無題
結審から二年六ヶ月 (9)
いよいよNew Yorkに戻る朝が来た。裁判後に初めてのんびりした気持ちになれた夏休みだった。私達がくるからと、わざわざ腫瘍を取りのぞく手術を早めて,2週間しかリカバリーの時間のなかった父も,私達の3週間の滞在の間に,みるみる回復し,元気に息子達と過ごしてくれた。彼等にとっても,長いこと裁判で会えなかった祖父母と,時間を埋め尽くすように、好奇心たっぷりの,また、それに答えてもらった愛情に包まれた夏だった。私はと言えば,アメリカに行ってからなかなか会う事も出来なかった、高校時代の親友と、一日中おしゃべりを楽しむことが出来た旅だった。二人で,待ち合わせをした田園都市線の構内で,一目見たとたんに,高校時代の制服を着た二人に戻っていた。“きっと遅れてくると思ってたよ。心配してなかったから大丈夫。”いつもの彼女の思いやりのジョーク!母親になる
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