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一昨年の年末にもこの話題でしたし、この年末に注意して欲しいと書いたのですが、この年末年始も大荒れになるということは気象庁の発表で分かりきったことで、そのためにいくつかの地方では元旦の初詣客が少なめになったというほど、誰もが知っていたことですし、外出を控えたほどです。 昨年12月28日に、時事通信の記事はこんな警戒を呼びかけていました。 北・東日本は大荒れに=年末年始の天気予報−気象庁 2009年12月28日 気象庁は28日、年末年始の天気予報を発表した。31日から1月2日ごろは、北部で低気圧が急速に発達し、冬型の気圧配置が強まって、非常に強い寒気が入る。北日本(北海道と東北)や東日本を中心に大荒れとなり、暴風や大雪に警戒が必要。交通機関への影響も予想されるという。 日本海側は雪や雨の日が多く、山岳部では雪崩にも注意する必要がある。太平洋側は晴れる日が多く、関東や東海、高知、九州南部などで初日の出が見える可能性がある。沖縄・奄美地方は曇りの日が多い。 海上は風が強く、波が高くなるため、船舶は警戒が必要。高い山では30日夜から31日にかけて天候が急変し、気温が大幅に下がるという。にも関わらず、1月8日付けの産経新聞に、こんな記事が。 年末年始の山岳遭難28人 1月8日15時18分配信 産経新聞 年末年始6日間(12月29日〜1月3日)に全国の山で発生した遭難は18件だったことが8日、警察庁のまとめで分かった。前年と同じ件数だったが、遭難者は6人増の28人、死者・行方不明者は2人増の6人で、いずれも過去5年間で2番目に多い。 死者・不明者のうち3人は、北アルプス奥穂高岳に入山した神戸市の男女3人で、1人は遺体で発見されたが、2人は現在も不明。このほか、岐阜県飛騨市の寺地山で7人のパーティーが遭難し、全員が県警ヘリで救助された事案もあった。過去5年で2番目に多いというのは、それだけ天候が荒れたということや、暦の関係で年末年始の休みが短めで悪天候でも日程を延期するなどがしづらかったという要因などもあるのではないか?と思います。 全ての遭難者がそうだとは言いませんし、次に紹介する方もどんな思いでそう述べられたのかもわかりませんが、少なくとも気象条件が非常に荒れるということがわかっていて山に入って行って、そして遭難するというのは、論外であり猛省すべきです。 1月4日の産経新聞の記事です。 南ア遭難 救助の男性、甘い判断「何とかなると思った」 1月4日20時18分配信 産経新聞 静岡市の南アルプス聖岳(3013メートル)で遭難し、妻とともに救助された同市駿河区八幡、会社員、【中略・遭難者氏名】さん(45)は4日午後、入院先の県立総合病院(同市葵区安東)で報道陣の取材に応じた。 手足に包帯を巻き、車いすで現れた【中略・遭難者氏名】さんは「大変なご迷惑をかけて誠に申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉を口にした。 【中略・遭難者氏名】さんは「夜寝ているときは妻【中略・遭難者の妻氏名】と大丈夫か、腹はすいていないかと声をかけ合った」と救助されるまでの様子を振り返った。今回の登山について、「風が非常に強かった。天気が悪いという情報は(事前に)聞いていたが、何とかなると思った。判断と見通しが甘かった」とはっきりした声で話した。 【後略】ご無事だったのは本当に良かったですが、同時に愚かとしか言いようがありません。 登山には、装備や技術や経験と同じくらい、いかに「判断力」をも求められるレジャーか、理解していない人が安易に入られると、こういうことになるということです。 以前、富士山を快適に整備して観光客を呼び込んで儲けようとする人間が、富士山を傷め・安易な人間を招いていると批判したことがありますし、より安全で快適な道具を作ることが却って人間本来の注意力を下げてしまう場合がある(人がいる)ということもかねてから何度か書いたことがあります。 そういうことを総合しますと、こういう記事を見ると、ますます「百名山」は荒れ、安易に登ろうとすする人が増え、救助を要する人が増加するのだろうな、と思います。 1月6日付けの読売新聞の記事です。 南ア北岳でも携帯OK、「百名山」全山が目標 1月6日16時14分配信 読売新聞 NTTドコモは、山梨県南アルプス市にある国内第2の高峰・北岳(3193メートル)で携帯電話が使用できるよう、基地局を設置する。 夏山登山が始まる今年6月の利用開始を目指す。長野県境の甲斐駒ヶ岳(2967メートル)にも設置を計画中で、いずれは中高年に人気がある「日本百名山」の各山に通話可能エリアを広げたいという。 基地局設置は、遭難時に携帯電話で速やかに通報できるようにするのが狙い。計画では、10年6月の北岳、甲斐駒ヶ岳に続いて、12年頃までに仙丈ヶ岳(3033メートル)や間ノ岳(3189メートル)、鳳凰三山(地蔵ヶ岳、観音ヶ岳、薬師ヶ岳)でも通話できるようにする。 これらは作家深田久弥の随筆「日本百名山」に名を連ねる、南アルプスで人気の山々。同社山梨支店が09年6〜8月に北岳などで電波の入り具合などを調査し、設置場所、基地局を常設とするか登山シーズン中のみの臨時局とするかなど検討を続けている。誰もが安全に山や自然と接する機会が増えるというのはすばらしいことに間違いはありません。 しかし、北岳のような山になれば、気軽にという認識で行ってもらっては困ります。遭難という悲惨な事故だけではなく、入るべき資格の無い人間が多数押し寄せて次世代にそのすばらしい自然を残せなくなる恐れが生じるからです。 本来、この「基地局」の設置は、万が一のお守りのはずなのですが、それが万が一で無くなるのが人間であり、私はその点では人間と言う生き物を信用していません。あえて「無い」ことが、結果的に誰にとっても良い結果になる場合もあると思うのです。 この設置にしても、本当に全山どこででも通話できるようになるのだろうか?と疑問です。登山道に限り100%カバーでは意味が薄いのではないでしょうか。 道に迷ったり滑落した場合など、登山道から離れた場所でもカバーする必要があり、そこまでしなければ、「どこでも使える」と勘違いしていざとなったら携帯電話と考える安易な登山者が実際に遭難した場合に「使えない!」ということでパニックや混乱が生じてしまうでしょう。 むろん、携帯電話のGPS機能や天候のリアルタイムな受信ができれば安全面で向上します。携帯電話の電波発信から探知できるなど、捜索する側のメリットも増えます。しかし、そういう利便性という良い面ばかりではなく、確実にそれに流されてしまう安易な人間がいるということを考えなければ、メリットとデメリットでプラスマイナスゼロとなりかねません。 山や自然の接し方に「これが正しい接し方」という定義は難しい。山や自然や他人に迷惑や影響を与えないあり方以外であれば、どう登ろうが勝手かもしれません。
しかし、こういう記事を見ると、私はどうしてもどこか違和感を感じてしまいます。 NIKKEI NETの記事です。 広がる私流「日本百名山」 作家の深田久弥(1903〜71)が著した山岳紀行集の名作「日本百名山」。選ばれた100座の登頂達成に挑むブームが続いている。最近はスピードを競う人や、写真重視タイプ、夫婦同伴派など、登り方を思い思いに選ぶ傾向が目に付く。自分なりの百名山を選んだり、個人サイト・ブログでの発信に力を入れる人も増えてきた。時代は100人100通りの百名山となってきたようだ。 2007年6〜7月にわずか48日間で百名山踏破を果たしたのが、鹿児島県屋久島町の山岳ガイドの島津康一郎さん。地元・屋久島の宮之浦岳から登り始め、最北の利尻山(北海道利尻島)に向けて北上するコースでチャレンジ。ほぼ1日2山のペースで登り続けたという。 【後略】12月29日の読売新聞の記事からも。 小1、小2兄弟が百名山!祖父と2年4か月で 埼玉県ふじみ野市立亀久保小学校の1年生と2年生の兄弟が、日本百名山すべての登頂を成し遂げた。 祖父と2年4か月での達成。公式記録はないものの、日本山岳協会は「小さな兄弟が、百名山制覇を達成するなんて聞いたことがない」と驚いている。 百名山の全山に登ったのは、塗装業【中略・氏名】さん(35)の長男【中略・氏名】君(8)と次男【中略・氏名】君(6)。 2007年7月、群馬と栃木県境の日光白根山で挑戦が始まった。この年、28の山を踏破。08年に50か所目の北海道・羊蹄山など43の山に登った。 今年の夏休み、28日間を富士登山などに費やした。10月に3000メートル級の山梨県・北岳の頂上に立ち、偉業を達成した。2人は「ディズニーランドにも行きたかったけど、達成できてうれしい」と話す。 祖父の【中略・氏名】(63)が5歳だった【中略・長男氏名】君を誘い、県内の山に登ったことがきっかけ。【中略・二男氏名】君が「僕も行きたい」と言いだし、3人で山に登るようになった。 百名山を目指すため、半年ほど練習を積んだ。登りは兄、下りは弟が先頭を歩く。けんかしたり、泣き出したりして座り込んでしまうこともあるが、必ず自分の足で登る。登山客に記念撮影を求められる人気者。【中略・祖父氏名】さんは「孫と山に登るのが生きがい」と目を細める。 【中略・長男氏名】君は「頂上でお弁当を食べる瞬間が最高」と山の魅力を語る。「ライチョウやナキウサギを見た」のが【中略・二男氏名】君の自慢。2人は来年は、三男の【中略・氏名】ちゃん(2)と登りたいと元気いっぱいだ。 【後略】 (2009年12月29日09時46分 読売新聞)以前紹介した、西丸震哉さんの「山とお化けと自然界」(中公文庫)という本の一節を思い出します。私は首をかしげてしまいます。 しかし本来、このようなものは個人の楽しみ方ですから、他人がとやかく言う必要の無い、個々が充実していれば、どうでも良いことです。「自分のため」に好きでやっていることですから、他人がとやかく言う必要は無いのですね。 ですが同時に、そのどうでも良いことを、こういう「偉業」などと扱うのも、それと同じくらいどうかと思います。 |
【おいおい、おかしいだろ】
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日常で、これはおかしいだろう?それって変じゃない?と思ったことを書いています。大部分は、新聞記事を読んでのことです。
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私は普段、TVをほとんど見ないのでわからなかったのですが、自動車メーカー・マツダのCMで、「調べてみたらマツダでした」というものがあります。 ユーザーに調査した結果の「高評価」を自社宣伝に用いているという、むしろ私から言わせれば自信が無いからそういう声を積極的なアピールポイントにしなければならないのではないの?としか思いません。良い物は自然と口コミになったりして聴こえてくるものだと思っているからです。 例えてみれば、静かに黙々としているけれどもその誠実さが伝わってくる人と、「俺ってみんなから評判がいいんだよね。よく言われる」と吹聴している人を見て、どう評価するか?というようなもの。 地道に企業努力・製品やサービスの研究をしているならば、利便性の追求や従来から苦労して達成した改良点など、自慢したい商品やサービスの熱い思いなどいくらでも教えたいだろうし、それが視聴者が判断しやすいポイントにもなると、ちゃんと理解していると思うが。 要するに、何もアピールポイントが無いから、それしか言えないのだろう。 最近はこのテのCM(テレビ通販)が異常に多くなりました。しばらくTVを見ていなかったために「徐々に慣らされてきた」のと違い、その変化に驚きます。 CMの造りそのものも、ニュース番組に似た造りで小さく「これはCMです」とあったり、テレビ通販番組なのかCMなのかも境界があいまいになってきています。 新聞や週刊誌でも記事なのか広告なのかわからない「広告記事」みたいなのがありますけれども、テレビは目に余るほどひどいですね。 CM映像にやたら一般人(?)を出して、商品を絶賛させる。しかし画面下に小さく「個人の感想です」という、姑息な逃げも忘れない。映画のCMでも試写会で泣いたりしているうっとおしい映像を流し、「むっちゃ泣きます」などと単純な人間なのか単なる演技なのか、個人の感想を流したり。 広告代理店というのは昔、アイディアマンばかりだったのですが、最近はこういうものしか作れないようだ。質の低下が著しいものです。何の意味も無い。 この数字とか映像で絶賛する「一般人」(のように見える人)は、どこの誰とも知れない。芸能プロダクション所属のタレントが、そう言わないだけで「一般人がそう言っているかのような演技」をする、「そういう丸ごと演出したCM作品」かもしれない。 そういううさんくさい情報や印象を視聴者に与えるという企業の製品やサービスなんか、私は安心も期待できない。こんな演出をしている企業は、どこか聞いたことも無いような新興企業や、いつのまにか消えていそうな企業ばかりが目立ちます。 「ここの製品・サービスは利用しない」ということが決められるという点では良質なCMかもしれないが。 そんなわけで、「一般人の感想」を吹聴するような宣伝は「うさんくさいなあ」と漠然と思ったのですが、このマツダのCMは特にひどい…というか、必死過ぎて笑えました。 よく考えると印象操作をしています。これだから、情報や統計というのは怖い。 正確を期すためにマツダのHPをよく見てみると、このデミオについては、 デミオ購入者の45%が、ハイブリッド車の購入を検討していました。
と書かれています。ボーッと聴くと、印象として「環境負荷が低く燃費が良いというハイブリッド車を買おうと思った人の45%もの人が、ハイブリッド車では無くデミオを選んだ」と思ってしまいます。 「はあ、デミオって、需要の多いハイブリッド車と並ぶ人気なんだなあ…」とね。 ・・・ちょっと待てっ! 少し考えれば、この調査結果は何の意味も無いことがわかります。 今どき、車を購入しようと思ったら、ハイブリッド車も選択肢に加えるという人というのは結構多いでしょう。私でも考える。だから、「ハイブリッド車以外の車を購入した人の何%が、ハイブリッド車の購入を検討したか?」という調査をすれば、おそらくは45%前後かそれ以上になるのではないでしょうかね。 「ハイブリッド車の購入を考えた全体の45%が、デミオを選んだ」のならわかるが、「デミオを購入した人の45%が、ハイブリッド車も検討した」なんてのは、「ふぅ〜ん…。だから?」という程度の話題でしかないことがわかります。 そういう当たり前の話をあえて派手に言うことで、「当たり前のことをわざわざ言ったりしないよな」という心理が働き、まるでデミオがすごく支持されているかの印象に、勝手に情報の受け手が感じてしまうのですね。 まあ、私のブログにお付き合いいただいている方であれば、そんな発想は思われないと思うのですが、世の中そう思う人って結構いるんですよ。 だいたい、この調査の取り方もマツダのHPをよく見れば、こんな情けない調査だとわかり、驚きます。 <調査概要>
え!?全国テレビCMで宣伝文句にするほどの「情報」が、たった114人に調査回答の結果で言っていたの?■調査委託先 Yahoo!リサーチ ■調査対象 現在デミオに乗っている20歳〜65歳の男女114人 −2007年7月以降にデミオを新車で購入し、自分で運転している −デミオの購入決定に、主に関与している ■調査方法 インターネット調査 ■調査期間 2009年3月31日〜4月2日 (社)日本自動車販売協会連合会のHPを調べてみたら、調査対象の2007年7月から2009年3月までのデミオの販売台数は、113,491台とわかりますから、購入者の0.1%の声しか調査していないという、驚くべきサンプル数の少なさがわかりました。 デミオの年間販売台数が6万台以上という数字で、国内新車販売台数でも多い方にランクするのはそれは一定の評価の結果だとは思いますが、こんなサンプル数では、参考にすべき統計調査とは、私は言えないと思いますけれどね。 CMや「統計(っぽい)」ものには、そういう見方もあるんだなあ、そういう印象操作があるかもな、と思いながら見ませんと、情報提示側の思惑に操られてしまいます。 もっとも、こういうのはTVばかりではなく、ネットの中でも進出してしまっています。 私もよく参考にする価格comにも、商品のユーザーレビューや、「満足度ランキング」などが掲載されていますが、これも異常にその商品やメーカーを褒めていたり、逆にけなしていたりするユーザーレビューがあります。そういうのは関係者の自作自演や誹謗中傷ではないかとわかりやすいですが、私が関係者ならば、自社製品を「悪いところもあるけれど、そういうのを含めてトータルで見ても、良い商品だと思う」みたいな公平性を装った真実味を感じるレビューを書くでしょう。そうなるともう疑心暗鬼です。 このようなブログでも、特定商品を勧める記事を書いている人が、実はその企業からお金を受け取って記事を書いていただけ、ということもたまに聞きます。 ネット情報というのも本当に「参考」程度にしていくのが正しい利用方法ですねえ。 私の書いている記事も、特定企業や団体から見返りがあったり、個人的な恨みがあって書いているだけ…かもしれませんよ!?(誓ってそんなことは無いですが、無いことの証明は難しいです) 最後に、アメリカの連邦取引委員会がガイドラインの改訂を発表した昨年10月7日のマイコミジャーナルの記事を紹介します。
アメリカでもそういう紛らわしい事は問題になっていて、消費者保護の立場から既に動いたのですね。 本来、情報の受け手も注意すべきことですが、日本の消費者庁も、少し検討して欲しいところです。 ブロガーと広告主の関係を明示せよ - 米FTCが30年ぶり広告ガイドライン改訂 米連邦取引委員会(Federal Trade Commission: FTC)は10月5日(現地時間)、推薦型広告に関するガイドラインを1980年以来、30年ぶりに改訂した。推薦型広告とは、例えば実際の製品の使用者や著名人が登場してそのメリットを訴えるもので、単純な広告よりも効果が高いといわれる。今回の改訂は12月1日から有効となるが、FTCでは最近増えつつあるブログやSNSなどの新型メディアを利用した広告について触れており、今後大きな影響を受けることになりそうだ。 今回のFTCの広告ガイドライン改訂では2つの大きな変更点がある。1つは前述のように一般ユーザーがブログやFacebook/ TwitterなどのSNSを通じて製品の宣伝を行う場合、広告主との関係を明示する必要ができたことだ。もしこうした宣伝を行う場合、金品の授受の有無などを明示しなければならない。これは一般ユーザーだけでなく有名人などを起用した広告も同様で、広告主との関係をあらかじめ明示することが求められる。 変更の2つめが誇大広告で、その典型的なものが「1ヶ月でみるみる痩せる」といったダイエットサプリ製品だ。こうした広告では一般に被験者を広告に出してその効果や喜びのコメントをアピールしているが、こうした効果にきちんとした裏付けを求めることで、野放図な誇大広告に歯止めをかける狙いがある。 最近では、バイラルマーケティング(クチコミ)の一環としてブロガーなどに金品や製品を授与して好意的なレビューを書かせたり、適時宣伝を行わせる手法がよく見られるが、急速に変化しつつあるメディア事情を鑑み、FTCが早い段階で手を打った形となる。「調べてみたら」は、私たち消費者がしなければならない行動ですし、知恵ですね。 調べてみたら、意外な事実やウソ・紛らわしさがわかるかもしれません。 目安としては、そういう企業やそういうCMを流して視聴者が不利益を被ってもやむなしと思っているかのような鈍いTV局は、相手にしないということですね。 |

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まずは、少し前・9月11日の琉球新報の記事から。 沖縄が日本一 人口10万人当たりの100歳以上人数 2009年9月11日 全国の100歳以上の高齢者が9月15日時点で過去最多の4万399人に上り、初めて4万人を突破したことが11日、「敬老の日」を前にした厚労省調査で判明。昨年を4123人上回っており、39年連続の増加。男女ともに過去最多。沖縄は928人(男性107人・女性821人)で、人口10万人当たりの人数が67・44人と日本一となった。(共同通信)事実ならば、まあ「おめでたい」ことなんでしょうね。 平均寿命で見ても、女性は世界でも最も長く、男性でも以前は世界一・近年でも相当な高水準ということですし。 しかし、このブログを開いたばかりのころ、「長寿世界一と言うけれど、単に年金詐取を目的に死亡届を出していない人間がいるだけじゃないの?」というようなことを書いたことがあったのですが、次に紹介するような記事を見ると、上記記事の「100歳以上」という4万人あまりのうち、いったい何人が実在する人なのかねえ、と思います。 11月10日の中日新聞の記事です。 父死亡を隠し恩給1300万円受給 三重県が告訴 2009年11月10日 13時57分 自治体が退職した地方公務員に支給する恩給を津市の無職男性(65)が、元公立学校教員の父親の死後も、生きていることにして不正に受けていたことが分かった。受給額は約5年で計1300万円に上る。三重県は詐欺容疑の告訴状を津署に提出。男性に損害賠償を求め来月にも提訴する。 県教委福利・給与室によると、男性の父親は約27年、小中学校の教員を勤め、1954年に退職し、2002年12月に96歳で死亡した。 退職後は年額約250万円の恩給を受けていた。恩給の受給資格の有無は、県が受給者に調査票を郵送して署名してもらう「受給権調査」で確認していた。しかし、男性は父親の死後も調査票に自分で署名して返送し、生存しているように装って03年1月から08年3月まで不正受給を続けていた。 恩給は年4回、3カ月分が支給される。県は08年6月、受給権者約200人の住民票を調べ、不正が発覚。同8月、男性に返還を約束させたが、これまで約164万円しか返還されていない。 (中日新聞)ちなみに、「恩給」というのは、昔、公務員などであった人が退職や死亡後に生活の安定を目的に支給されるお金のことで、今は全て「共済年金」に制度移行しています。ただし、年金と違って本人は保険料などの自己負担を積み立てていたわけではありませんが。 (よく勘違いされるのは、今でも公務員が退職すると、「退職金+共済年金+恩給」で、相当手厚い老後と思っている人がいますがそんなことはなく、「退職金+共済年金(または、昔の人は恩給)」です。) さて、この告訴された息子の場合は、「死亡届」を提出していたので不正が発覚したのですが、これがもし、以前書いたように死亡届を出さずに遺体を庭にでも埋めていれば、取りあえずはその時点で発覚しないでいたわけですね。 それにしても、三重県…というか、これはどこの都道府県・市町村でもおそらく同じで、「たまたま三重県」なのでしょうけれども、甘っちょろいものです。 2002年12月時点で96歳ということは、調査時点の2008年では101歳か102歳なのですから、ちょっとそろそろ単に「ご長寿おめでとう」とだけで済ませるのはどうか?という年齢です。 この息子も悪意があっての「詐欺」なのか、それとも本人が亡くなっても受給できるものと思い込んでの勘違いなのか知りませんが、1300万円もの国費をまんまと受け取っておきながら、まだ弁済が164万円ぽっちとはね。 本人が65歳・無職ということを考えれば、今後も全額弁済なんてのは難しいのではないですかね。民事訴訟で勝訴するのは間違いないでしょうけれど、全ての資産を差し押さえてもどれほど回収できるんだか。 これと同じ問題というか事件はしばしば忘れたころに聞きます。ちょっと検索しただけでも、すぐに出ます。 例えば、3月30日付の大分合同新聞の記事。 軍人恩給詐欺容疑で追送検 [2009年03月30日 18:40] 沖縄県警うるま署は30日、死亡した祖母が生存しているように装い、戦没者遺族に支払われる軍人恩給785万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で同県うるま市赤道の無職伊佐重盛(70)、同県豊見城市真玉橋の妻時子(57)の両容疑者=いずれも詐欺罪で起訴=を追送検した。同署によると2人は「借金返済などに充てた」と容疑を認めているという。 送検容疑は、重盛容疑者の祖母が1975年に死亡後、夫婦は総務省人事・恩給局に祖母名義の申立書を郵送。第2次世界大戦で戦死した重盛容疑者の父親について祖母に年4回支給される軍人恩給を、2002年7月−06年4月の16回にわたり計785万円だまし取った疑い。 同署は夫婦が祖母の死亡直後から約30年間、総額約4700万円の軍人恩給を受け取ったとみているが、詐欺罪の公訴時効(7年)にかからない02年以降の容疑について追送検した。詐欺の公訴時効は7年だからまだいいけれど、民事での損害賠償請求は3年でしょ?最大でも3年分しか返還を求めることができないというのは、「やったもん勝ち」ですね。 では、刑事告訴をして、こういう卑劣なことをした人間は、せめて刑事上ではどういう判決になるか?という1つの判例ですが、宮城県内でも今年、同じようなことをしていた女に1審判決が出ました。 しかし、この手の詐欺事件でも多い「初犯だから」なのでしょうか、執行猶予がついています。 3月2日付の産経ニュースの記事です。 母の死亡を隠し、軍人恩給だまし取る 無職女に有罪 2009.3.2 11:37 軍人恩給の受給者だった母親の死亡を隠し恩給を不正受給したとして、有印公文書偽造・同行使と電子計算機使用詐欺の罪に問われた宮城県大河原町、無職、池沢美恵子被告(64)の判決公判が2日、仙台地裁で開かれ、卯木誠裁判長は懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の有罪判決を言い渡した。 検察側は「偽の町長印を使った巧妙かつ悪質な手口で、公文書への社会の信頼を害した」と指摘。弁護側は「犯行を認めて反省しており、被害弁償の見込みもある」と寛大な判決を求めていた。 論告によると、池沢被告は元軍人だった父親の遺族に対する恩給を受けていた母親が平成10年に死亡した後も生きているように装い、恩給受給権調査申立書に、偽造した大河原町長の証明印を押して総務省に返送。14年7月から12月にかけ、計約150万円をだまし取ったとされる。こういうことをしても、執行猶予とはね。個別の判断なので、一律そうなるかどうかは断言できませんが、おそらく似たようなものになることでしょう。 以前から、生活保護など社会保障費の不正受給というのはたびたび問題になっていますが、そろそろこういう金銭の支給に関するものは「届け出」制から、審査制に変えて、不正受給の入り込む余地を最小限にしつつ、発覚した場合のリスクを相当なペナルティにして「割に合わない」ようにしませんと、結局は「やったもん勝ち」になってしまいます。 振り込め詐欺やら薬物事件がここまで流行ってきたのは、一因としては罰則が甘過ぎるからではないかと思いますね。 「性善説」が通用していた時代はそろそろ終わって来たので、それで対応できていた審査や制度は全面見直しし、こういうものの管理は保険会社や調査会社、債権回収の専門家に委託して行く方が、公務員制度改革上も、その執行の効率化・適正化の面からも、私は良いと思いますがねえ。 その意味では、11月10日付の河北新報に出ていた、仙台市の公営住宅の家賃滞納の回収については、私は評価したいですね。 滞納家賃徴収を委託 仙台市、民間業者募集へ 仙台市は、市営住宅を退去した家賃滞納者からの徴収を民間業者に委託することを決め、27日に業者の募集を始める。徴収が難しい退去者との交渉を専門業者に委託することで、回収率の向上につなげる。 委託するのは、市営住宅の退去者が滞納した家賃と駐車場使用料の徴収業務。成功報酬制で、回収した金額の42%を上限に支払う。契約期間は2010年1月から12年3月末まで。 市市営住宅課によると、退去者の家賃滞納額は08年度、入居者を含めた滞納額の約4分の3の約2億3600万円に上る。しかし、転居後の住居追跡が難しく、連絡が取れないケースも多く、08年度の回収率はわずか7%にとどまった。市市営住宅課は「成功報酬制なので市の新たな負担は増えない。業務委託によって少しでも徴収率を改善させたい」と話す。 申請は11月27日から12月2日まで。徴収向上策や過去の実績などを総合的に評価し、12月中旬に決定する。 2009年11月10日火曜日元々公営住宅に入居する人は所得が低い人が多いわけですが、民間でも家賃の滞納というのは頭を悩ませることですから、そういう点ではなおのこと、支払われない可能性の要素は多いとも言えそうです。 しかし、そういう整備する原資も当然、税金なわけで、そういう不正を働いて逃げるような不道徳な人間の尻拭いを、真面目な納税者が負担するというおかしい構造は断固阻止すべきです。 個人情報保護とかプライバシーとか、様々な問題があるかもしれませんが、そういう不道徳な連中は金融機関の「ブラックリスト」に載せるよう情報提供し官民共同で不正防止を行うとか、地方自治体間でも情報を共有してそういう人間は他の公営住宅にも入居できないとか公的サービスの受給制限をかけるとか、そういう総合的な対策で追い込めるようにすべきです。 また、刑法上での「時効」問題が最近話題になりはじめましたが、こういう民事上・金銭面での時効も延長するとか、撤廃する方向が望ましいでしょう。 ひき逃げ・飲酒運転でも、長く「逃げ得」が問題視されて、ようやく少しずつ改善されてきましたが、そういう反社会的な人間は徹底して追い込み、真面目な人が馬鹿を見るような・やる気をなくすようなことは失くして行くべきです。
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10月31日の中日新聞の記事から。 クマ撃退スプレーを客が車内で誤噴射 【山梨】30日午前8時15分ごろ、JR中央線大月駅に停車中の高尾発小淵沢行き普通電車(6両編成)で、前から3両目に乗っていた男性客が、誤って車内でクマ撃退スプレーを噴射した。乗客2人が気分の悪さを訴えたが、深刻な被害はなかった。 JR東日本八王子支社によると、窓を開けて換気する間、乗客約80人が一度下車するなどしたため、電車は9分遅れで発車した。誤噴射した男性も、気分が悪くなった2人も再び乗車した。 大月署によると、男性は仲間と共に甲州市に登山に向かう途中。噴射したのは、登山者らがクマに襲われた時に使う米国製スプレー「カウンターアソールト」だった。 【後略】この加害者の男性が、どういうところに行くために持参していたのか?どういう山岳経験があるのか?はこの記事からはわかりませんが、「カウンターアソールト」は比較的高価なスプレーですし、信頼性が高い製品です。私もこれを持っています。 しかし、セイフティクリップがついていますし、専用ホルスターにでも入れて慎重に取り扱えば、誤って噴射させると言うことは非常に考えづらいです。逆に言えば、こういうものを取り扱うからには、慎重さが求められて当然です。 それをこうも安易に噴射させたということは、男性の「山の技術」や「心構え」全般が、たかが知れたものと判断できそうです。 昨今は、お金さえ出せば一流の登山用具はすぐに購入でき、山を始めたばかりの初心者でも、山岳雑誌などで見たそれらの用品を何も考えず、自分の行く山の状況も理解せず、ただ「高い商品だから、これを買っておけば間違いないだろう」的な安易な発想で、無用に高いものを購入したがる人も目につきます。 そういう人は、近所に買い物に行くために車を購入する際にも、スポーツカーを購入するのでしょうか?買いませんよね、普通。 道具と言うのは用途に合わせて選ぶものですし、山岳用品は購入前後にその用途や使用方法をよく考えたり学ぶことでも、山への知識や準備、ひいては心構えや緊張感を身につけていくものです。 ただ道具をそろえるだけで山に向かうからそういうことをすっとばし、山でも、山以前でも、こうも馬鹿な事故を引き起こすことになることが多いような気がします。 カウンターアソールトを取り扱うまっとうな業者さんは、使用方法の確認やイメージトレーニングを呼びかけています。むろん、こういう事故防止と、実際に熊に対峙した際に円滑に使えるように呼びかけているわけです。 本気を出せば、時速50km前後で突進してくる大型動物の熊を前に、冷静にそれが取りだして使えるのか?ということを考えれば、また、そんな野生動物さえもがひるむようなスプレーをもし人に使ってしまえばどんな騒ぎになるのか?ということは、自ずとわかるはずですから、そうであれば、このスプレーを購入する必要があるのかどうか、自分に使いこなせるのかどうか、持ったからにはどういう責任や義務が道義的に発生するのか、ということは考えるべきでしょう。 誤って噴射させる程度では、それらを考えたがどうかも疑わしい。 要するに、持っていてもただ周りには迷惑なだけの自己満足で、何の役にも立たないのに道具をそろえたがったのではないか?と思いますし、悲しいことは、そういう傾向は何もこの男性だけではないということです。 こういう人がいると、所持の規制などの意見や、所持している人への偏見などを助長することになり、こちらも大いに迷惑です。
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私にはこういう連中の思考というのが理解できないです。 以前も、蛍を大量に盗もうとした馬鹿の記事や、富士山麓から溶岩を持ちだそうとした馬鹿、山菜を大量に持ちだそうとしている馬鹿、野鳥を大量に密猟した馬鹿などを紹介しましたが、なぜ、美しいものがそこにそのまま残ることを望まないのだろうか? 私は美しい山野草があれば、その自然がいつまでもそのまま維持され、次にそこを通った人の目を楽しませてくれることを心から願うのだが、こういう腐った連中というのは自分だけ良ければどうでも良いと考える外道か、そこまで考えが至らない知性に問題がある連中なのだろう。 別にそれは絶滅危惧種とか天然記念物だとかに指定されているか否かではなく、自分の下劣な欲望だけで行動するその浅ましさに激しい嫌悪感をもよおす。 お前らのつまらないどうでもいい標本なんざ、お前らが死んでしまえばゴミに出されておしまい。 何の意味も無い、自己満足に過ぎないくだらない趣味でもってそんなことをするとは、まあつまらん無意味な人生を送っていることだよなあ。 …としか感じない。 チョウの標本を密輸入 採集ツアーの参加者らを外為法違反で摘発 10月23日11時59分配信 産経新聞 ワシントン条約で商取引が禁止されているチョウの標本を密輸したとして、警視庁生活環境課などは外為法違反(無承認輸入)の疑いで、東京都品川区豊町のアルバイト、【中略・逮捕者氏名】(53)を逮捕、62〜68歳の男4人を書類送検した。 同課によると、【中略・逮捕者氏名】容疑者らは「チョウ採集ツアー」で訪れたフィリピン・ルソン島でチョウを採集、購入していた。【中略・逮捕者氏名】容疑者は「他の会社のツアーは参加料が高く、自分で主催すればタダになると思って4人を誘った」と容疑を認めている。 逮捕容疑は、3月28日と4月3日に、「ルソンカラスアゲハ」の標本計40匹をスーツケースに入れ、フィリピンから無承認で輸入したとしている。 同課によると、ルソンカラスアゲハはルソン島などの標高約2千メートルの山地に生息し、マニアの間で人気がある。【中略・逮捕者氏名】容疑者らは、現地に8〜14泊して生息地を訪れるなどしたが、採集できたのは計4匹だけで、残りは現地住民から1匹あたり200〜1千円で購入したという。【中略・逮捕者氏名】容疑者は昨年8月以降、同種のツアーを3回開催していた。本当のマニアであれば、そのアゲハがいつまでもその場所で生きていけるようにその土地の自然環境整備に尽力するのに労力や金銭を使い、いつそこに行ってもそのアゲハが楽しく生存していることに喜びを見出すものだが、こういう自分勝手な人間と言うのはそういうことは考えつかないのだろう。 ぜひ起訴されて、応分の厳罰を受けて欲しいものだ。 |



