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【佐渡トキ保護センターの大失態】

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2010年の3月に、職務怠慢なのか資質不足なのかその両方なのか、信じられない原因でトキを大量に死に至らせた、その保護の名を外すべき「佐渡トキ保護センター」の大失態を批判しています。
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 佐渡島のトキ大量死事故ですが、日を追うごとに施設管理者の呆れるばかりのずさんな実態が報じられています。希少種という以前に、命を扱うことに適性が無い人々としか言いようがありません。

 3月13日の時事通信の記事から。
ケージ、すき間だらけ=新たに142カ所−構造上の問題か・環境省

 新潟県の佐渡トキ保護センターで放鳥に向け訓練中のトキがテンに襲われた問題で、環境省は12日、被害に遭ったケージで新たに142カ所のすき間が見つかったと発表した。金網が届いていないなど、最初からすき間がある構造になっていたという。設計段階から問題があったとみられ、確認されたこうしたすき間は、ケージ全体で204カ所となった。(2010/03/13-00:57)
 驚きます。
 鉄骨と金網の構造上、どうしてもできてしまう隙間なのかと思っていましたら、最初からの設計か施工上のミスか手抜きということの隙間のようです。

 施工の手抜きやミスを防止するのが発注者側の監督とか施工確認、手直し指示です。
 仮に施工直後に気づかなかったにしても、その後も気づかなかった。まして、昨日書いたように2年前にこのゲージにイタチの侵入があったということを把握していたのですから、一昨日も書きましたように、その時点で点検をしなかったというのは、もう職務怠慢と厳しく非難されてもやむを得ないですね。

 その異常なまでの鈍感ぶりは、同じく3月13日の読売新聞の記事にも報じられています。
 なんと同じ金網を使う別のケージで昨年、テンが侵入していたというのです。
昨年もテン侵入、捕獲…トキ繁殖ケージに
 新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターの訓練用順化ケージ内で、国の特別天然記念物のトキ9羽がテンに襲われて死んだ問題で、順化ケージに近接する繁殖用のケージにもテンが昨年侵入して、捕獲されていたことがわかった。

 金網に複数のすき間が見つかり、修理されたが、同じ金網を使う順化ケージでは、調査も行われなかった。順化ケージの金網には、12日発見されたものも合わせて203か所のすき間が確認されており、当時、対策がとられていれば、事故を防げた可能性が高い。小沢環境相はこの事実を重視し、14日に現地視察する。16日に佐渡市で開く緊急の専門家会合にも報告される見通しで、今後の放鳥計画の見直しの議論にも影響を与えそうだ。

 環境省によると、昨年2月23日に、8棟ある繁殖ケージの1棟で、テンの侵入を確認。テンは、4日後にケージ内のわなで捕獲された。木登りが得意なテンは、トキの天敵とも言える存在で、国の保護増殖事業計画でも対策の必要性が明記されている。しかし、当時、ケージではトキが飼われておらず、実害がなかったため、同省の専門家会合にも報告されず、順化ケージの対策も行われなかった。

 同省野生生物課の塚本瑞天課長は「ペアを通年飼う繁殖ケージの対策が最優先され、放鳥前に一定期間だけトキを入れる順化ケージは低く見てしまった可能性がある。順化ケージまで対応していれば、トキを救えた可能性は高く、反省している」と話している。

(2010年3月13日03時18分  読売新聞)
 この人たちが、何を言っているのか、私には理解できません。まるで、「人を殺して何が悪いんだ」とでも言われているくらい、理解できませんし、説得しようとする気力が無くなります。
 普通の感覚ではありませんよ、この人たち。

 こんな程度の連中が、トキという希少種以前に命を扱っているのかと思うと、呆れ、怒り、情けなさ、不愉快…そんな感想しか言いようがありません。

 しかし、今回侵入した疑いのあるテンですが、3月12日の中国新聞の記事に、野ウサギ駆除のために人間が持ち込んだという、この皮肉な結果を生みだした、人間の身勝手な・横暴さを感じる事実が出ていました。
トキ監視強化「意味ない」 身近な動物に襲われる

 佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)で放鳥に向け訓練中だったトキ9羽が死んだ。襲ったのはテン。飼育中に野生動物に襲われるという事態に、環境省は24時間態勢の監視も検討しているが、長年見守ってきた住民からは「監視を強めては、自然に慣れさせるという訓練の意味がなくなる」との声も出ている。

 環境省によると、死んだトキ9羽のうち7羽は、二つある放鳥口のうち1カ所の近くで固まって死んでいた。

 トキは暗くなると目が見えにくくなるため、日没とともにねぐらに入り、止まり木で休む習性がある。

 山階鳥類研究所の尾崎清明おざき・きよあき保全研究室長は「ねぐらに入った後にテンに気付き、驚いて明るい方へと逃げ回るうちに、ケージのネットにぶつかって地面に落ちたのではないか」と推測する。

 2008年9月にも、ケージに近づいた関係者に驚いたトキが、天井に頭をぶつけ、その後死ぬ事故があった。

 テンはもともと、樹木を荒らす野ウサギの駆除を目的に、佐渡島外から持ち込まれた。その後増殖し、新潟大が02年〜03年に実施した調査では、島内に約2千匹いるのが確認された。島民によると、民家の天井裏に入り込んだり、道を横切る姿を頻繁に見かけたりする身近な動物という。

 一方で、天王寺動物園(大阪市天王寺区)の長瀬健二郎ながせ・けんじろう飼育課長によると、テンは筋肉が発達しており、高い場所に上ったり、跳んだりすることも簡単にできる。「夜行性で天性の“ハンター”」という。

 尾崎室長は「テンは食べる前に生きているものを次々と殺す傾向があり、すべて襲った後に食べても不思議はない」と話す。

 順化ケージは、少しでも自然に近い環境で訓練させるため、山の中にある。周辺には天敵も多く生息し、過去にもイタチがケージ内に侵入したことがある。被害はなかったが、センターは放鳥口の金網と地面のすき間を鉄板でふさぐ対策を取った。

 今年9月の3回目の放鳥では、順化ケージの扉を開けて自然に飛び立つのを待つ「ソフトリリース」方式とすることが決まっていた。神経質な性格で知られるトキの負担を少しでも減らそうという狙いだ。

 しかし「トキの野生復帰連絡協議会」会長の高野毅たかの・たけしさん(66)は「放鳥されたら外敵が生息する自然界で生きていかなければならない。人間が過保護になるほど、野生復帰訓練の意味がなくなってしまう」と指摘した。
 野ウサギ駆除で、テンを持ちこんだ。
 絶滅させたトキを、自然環境も整備されていないのに無理やり放鳥させようとする。しかも、関係者に命を扱う資質が無い。

 こういう、人間サマのご都合によるドタバタで、その他の生命を巻き込んで犠牲にするというのは、私は不愉快でなりません。

 テンに侵入されている民家の人にケージの金網を見てもらっていれば、「あんな隙間あればテンは入るよ」とすぐに教えてもらえていたことでしょう。
 施設の人たちがどんだけおエライつもりの先生サマたちなのか知りませんが、シロウトの人に教えてもらって、自然全般のことやそれに接する心構えの基礎から勉強しなおしたらどうでしょうか?どうやら初心者以下のレベルの低いアマチュア集団のようですからねえ。

【追記 2010.3.16】
 ケージの業者に、設計・建築段階での話を聞くという記事が、今日の朝日新聞]に出ていました。
ケージ業者聞き取り 
2010年03月16日

■テントのトキ襲撃で環境省

 佐渡市の佐渡トキ保護センターの放鳥訓練施設「順化ケージ」でトキ9羽がテンに襲われ死んだ問題で、ケージにテンが侵入し得るすき間が多数見つかったことから、環境省は、ケージの設計や建設にかかわった複数の会社から設計時、建設時に天敵の侵入にどのような配慮がなされていたのか聴く方針を決めた。

 順化ケージは2007年3月、関連施設も含め約14億円で建てられた。だが鉄骨のつなぎ目などに200カ所以上のすき間があり、天敵が侵入し得る構造になっていた。同省野生生物課は「業者から直接聞き取る必要がある」としている。

 関係業者のうち設計を請け負ったのは、設計コンサルタント会社「プレック研究所」(東京都千代田区)。国から委任された県が、提案内容などを評価する「プロポーザル方式」の入札で5社の中から1社を選び、発注した。県環境企画課は「動物園などの施設を多数手掛けていることなどが選考の理由」としている。

 同社は、取材に対し「完成したものの成果は発注者に帰属し、守秘義務があるため答えられない」としている。

 同省は設計・建設段階で専門家の助言を受けたというが、ケージではこれまでにトキが天井に頭を打って死ぬ事故なども起きている。(高橋淳) 
 今さら?という感しかありません。それは建設時にすべき話で、3年遅い。14億円も使っての工事を何を考えているのか。プロポーザルで選定したということは、選定した発注者側にも大いに責任がある。まして、工事の完了検査はどうなっていたのか。
 欠陥工事とさえ言えるでしょう。

【追記 2010.4.2】
 イタチやテンばかりか、2007年にミミズクの侵入があったのを確認していたという事実も、今日の読売新聞に出ていました。このときにケージの屋根だけ確認して金網は見ないという、呆れるほど仕事ができない無能ぶりを発揮しています。
 天敵ではないミミズクの侵入に屋根の隙間だけはふさいだくせに、イタチやテンの侵入のときは何もしないというのは、本当にどうかしています。こういう能力不足の人々に生命を預けるべきではない。適性ゼロの人々です。
トキのケージにミミズクも侵入していた−2007年
 佐渡市の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションで順化ケージ内のトキがテンに襲われて死んだ問題に関連し、県は1日、同ステーションの繁殖ケージで、2007年にミミズクが侵入した事例があったと発表した。

 県によると、野生復帰ステーション完成直後の07年4月、8棟ある繁殖ケージのうちの一つで、天井部にミミズクの死がいがあるのを職員が発見。ミミズクは全長22センチで、屋根のすき間から入ったとみられる。すき間の大きさは不明だが、ほかの繁殖ケージの屋根部分も調査し、確認されたすき間をふさぐ措置をとったという。

 ミミズクはトキの天敵ではないが、今回のテン襲撃問題を受けて県が行った調査で判明した。5日に佐渡市で開かれる「トキの死亡事故にかかる検証委員会」で報告し、当時の対応などを議論する予定。

(2010年4月2日  読売新聞)
 既に引用していた3月13日の読売新聞の一部を再掲しますと、
【前略】
 同省野生生物課の塚本瑞天課長は「ペアを通年飼う繁殖ケージの対策が最優先され、放鳥前に一定期間だけトキを入れる順化ケージは低く見てしまった可能性がある。順化ケージまで対応していれば、トキを救えた可能性は高く、反省している」と話している。
【後略】
と、「繁殖ケージ」の対策は最優先にしていたと言っていましたが、この事件を受けて繁殖ケージだけは対策した、という意味なんですかね?でも、数ヶ月は過ごさせるであろう順化ケージの方は放ったらかしにしたと?
 どういう思考回路なのか、理解できません。

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 昨日書いた、トキの大量死ですが、1日経ってみると、様々な問題点が露呈してきました。

 まずは、今日の毎日新聞の記事から。
トキ:9羽の死 順化ケージの金網に62カ所のすき間
 
 新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターのトキ9羽が死んだ事故で環境省は11日、トキを収容していた順化ケージの金網に62カ所のすき間が見つかったと発表した。縦9センチ、横12センチのL字形のすき間もあり、トキを襲ったイタチ科の小動物テンがこの場所から侵入可能か、専門家の意見を聞いて調べを進める。

 順化ケージは今秋の3回目の放鳥に向けた訓練のためトキを入れていた施設で、外敵の侵入を防ぐため、金網は2.5センチ四方(天井は4センチ四方)で作られている。同日、ケージの南側部分を調べた結果、L字形のすき間は壁面の鉄板と金網の継ぎ目部分にあり、故意に開けた形跡はなかった。テンの毛など、侵入経路と断定できるような証拠は得られていないという。

 同省佐渡自然保護官事務所の笹渕紘平保護官は「すき間は鉄骨の継ぎ目に幅を持たせた部分などにあり、劣化してできたものではない」と話した。

 また、同省はケージ内にテンがまだいる可能性があるとして、6カ所に捕獲用のわなを仕掛けた。

 一方、小沢鋭仁環境相は同日の閣議後会見で「できるだけ近日中に(現地に)入りたい」と述べ、自ら現地確認に臨む考えを示した。

 小沢環境相は「(責任を)痛感している。侵入経路を把握しないと対策は取れないので今、調べている。放鳥計画は大変厳しい状況。雌のトキが多くやられており、打撃は大きい。夜間の監視体制を含め検討が必要だ」と話した。【畠山哲郎、足立旬子】
 侵入経路がこの見つかった穴かどうかは別として、劣化ではなくそもそもあったそんな大きな隙間を今回に至るまで施設管理者が把握していなかったという事実がまず驚きです。
 まさか本当に金網の隙間から入っている可能性があるとは、思ってもみませんでした。

 把握した上で、この大きさの隙間でトキの脅威となりうるような外敵は侵入できるか否か?を既に専門家に聞いておかなければならないはずだったでしょう。それが、今さらその隙間が安全か否かを確認するというのはどういうことでしょうか?

 テンの頭骨標本を見ると、高さは4〜5cmほど。それより小型のイタチならばもっと小さいことでしょう。もしイタチの仲間もネコのように頭が通れば体を通せるというのであるならば、その隙間を見ればそれらの外敵が通れる可能性を心配するのが通常の感覚だと思うのですが。

 テンは非常に鋭敏な上に、木登りも得意です。細い幹でも太い幹でも、巧みに登ることができます。
 これは、泉ヶ岳で撮影したものですが、テンの木に登るところです。

イメージ 1

イメージ 2

 この様子では、金網もうまく登ることができそうですね。
 夜に、温室育ちなために身を守ることさえも経験不足なトキでは、止まり木にとまっているところを襲われてはひとたまりもないでしょう。

 さらに、どれほど広く・いろいろな隠れ家のあるような訓練用ケージなのか知りませんが、未だケージの中にいるかもしれないし・いないかもしれないというのはどうしてでしょう?職員が一列になって端から端に歩けば、いるかいないかなんてすぐに確認できそうなものだと思うのですが。

 今回の穴が直接の侵入の原因か否かはまだはっきりしませんが、施設管理者のずさんさがわかる記事が。
 同じく今日の読売新聞では、2年前にイタチが侵入していたことがあったと伝えています。
トキ放鳥計画に暗雲…2年前にもイタチ侵入

【中略】

 一方、同省は08年にも順化ケージ内にイタチの侵入を確認していたが、公表していなかった。同省は、その理由として「大事に至らず、その後も事故がなかったため」としている。

(2010年3月11日13時33分  読売新聞)
 ここの施設関係者は、野鳥の専門家なのかもしれませんが、施設管理とか危機管理とか、野鳥以外の動物については全くのシロウトのようです。

 以前紹介した危機管理を担当する職務の人であれば誰でも知っているような「ハインリッヒの法則」さえ知っていてきちんと実践してさえいれば、今回の悲劇は間違いなく防ぐことができました。
 その能力が、関係者には無かったということです。

 トキを初めて放鳥した直後の混乱ぶりから、この関係者らの資質をかなり疑問視していたのですが、あぁ、やはりね、という感じです。
 命とか、自然とか、そういうものをもう1度基本から勉強しなおすべきではないかと思います。

【追記 2010.3.14】
 3月12日付けの読売新聞に、専門家の意見が。
 まあ、こんなことは、「専門家」や「テンの生態に詳しい」人でなくとも、私程度の自然観察を趣味にしている人間でさえも、上記したとおり認識していることなんですけれど。
 それを外敵を含めて知っていなければならない施設関係者が知らない・危機感を持っていなかったというのは、もはや論外ですね。
トキ襲撃、ケージの金網62か所にすき間
【中略】
 テンの生態に詳しい北海道斜里町立知床博物館の村上隆広学芸員は、「テンは頭さえ入れば、体はすり抜けられる。大人のテンの頭の直径は約5〜6センチ程度。通常の網目なら難しいが、少しでも広がれば入れるのではないか」と指摘する。
【後略】
 3月14日の毎日新聞の記事には、最大の穴は縦5.5cm、横がなんと28cmの直角三角形の穴だったということが報じられていました。
 また、専門家の意見として、3cmほどの隙間から侵入したのを観察したことがあるというコメントがありました。
トキ:9羽襲撃死 最大のすき間、縦5.5センチ 昨年、繁殖ケージにもテン /新潟

 佐渡市の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージでトキが侵入したテンに襲われ9羽が死んだ事故で、環境省は、12日までの調査で見つかった同ケージの金網の網目(側面2・5センチ四方、天井4センチ四方)より大きなすき間209カ所のうち、最も大きなすき間は縦5・5センチ、横28センチの直角三角形のすき間だったと発表した。

 同省によると、最大のすき間は北側と南側の側面の鉄骨の接合部2カ所で見つかった。テンの生態に詳しい元両津郷土博物館館長の矢田政治さん(84)は「3センチ程のすき間からテンが入ったのを確認したことがある。5・5センチあれば侵入できるだろう」と話す。ただテンの体毛などは見つかっておらず、同省は「侵入経路の特定は難しい」としている。
【後略】

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人間、出し抜かれる?

 狭い施設内で、攻撃性の高いイタチの仲間が容疑者とは言っても、こうも短時間で大量に殺されたというところからして、トキの方でも外敵に対する警戒心とか防御方法の学習とか、そういう放鳥のための基本的な知識や経験や能力が欠けていたのではないでしょうか?
 まあ、だからこその訓練施設での訓練中だったのでしょうけれど。

 それにしても、当然外敵の侵入防止を考えて、それなりに予算も人員もかけて検討し尽くして設置したはずのこの施設に見事に侵入して、そして抜け出し、しかも事後もその侵入経路がはっきりしないというのは、これはいろいろと学ぶべきところがあります。
 3月10日の時事通信社の記事です。
トキ9羽死ぬ、1羽は瀕死状態=今秋の自然放鳥に影響も−環境省

 環境省は10日、今秋に予定されている3回目の自然放鳥に向け、新潟県の佐渡トキ保護センターで訓練中の国の特別天然記念物トキ11羽のうち、9羽が死に、1羽が瀕死(ひんし)の状態で見つかったと発表した。かまれた跡があり、小動物に襲われたとみられる。今秋放鳥予定の21羽のうち、約半数のトキが被害を受けたことから、今後の予定に影響が出る恐れもある。

 同省によると、死んだのは1〜5歳の雌7羽と0歳の雄2羽で、瀕死状態になっているのは0歳の雄1羽。残る2歳の雌1羽は無事だった。

 飼育を受託している県によると、同センターの職員は9日午後5時15分ごろ、自然に近い環境を再現した「順化ケージ」の監視カメラの映像を確認して帰宅。翌10日午前8時15分に出勤し、異常に気付いたという。夜間は無人だった。

 監視カメラの画像を解析した結果、9日午後5時55分ごろ、ケージ内で動く小動物の姿を確認。足跡もケージ内に残されていたことから、同省はテンやイタチなどの小動物に襲われた可能性が高いとみて侵入経路などを調べている。

 小沢鋭仁環境相は、今秋の放鳥について「最終的な判断は先になるが、(予定通りの実施は)難しいのではないかと、担当部局から報告を受けている」と話した。

 順化ケージは、縦50メートル、横80メートルで、最も高い所で15メートル。鉄製の金網で覆われており、外敵が穴を掘って侵入できないよう深さ115センチのコンクリート製の基礎の上に建設されている。金網には小動物が侵入しようとした痕跡は見当たらないという。残り10羽は別のケージで飼育されており、無事だった。(2010/03/10-22:19)
 記事ではハッキリしないのですが、当然、トキが逃げて行かないように金網ですっかり覆われていたのでしょう。
 地面に掘られた形跡も無いようですし、金網も破れていたわけでも無いようだという。

 すると考えられそうなのは…金網の目はどれくらいの大きさなんでしょうかねえ?まさか、金網の穴を通り抜けたのではないでしょうね?
 金網の大きさを考えれば、イタチかテン、どちらかと言えばテンよりは小さめでどこにでもいそうなイタチの仕業かな?と思うのですが、いずれにしても、普通に街中で見られる金網でさえ、すんなり通れるとは思えませんが。

 なんにしても、人間が、あれこれ考えて万全を期して設置した防御方法が、あっさりと盲点を突かれたかのように出し抜かれたという事実は変わりがありません。
 人為的な影響で日本から絶滅させた動物を、自然をコントロールしようとしているかのような人間の浅知恵・傲慢でもって無理やり復活させようとしている施設で、思いがけない自然の驚異を見せつけられ・出し抜かれた施設関係者は、少し自然というものを甘く見ているのではないか?と、いい警鐘にもなったのではないかと、ちょっと意地悪な感想も持ってしまいました。もちろん、襲われたトキには気の毒ですが。

【追記 2010.03.11 AM0.50】
 フジテレビの動画ニュースを見たのですが、文字情報以上にいろいろと教えてくれました。

 監視カメラの映像にあった飛び跳ねるような動きと雪上に残された足跡の写真から、まちがいなくイタチかテンだとわかります。

 イタチの仲間は、食べなくとも、その場で目にした獲物を片っ端から殺すと言う習性があるということです。今回は、その習性が被害を大きくしたのでしょう。

 それにしても、大きな施設です。ニワトリ小屋じゃあるまいし、こんな広い施設内で、なぜこんなにも多くのトキがむざむざと短時間で襲われたのか?というと、冒頭にも書いたように、トキがまったく無防備だったせいというのもあるのではないでしょうか。

 電気柵まで設置していて、しかも目の細かいフェンスですが、現場を見ないと何とも言えないのですが、どうやって侵入したのかは、農業被害防止にも参考になることがあるかもしれませんから、ぜひとも原因の調査とその公表をお願いしたいところです。

 しかし、雪があって、足跡が残っていたのですから、侵入者の動きくらいすぐに想像つきませんかね?経験豊富な動物観察者か、猟師が見れば、すぐにわかると思いますが。野鳥の専門家の集団かもしれませんが野生動物全般の専門家はいないのでしょうか?
 慎重な調査とその結果分析をしなければ公表できないというのかもしれませんが、もしかしたら「あっさりと侵入されたことを、どううまく言い繕うか?」ということに検討時間を要しているんじゃあるまいな?

 まったく、漫然と希少種をただ管理していた感の強い、情けない事件です。

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