう、という理屈を聴いても、納得行かないのではないか?
 私はそういう感覚を「品格」というものだと思う。

 このためのホットドッグを作った調理人もいるはずだろうが、調理人として、自分の作ったものや作っるための食材などに対してそういう消費のされ方がよく我慢できるものだ。
 昨日書いた「山のガイド」のように、自分が携わっている物事の本質を真剣に考えることが無いのではないかと思う。

 食べ物が、今、そこにあるという感謝や、その命を分けてくれた生命に対する感謝など、微塵も感じない。たとえ心の中でそう思っていても、行動とてもそうは見えない。
 品格が無く、食べ物への侮辱をしている以上、例え100個食べることができようが、何十連勝しようが、愚かで品のない恥知らずの世界チャンピオンだとしか感じない。

 ついでに言えば、「大食い」で、痩せた人物が多く見かけるが、常時多くカロリーを接種しているにも関わらずそれほど太らないというのは、生物としては非常に無駄・非効率的な生命体構造をしていると言うことができる。
 あるいは「太らないために多く食べるが意識いて多く運動もする」というならば、それは二重に無駄な生き方をしていると言える。

 生きるために必要な食べ物がふんだんにあるという喜びは喜びだろうが、それに感謝をする表現はいくらでもあるはずである。

やっぱり。

 このブログを定期的にご覧いただいている方には、「やっぱり(書いたな)」と思われそうです。

 報道やらブログやらで散々書かれているような話題をここで取り上げても価値が少ないですし、正直、呆れて・悲劇的過ぎて、物が言えないというところですので、あまり書く意欲が出ません。

 たまたまこのブログでここ数日、特に中高年の「自然の中での目に余るマナーの悪さ・非常識さ」と、「非常識さによる遭難との因果関係、遭難の悲惨さ」、それらを防ぐための「中高年への自然教育の必要性」などを書いたばかりでした。

 その意味では、私が今回、北海道・トムラウシ山での中高年大量遭難死については、「やっぱり」と思わざるを得ません。

 まだ情報が錯綜している段階で、こういう大きな事故…私は事件だと思うのですが、事件を推測で話をするのは不謹慎かもしれません。
 しかし、かねてから繰り返しているように、こういう事故が発生したときは、直ちに原因を究明し、例えそれが亡くなった人の責任と判明することになったりしても、私はやむを得ないことと思うわけです。「死者に鞭打つ」ことを避ける日本人の美的感覚が、逆に事故原因の究明や広報に障害となり、いつまでたっても同じようなくだらない事故が繰り返される一因でもあると思っています。

 伝えられている情報のうち、気になるところを紹介しましょう。
 7月18日の毎日新聞の記事から。
大雪山系遭難 無理な行程が引き金…中高年ら寒さ感知遅れ
7月18日0時52分配信 毎日新聞

 一度に10人が命を落とした大雪山系の遭難事故。夏山でなぜこれだけの死者が出たのか。登山や救助関係者からは、ガイドの判断ミスとともに、装備の不十分さや、中高年にとっては無理な日程が犠牲を拡大させたとの指摘が出ている。遭難した16日に何が起きていたのか−−。
【中略】
 高齢者にとって低体温症は危険だ。若い人よりも寒さや暑さへの感度が鈍いため、今回のように「寒い」と気づいた時には手遅れで、動けない状態に陥ってしまうことがある
【中略】
 救助活動にも参加した地元の「新得山岳会」の小西則幸事務局長は「軽装のほか、無理な行程が事故を招いたのではないか」と疑問を投げかける。パーティーは4泊5日の日程。小西事務局長は「事故のあったコースはベテランでも体力的にきつく、できればもう1泊追加することが望ましい」と指摘する。

 アミューズトラベルの松下政市社長によると、各ツアーには内容ごとに体力度・技術度での参加基準を設置。今回の体力度は、6段階で上から2番目の「四つ星(やや健脚)」、技術度5段階中は3番目の「二つ星(やや難しい)」だった。防寒具や登山靴、レインウエアなどのリストを手渡し、各自でそろえてもらうのが登山ツアーの参加条件という。

 だが、軽装の参加者がいたことについて、松下社長は「ガイドが装備品のチェックをしたかどうか今はわからない」と言葉を濁した。【吉井理記、和田浩幸、山田泰雄】
 続いて7月18日の読売新聞の記事から。
悪条件重なり「低体温」…大雪山系遭難(上)
7月18日2時53分配信 読売新聞

【前略】
 首都圏のツアー客を連れてトムラウシ山(2141メートル)を目指した山岳ガイドの宮下岳夫さん(52)は16日の天気をこう振り返る。宮下さんはその前日、登頂を断念し、途中で引き返した。

 9人が亡くなったトムラウシ山は、登山口から山頂までが遠く、縦走するには距離が長いことで有名だ。遭難当日、18人のパーティーが目指したのは8時間以上かかるルートだった。途中、山小屋は一つもなく、広い尾根では風雨にさらされっぱなしになる。
【後略】
技量に差、意思疎通不足も…大雪山系遭難(下)
7月18日2時55分配信 読売新聞

 旅行会社「アミューズトラベル」(東京)が主催したツアーの参加者らが遭難したトムラウシ山。

 最近は、こうした「公募パーティー」で登山を楽しむ中高年の愛好家が増えている。手軽さの陰に事故の要因が潜んでいると指摘する声もある。

 「公募で集まったメンバーは、ほとんどが初対面。コミュニケーション不足が危険を招きかねない」。こう語るのは、中高年のパーティーを国内外の高峰に案内してきた日本勤労者山岳連盟理事の石原裕一郎さん(46)。

 何度か公募パーティーに参加した経験がある女性(70)も、「参加者の体力や技術に差があったため、隊列が長くなって、はぐれそうになったことがある」と証言する。悪天候に見舞われ、先に進むか引き返すかでパーティーの意見が真っ二つに割れるという事態も、この女性は経験したという。

 今回のアミューズトラベルのツアーに参加した15人は、広島、中部、仙台の各空港から新千歳空港に到着する便を利用して集まった即席パーティーだった。

 登山家の田部井淳子さん(69)は公募パーティーについて、「1人では難しい山にも気軽に登れるなど魅力がたくさんある」としながらも、「見知らぬ人ばかりのため『きつくて歩けない』と言い出しにくい雰囲気になる」と問題点を強調。

 さらに「帰りの飛行機の時間が決まっており、天気が急変しても、日程を変更しにくい面がある」と話し、「予備日を設けているなど、余裕のある日程の組まれたツアーを選んだ方がよい」と参加者にアドバイスする。(後藤将洋)
 私は山に関しては最近は行く機会も無く、それほど高山を渡り歩くような人間ではないのですが、そんな「シロウト」でも、ここ数日で見ていた自然にかかる記事を読んでいて、無知な中高年が自然の中に入って行くことの危うさを感じていました。
 「アカショウビン」についての記事を書いたときも、「せっかく遠くから来るので、良い写真を−とつい夢中になってしまう」という中高年のワガママな主張がありましたし、北海道・東大演習林が閉鎖された問題を書いたときも、無知なガイドと無責任な参加者への厳しい批判をしたわけで、趣味として山歩きをしなくなった私でさえも、それくらいのことを感じ、警鐘を鳴らすくらいのことができるのに、当事者である「登山者」がそれくらいもわきまえないというのはどうかと思います。
 こういう関連する情報は非常に重要で、以前紹介した「ハインリッヒの法則」ということを心がけていれば、防ぐことができた事件ですね。

 それらは、ツアー参加者の中高年も身につけていて当然の態度・知識です。何年も「登山」をしていたのであろうに、表面的な目に見えるものだけの経験は増えていただけで、例えば、ツアーではなく気心が知れて一緒に山に行く仲間を作るとか、風が吹いているときの危険予知・判断力とか、事前の必要装備の確認とか、そういった大切なものを何も身に着けてこなかった後には何も残らない遊びであったとしか言いようが無い。他の報道には参加者は「経験豊富」とあったが、年数や頼り切りのツアーでの経験なんて、経験には入らない。自然への畏敬と自分の未熟さの自覚こそ重要。

 しかし、それとは比べ物にならないくらい責任が重いのはガイドやツアーを企画した会社です。
 普通の判断力のあるガイドや会社ならば、この悲劇は絶対に回避できていたわけで、実際に記事中にもあるとおり山頂に行くのを断念したガイドもいらっしゃるわけです。
 ツアーでなければ山に行けないような能力の、しかも中高年を引率するのであるからには、事前の準備や神経質なくらいの慎重さ、状況が変わった時の中止権限を旅行規約に盛り込むとか、そういう烏合の衆を統率する力量がなければ、ツアーなんか企画すべきではない。

 この事故は、何も身につけることなく漫然と「登山」をしていた中高年の安易さと、金儲け主義で何も考えず・注意もせずにツアー客の安全管理を怠っていた会社の両方に責任があり、むろん、会社とガイドの方に非常に重い過失があります。

 真剣に客の安全を確保するならば、事前に今度行く山の解説を詳しく行い、それで参加するか否かを決めさせるとか、ツアーも状況によってはガイドの判断で中止・客の体調が悪そうならば現地でも登山を中止する命令を出せるという関係などにしなければ、守れない。
 安易で未熟なガイドが粗製乱造されているから、それに頼ればと安易な客が大挙して、こういう事故になる。
 中高年へのしっかりとした指導と、それを行うことができる会社が無ければならない。それで「こっちは客だぞ!」と中高年では言いかねないが、そういう非常識なのは参加を拒否すれば良い。

 7月17日の産経新聞の記事には、
【北海道遭難】雄大な自然にひそむ危険、悪条件重なれば…
7月17日22時29分配信 産経新聞

【前略】
 「風、雨と悪条件が重なった。ガイドは安全なところに案内したかっただろうが…」と残念がるのは北海道山岳ガイド協会会長の川越昭夫さん(72)。
【中略】
 さらに、「北海道の山は本州に比べ、登山者のための設備が乏しい」と川越さんは指摘。北海道によると、ヒサゴ沼避難小屋を出るとトムラウシ山を下りるまで避難小屋はなく、逃げ場がないという。

 避難小屋はただ単に避難するだけではなく、今回のツアーのように宿泊場所として使われることも多い。「雨が降れば風雨をしのげる避難小屋にみんな逃げ込む。そうすると、小屋内は一杯で立錐(りつすい)の余地がなくなり、ろくに眠れず体力をそがれることもある」。川越さんは「行政は避難小屋の増設など、登山者のための施設充実も考えてほしい」と訴えた。
 寝ぼけたこと、言うな。
 そういう場所と考え、行くか・行かないかを考えるべきで、避難小屋を作れば作るほど、そこを無料宿泊所のように占領する愚かな人間が増えるだけの話。「北海道山岳ガイド協会」というのがどういう組織か知らないが、その程度の認識で会長なんてやっているから、たかが知れた半端な組織なのだろう。
 一部人間の「遊び」で、そんなものを作っていられるか。どうしても必要なら、使用料や入山料を徴収すべきだろう。
 自主自立も考えず、よく山岳ガイドでござい、なんて言えるものだ。まだまだ、日本の自然教育やガイドのレベルは低い。
大雪山系遭難 「出発、無謀だった」…生存者証言
7月17日21時55分配信 毎日新聞
【前略】
 悪天候の中で登山に踏み切ったガイドの判断ミスを指摘する声も上がった。午前4時半ごろに下山したツアー客の戸田新介さん(65)=愛知県清須市=はヒサゴ沼避難小屋を出発する時、風が強いと感じたといい、「ガイドは出発すると判断したが、無謀だと思った」と話す。遭難時の様子については、「ガイド1人が付き添って下山を始めたが、ペースが速すぎてちりぢりになってしまった」という。
【後略】
 無謀と思うなら意見すればいいのだが…?それにしても、このガイドたちはお話しにならない。

 日本山岳ガイド協会とかいう得体の知れない組織もあるようですが、一部報道によれば、このツアーで亡くなったガイドはこれに認定されたガイドとあり、やはりこの組織もたかが知れていると言わざるを得ません。

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溶岩

 いい加減、中高年を主に取り上げた自然に対するモラル低下のシリーズ(?)も、さすがに取りあえずは言い尽した感じがしていましたが、まだありましたか。
 まずは、7月16日の山梨日日新聞の記事から。
溶岩持ち帰り「犯罪です」 富士山ろく
販売目的、コレクション、登山記念…
相次ぐ摘発 氷山の一角レンジャー監視強化

 富士河口湖町の青木ケ原樹海で溶岩を盗んだとして容疑者が相次ぎ逮捕されるなど、富士山ろくから国の天然記念物を持ち去るケースが後を絶たない。監視を続けている富士山レンジャー(自然保護官)によると、今回の摘発は氷山の一角で、販売目的やコレクションで集めたり、登山記念に採取したりする人が多い。植物の盗掘もあり、同レンジャーの一人は「富士山ろくの自然は日本の宝で、荒らさないでほしい。軽い気持ちで持ち帰ると重い罪になる」と、夏山シーズンが本格化する中、注意を呼び掛けている。
 「4万円で販売するつもりだった」。森林法違反(森林窃盗)などの疑いで、富士吉田署に逮捕された、埼玉県の石材販売業【中略・容疑者氏名】容疑者(64)は、クレーン付きの2トントラックで青木ケ原樹海に向かい、総重量340キロの溶岩3個を盗んだ疑いが持たれている。同署によると、昨年6月と同10月にも、20〜30個(総重量数トン)の溶岩を持ち出したことを認めている。
 インターネットのオークションでは「溶岩です。良さが分かる方はどうぞ」などいう触れ込みで、富士山の溶岩が出品されている。「国立公園内の溶岩かどうか分からないが、溶岩は人気があり、高く売れている」(同レンジャー)という。
 溶岩のコレクターは少なくなく、今月、樹海内から溶岩11個を持ち去ったとして、同法違反などの疑いで逮捕された、静岡県の会社員【中略・容疑者氏名】容疑者(66)も、その一人。同署によると、調べに対して「溶岩に魅力を感じた。自宅のガーデニング用にした」と供述している。
 違法行為は樹海だけではない。同レンジャーの監視活動では、富士山5合目などで登山者や観光客が記念として溶岩を持ち帰る姿が目撃されている。外国人のほか、日本人も少なくなく、違法であることを知らせると「知らなかった」などと話し、もとの場所に戻す人がいるという。
 富士山ろくは富士箱根伊豆国立公園に指定、自然公園法で工作物の新築や改築、土石の採取などを無許可で行うことが禁止されている。特に青木ケ原樹海を含む富士山原始林や富士山5合目以上は、国立公園内で最も規制が厳しい特別保護地区。県環境科学研究所研究員の輿水達司さんは「溶岩は富士山噴火の歴史を探る上で貴重で、学術的な価値が高い。溶岩は再生されることがなく、簡単な気持ちで持ち出してほしくない」と呼び掛ける。
 同レンジャーは、4人体制で富士山ろくを巡回。環境省とともに禁止事項を明記したポスターを張るなどして注意を促している。萱沼進さん(26)は「広大なエリアをすべて監視するのは難しい。多くの人たちに禁止事項を周知するとともに、関係機関との連携を強化していきたい」と話している。
 「登山」の記念とやらに、石を持ち帰ると言う人間は、結構いるようです。
 特に、名峰とか百名山と呼ばれるような場所に行くと、単にそこの背中をお借りしていい経験をさせてもらったに過ぎないのを勘違いして、まるでそこを征服したかのような思い上がりも甚だしい錯覚をする未熟な人間が、よく好んでそういうことをします。
 普通に山というものを知ってるいい大人は、法律以前にそんなバカなことは決してしません。石などの「記念物」が手元に無くとも、実際に計画し歩かせてもらい、そこで得た感動や体験というものは、物などには変えられず、また何か記念物を見なければその感激がよみがえらないほど薄っぺらいものではありません。つまり、記念物を持ち帰りたがるのは、その場所に行ってもなんら得るものがなく、無理やり感動や思い出を思い起こすため・そこまできたことを損と思わないための自己暗示的な道具にしているのです。
 読者の皆様も、もし、お知り合いなどで「これは、○×山登頂記念だ」などと言って石を見せられたならば、その知り合いの性質がたかが知れているもの・また無駄に金と時間と労力をかけて薄っぺらいものに行って来たのだなと思ってよろしいですし、今後のお付き合いを考える・距離を置くキッカケになされるとよろしいと思います。山に行ってなお得るものが「物」でしかないならば、友情や愛情も「物」に左右されるような人物かもしれませんから。

 記事中の森林法とか、宮城県では自然公園条例などで、樹木などはもちろん、土や石の持ち出しも禁止されています。
 とは言うものの、まあそういう法律はあまりなじみが無く、また「旅の思い出に」と考えて持っていこうとする気持ちはまるで理解できないというわけでもなく、普通の常識人でもしかねない過ちなので、あまり責めるのも酷というものでしょう。

 そんなわけで、この記事中に取り上げられている2人がたまたま2人とも60代だからといって、「ほら見ろ、また60代…」などというのは少し早い結論です。おそらくは年齢に関係なく、名実ともに「日本一の山」に来れば、多少なりともするかもしれないと思うからです。
 しかし、こう記事になる、つまり「逮捕」に至るのは、そんなおそらくは数多い「森林窃盗」でも、特に悪質なケースだと思うわけです。悪いことは悪く、法律違反には間違いないにせよ、法を知らず、無邪気に石をポケットに入れて下山した程度でさすがに逮捕され、また実名報道されるとは思えません。
 ですから、おそらくは各世代でも石の持ち帰りは多かれ少なかれあれど、逮捕されるような悪質なことをしたのは、この60代の男2人というのは言えると思うのですよね。

 と、ここまで書いたところでネット検索をしたところ、驚くべき記事・事実を発見しました。
 少しさかのぼって、7月2日の産経ニュースの記事です。
「富士山レンジャー」大活躍 溶岩持ち去り男を逮捕
2009.7.2 12:29

  富士山北麓(ほくろく)の青木ケ原樹海から国の天然記念物の溶岩を持ち去ったとして、山梨県警富士吉田署は2日、文化財保護法と森林法、自然公園法違反の疑いで、静岡県富士宮市宮原の会社員、【中略・容疑者氏名】容疑者(66)を逮捕した。同署によると容疑を認めているといい、動機を調べている。

 同署の調べによると、【中略・容疑者氏名】容疑者は6月7日午後1時ごろ、山梨県富士河口湖町精進の青木ケ原樹海で、天然記念物の大小11個の溶岩を乗用車に積み、持ち去った疑いが持たれている。溶岩は10〜35センチ大だったという。

 同署によると、不正採取やごみの不法投棄などを監視する山梨県の非常勤職員「富士山レンジャー」が、岩をバールで壊して持ち去ろうとしている【中略・容疑者氏名】容疑者を見つけて注意したが、「これくらいいいじゃねえか。訴えるなら訴えろ」と言い残して車で逃げたという。同署が車のナンバーから【中略・容疑者氏名】容疑者を割り出した。

 山梨県などによると、青木ケ原樹海は文化財保護法に基づく天然記念物に指定されている富士山原始林で、自然公園法の特別保護地区にもなっている。
 この山梨日日新聞で「溶岩に魅力を感じた。自宅のガーデニング用にした」と、それだけ見れば何となく罪が軽そうにも思えた66歳の男が、

岩をバールで壊して持ち去ろうとし、見つけられて注意されたら「これくらいいいじゃねえか。訴えるなら訴えろ」という暴言を吐いていた事実が判明

しました。窃盗だけではなく、この暴言と、まあ二重に恥ずかしい野郎です。
 もし、知人や家族や取引先にこんなのがいたら、普通の感覚を持っている人ならば当然、縁を切ることでしょう。

 昨日の「山菜盗り」「みんながやっているからいいと思った。」も呆れましたが…。こんな悪質なのはお望みどおり逮捕されて当然で、ぜひ厳しい実刑を望みます。

 私は「溶岩」を採取している人間を注意したことは無いですが、その他の注意は丁寧に言ってもこのような逆ギレの反応するのはもう再三書いたとおり、やはりというか、このくらいの年代の男なんですよね。ホントひどい暴言を吐いてきます。

 それにしても、まさか転売目的で持っていくようなのがいるとは思いもしませんでした。
 記事中にもあるとおり、あの、違法出品を連絡されても理解できないのかなんなのか放置しているずさんな管理のYahoo!のオークション「溶岩 富士」で検索すると、いくつかそれらしいものが出品されていました。
 ただ、国立公園内から持ち出したかどうかまでは、よくよく分析でもしても判定はできないでしょうから、現行犯でしか逮捕できないというのが実情でしょう。
 こういうものは、自然の中にあるからすばらしさが際立つのであって、こういう販売目的の所持をするバカもバカですが、金を出して買おうという「コレクター」というのも、私から言わせれば犯罪を助長し、しょうもない阿呆としか言いようが無いですね。

 「そんな、石ころ1つや2つくらいで・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば2005年に環境省が調査した結果、1シーズンで約21万人もの登山客があったということですので、それにこのカウントには含まれない程度の観光客が加われば、どれほどになるか。その全員が1個ずつ溶岩を持ち帰ったならばどうなることか。
 ルールというのはそういうもので、先の北海道・東大演習林の閉鎖英断と同じことが言えるのです。

 ですが、産経ニュースの記事は役にも立ちました。このレンジャーさんのように、「自動車のナンバーを記録して後日通報」というのはしたことがありませんでした。
 今度は注意せず、証拠を撮影するなどして告発するのが不快・危険な思いもせず効果的かもしれません。
 もっとも、それは捜査機関や行政機関がその善意の通報に積極的に応えて連携して自然を守ろうとする気概が無いと、ダメですね。それらからして「えぇ?それくらいでめくじら立てなくとも」などと寝ぼけたことを言うのは許されないのです。そういう曖昧な対応は、通報する善意さえも失せさせます。

 こういう連中には厳しく対処し、事の重大さを教える必要があるのです。そうでなければ、「石ころ」では済まなくなるのは目に見えていますから。

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山菜盗り

 どうも、いったん方向性のあるブログ記事を書き始めると、毎日配信されている膨大な量のニュースの中からも、つい自分の主張に合うようなものばかりが目についてしまいます。
 こういう記事を選択するのに書き手の思惑や思想信条が入り込み過ぎると、新聞記事とか卒業論文などでしたら偏向と批判されかねないのですが、まあブログだから勘弁してください。

 以前、ツキノワグマとの事故に関連して、「山菜盗り」をする人が好きではないということをこう書きました。
【前略】
 従って、山菜採りというのは、「熊に遭いに行くようなもの」とさえ私は思います。私が熊を観察に行くとき、山菜採りと同じことをします。登山道を離れ、熊の食べ物があるところで、音を立てずにじっと待つ。

 そもそも、私は一般的に、山菜採りをする人が好きではありません。もっとハッキリ言えば、嫌い・軽蔑しています。

 フィンランドと違い、日本は他人の土地の自然の恵みを自由に採取しても良いという決まりがあるわけではないのに、ズカズカとずうずうしくも入りこんで、木の根や植物の芽を踏み荒らして土を固めで雨水の道を作ったりして、山を荒らしています。これはもう、「山菜盗り」です。
 また、だいたいの山菜採りの人は自分の食べる以上の量を採ります。
 マナーの問題と同時に、今の時代に山菜採りをする人は、無知な人ばかりなのです。悪意がなくとも、結果、悪意ある人となんら変わらない行動をされているわけです。
 だいたい、野山の生き物の食べる食べ物を、食べ物がいくらでも手に入る今の日本の国民が、それまで大量に横取りしなくてもいいじゃないか、と。
【後略】
 (むろん、全ての山菜取りを全て批判しているわけではなく、自分や家族がその季節を感じる程度の最低限の量を、その土地の所有者に許可を得て、所有者や自然や山菜に感謝をしていただく分には、私はむしろ、優雅で古来日本で行われてきた文化と思い、むしろ尊重・推奨するものです。)

 その後も山菜盗りの人を批判することは繰り返し書いてきましたし昨日一昨日は、中高年のモラル低下について、山野における実体験を交えて書きました。

 そんな中、これから紹介する記事は、その総決算というか、典型的な例ですね。
 昨日・7月15日の夕方に配信された信濃毎日新聞の記事です。
山菜無断採取疑いで4人書類送検へ 北ア燕岳 
7月15日(水)

 中部山岳国立公園の北アルプス燕岳(2763メートル)中腹の国有林内で山菜を無断採取したとして、安曇野署は近く、森林法違反(森林窃盗)の疑いで松本市の会社員ら4人の書類を地検松本支部に送る。同署などによると、昨年もほぼ同じ場所で山菜を大量採取したグループを摘発。林野庁中信森林管理署(松本市)は、登山口脇に山菜採取の禁止を伝える看板を立てているが、効き目は薄いという。

 安曇野署によると、4人は松本市と東筑摩郡内在住の50代〜70代の男。送検容疑は5月中旬ごろ、安曇野市の国有林に自生するギョウジャニンニクなど山菜約25キロを盗んだ疑い。採取を禁じる看板があったことは認識していたといい、山菜は「自家用」と話しているという。

 山菜を持ったグループがいる−との通報を受けて駆け付けた同署員が4人を確認。中信森林管理署から被害届を受け、任意で調べていた。

 燕岳の登山口にある旅館関係者によると、今回被害に遭った現場付近はウドやギョウジャニンニクが群生。数年前から、春になると山菜をリュックサックなどに大量に入れて持ち帰る人たちが増えてきたという。安曇野署は昨年6月ごろにも今回の現場近くで、ギョウジャニンニクなどを大量に盗んだとして県外のグループを摘発した。

 ただ、山菜を採る側の罪悪感は乏しいようで、中信森林管理署によると、今回摘発されたグループは「みんながやっているからいいと思った」と話していたという。

 同管理署は、自生する植物が大量に採取されると、土砂崩落や植生の変化につながる恐れもあると指摘。山菜採りのすべてを取り締まるのは難しいとしつつ、「大量採取など悪質な場合は被害届を出さざるを得ない」としている。
50〜70代の男、4人。

 仮にそういう行動が悪いとは思わない初心者だとしても、きちんと現地に看板を設置している。明らかにそれを無視して山菜盗りをしていることから、非常識なのは間違いない。
 そして捕まったときの言い訳が、

「みんながやっているからいいと思った」

とは、最近は幼稚園児でも言わない情けない言い訳だ。

 私が昨日書いた、「山野で目に余る行動をし、私が注意するとわけのわからないキレ方をする連中の年齢層は全て50代後半くらいから60代くらいの男のみ。」に、ほぼピタリと合います。

 昨日・一昨日の記事が、私が中高年に偏見を持っているのではないか?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、私は年齢や職業で十把一絡げで悪く・良く言うほど単純ではありません。あくまでも、「その人」個人または組織など、是々非々で言います。
 しかし、別にわざわざ探し出して選ばずとも、このとおり、黙っていても実例がすぐに出てくるのです。それほど、やはりこのくらいの年齢層に何かしら問題があるのでは!?と私が思っても、それほどおかしくはないのでは。

 かの地にも通報をし、そしてそれに基づきすぐに毅然とした対応をする関係機関には敬意を表し、またわずかな救いと希望を見出します。

 一見、25kgもの大量の山菜を数人で盗るというのは、転売目的のプロの犯行と思いがちですが、しかし、私の経験上、プロというのはよほど厳重なパトロールを徹底しない限りは捕まったり、その犯行を目撃されることはありません。真夜中などに盗掘したりします。
 そう考えると、やはりこいつらは供述どおり、シロウトのように思うのです。
 シロウトだからなんだ?と思われそうですが、私が言いたいのは、もし、シロウトであれば、たった4人で25kgもの山菜を盗っていたという事実であり、明らかに自家用でそのときの食卓をにぎわす程度の量をはるかに超えています。「何も考えていない」というだけに、逆に恐ろしいです。こういう、自然に対する知識や恩恵を受ける資格、自覚のカケラもない連中でも、平気で山野に入れるというのが、実に恐ろしい。

 この連中は記事になったから目立っていますが、そういう必要以上に山菜を盗り尽くすバカというのは、それこそ全国に想像もできないほどいます。こいつらが特別な存在ではない、というのが実に恐ろしい。

 それにしても、やはり、こういう連中から優先的に、自然に対する根本的な教育をしなければならないと、つくづく思いますよ。むろん、違反者には厳罰もセットでね。こういう重大な犯罪に、日本は甘いんですよ。
 こいつらのような連中が、山菜盗り以外の日常生活が品行方正とは思えず、同じく自分の欲望の赴くまま、好き勝手やっているのだろうなあ、と思うと、ぞっとします。

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遭難

 雪山遭難に関しては昨年末にいろいろと思いを書いたのですが、昨日の記事に少し関連するかどうか。

 私が山歩きをしていると、「静かな山の音と景色を全身で感じに来ている人たちが多い中で、なんでそんな話をここでしなければならないの?という中高年のオバサマ連中特有の甲高い声で笑いながらの世間話」とか、「狭い登山道でカップルが手をつないで並んでチンタラ歩いている」とか、そういうウンザリするものにはしばしば遭います。
 こういうのはマナーの問題で、注意する論拠が難しいですし、それはそれでその人たちの楽しみ方なのでやむを得ないと思うべきとも思い、特に注意したりはしません。

 その次の段階で、「登山道を離れて花が多く咲く一帯に入り込んで、たくさんの草花を踏みつぶして写真を撮っているバカ」や「ガムやお菓子のくずやゴミを散らかして片付けないバカ」なんてレベルになって来ると、目撃したら注意します。

 それ以上の、「盗掘や密猟をしている犯罪者」は、明確にその現場を押さえたことは未だにありませんが、それらしい行動をしている人物を目撃したときは、即警察や行政機関にいちおう通報します。

 以前昨日も書きましたとおり、そういうことで私が注意することが多いのは、40代〜60代くらいの世代がほとんどです。
 このブログでは私は「非常識な人間・キレやすい人間」に見えるかもしれませんが、他に誰もいない山でのことですし、文句を言うよりもその行動を改めてもらうのが目的ですから、「お前、なにやってんだ」などといきなり言ったりはしません。バカ相手でも年長者相手では、いちおうは静かに丁寧に「あの、お気づきではないかもしれませんが、ゴミが残っているようですよ?」というような具合に、なんでそこまで遠慮しなければならないかなあと我ながら思いつつも切り出します。
 こういう場合の反応の多くは、気まずいような・うるさいヤツだというような表情で、無言か「あ、すみません」と聞こえないくらいの大きさでつぶやいて片付けるなどの対応をします。

 しかし、結構少なくない割合で、「あぁ、それは俺が来たときからあったんだ」と開き直る人や、無視して立ち去ろうとする人も。

クズがゴミを残すなよ。仲間同士だろ。

と、こちらもそういう態度をされると一気に心の中でアクセル全開になります。1ラウンド開始のゴングがどこからか聞こえたような気がしてきます。カーン。

 「あのなあ、こっちはずっと、おっさんの様子、見てたんだよ。あんた、コンビニのビニール袋からさっき、そこの缶を出して飲んでただろうが。いい歳してウソつくんじゃないよ、みっともない。」などと、ガラリといきなり態度を変えて強く言います。
 最初の常識的(と私が思う範囲)での注意でもダメな人間に、引き続き根気よく言っても時間の無駄ですし、一時的に持ってもまた違う場所で遠くに投げ捨てるだけですから、間違いないと確信できるならば、どんどん強気で行くことにしています。
 結構大きな体格の私が怒気を含んで問い詰めると、ここでほとんどの人間は無言でザックの中に入れたりします。トドメに、他で捨てんじゃねーぞ、と、付け加えておしまい。まあ見ているわけにはいかないので、何人かに1人は他で捨てているんだろうけれど。

 しかし、まれに、ここまで怒っても、そして明らかにそいつのゴミであるのは間違いないのに「なんだぁ?若造のくせに」とか「知らねぇって言ってんだろっ!」「お前に何の権限があって、言ってんだ?ここはお前の山か?」などなど、わけのわからないキレ方をする連中も。ここまで至ったのは年齢層で言えば全て50代後半くらいから60代くらいの男のみ。
 そういう逆ギレは聞き飽きているので、論拠となる条例や法律を持ち出して、その行為が不法であるということを言ってやりますが、もうそんなのを言ってもこういうのはダメ。あとは、「そこまで言うなら、警察行くか?付き合うぞ?あ?」と言うと、悪態をついて逃げていくのがほぼ100%。

 こういうのはレアケースですし、ここ数年は山歩きらしい山歩きに行っていないのでわかりませんが、それでもやはり、私が山歩きを始めた20年ほど前に比べて、おかしな連中に遭う頻度は年々増えているように思います。

 山歩きじたいが、最近の若い人たちはあまりしないのか、全体を通して出会うのは30代半ば以上から70代くらいまでの人がほとんどですね。後は遠足や林間学校に来ている小中学生かな。
 そういう、趣味における人口構成のhとんどがおそらくは30代半ば以上である以上は、この新聞記事はある意味、当然なのかもしれません。そもそもが中高年以外がほとんどしない趣味であれば、遭難するのもその年齢層だけということになるのですから。
 7月3日の毎日新聞の記事です。
<山岳事故>過去最多1631件、遭難者の8割が中高年
7月3日21時2分配信 毎日新聞

 警察庁は3日、08年の山岳遭難事故の発生件数や遭難者数、死者・行方不明者数が統計の残る1961年以降、過去最多を記録したと発表した。遭難者の約8割を40歳以上の中高年が占めており、警察庁は「コースや日程など無理のない計画を立て、入念な事前準備をしてほしい」と注意を呼びかけている。

 山岳遭難事故は年々増加傾向にあり、08年は1631件(07年比147件増)。遭難者は1933人(同125人増)で、このうち死者・行方不明者は281人(同22人増)だった。遭難者のうち40歳以上は1567人で全体の81.1%を占め、なかでも55歳以上が全体の64%を占めた。

 遭難発生件数は▽長野182件▽富山133件▽北海道128件−−の順に多かった。

 一方、水難事故は減少傾向にあり、08年は1435件(07年比57件減)。水難者は1643人(同78人減)、このうち死者・行方不明者は829人(同47人減)だった。中学生以下の子供では、水難者は273人(同71人減)、うち水死者は54人(同28人減)だった。最も多かったのは新潟の87件で、静岡76件、千葉62件と続いた。【千代崎聖史】
 山歩きをなさらない方がこの記事をご覧になられた場合、どういう印象をお持ちになられるかわからないのですが、率直に言って、昨日も書きましたとおり、「迷惑な人」とお感じの方は少なからずいらっしゃるのでは。

 記事中にもありますとおり、警察庁が呼びかけている「コースや日程など無理のない計画を立て、入念な事前準備をしてほしい」という注意は、要するに裏を返せばコースや日程などで無理のある計画を立てて、ろくな事前準備もしていないで遭難する連中が多いということでしょうから、「迷惑な人」という印象は当然の感覚だと思いますね。

 それに加えて、私はどうしても今までの経験上、山で出会った困ったちゃんは、この新聞記事と同じ年齢層に重なるので、単に「休みが少ない中での無理な計画」とか「知識不足」などではなく、「常識不足」と思ってしまいます。

 私はもう雪山歩きなどはしませんが、私の先輩などで未だ雪山に挑む人たちや山岳救助に関係する方からも、毎回お会いするたびに、準備や経験だけではなく、常識も無い登山者の増加を聴かされていますが、やはり中高年が多いということです。
 大学の登山部などは今は少ないようですが、それでも登山部に入ろうと言う若者は気骨がありマナーもあり、好青年ばかりということですし、技術や知識や準備などで不足している点を注意すると、素直に聴くという、まあ当たり前なんですが、その当たり前のことができない中高年ばかりに出会っていると良く見えるという話を聞かされました。

 昨日は、こういう非常識な連中は死ねばいいのに、などと暴言を書きましたが、半ばそれは本心でありますが、私はそれでも「命」というものや、人間の場合はそれに関わる「家族」「友人」の気持ちを重んじるので、こういう避けられることで無駄に亡くなることは、どんなバカ相手でも避けられれば避けて欲しいとも思っています。山の遭難はドラマなんかで見るのとは違い、本当に悲惨なものです。だいたい、救助隊に人たちまで迷惑します。
 なので、私の不満の愚痴半分、後は少しはそれで、中高年の人が山に出るときに注意をしてくれればいいなあ、と期待して、この記事を紹介いたしました。

 事故が減るといいな。
 私が好きな山で、悲劇が起き、山を恨む人・山が悲しみの象徴になる人は出て欲しくないですから。

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