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2017.12.3(日)
録画しておいた映画 「小野寺の弟 小野寺の姉」 を観る。14年の邦画、西田征史監督・原作。独身をこじらせたまま同居する姉(片桐はいり)と弟(向井理)。弟は姉を一人残すことができず恋人に去られたことを引きずっているが、新たな出会いが……。大きな出来事は何も起きないが、当人にとってはどのエピソードも一大事。何度かくすっと笑わせて、最後にほろりとさせる。ちょっと「間宮兄弟」を思い出した。原作者は「アフロ田中」の脚本も担当したとのことで、何となく判る。 2017.12.4(月)
ネットニュースで、某人気俳優さんが主演ドラマの視聴率の低さに「怒り心頭に達している」と書いてあったが、正しくは「怒り心頭に発する」のはず。とというか、入力したら普通はワープロソフトが「誤用」と注意表示を出してくれると思うのだが。そういえば何日か前には某経済コラムニストさんが「全からく同様である」なんていう無茶苦茶な文章を堂々と掲載していた。「すべからく」は「須く」であり、「須く(当然)〜するべきである」という意味で使うのが正解。全からくって何だよ。 2017.12.5(火)
「ドラゴン桜」で知られるマンガ家の三田紀房さんは、アシスタントさんたちの創作活動ができるよう週休三日の残業ゼロとし、作画は同じタッチの絵を再現してくれるデザイン会社にすべて外注して、取材やストーリー作りに専念しているとのこと。映画でいうとプロデューサーと監督だけを担当するような感じだろうか。こういうやり方が広がって小説家がストーリー担当者としてマンガ界にもっと参入できるようになることを個人的には願っております。 2017.12.6(水)
録画しておいた映画 「ブルベイカー」 を観る。80年アメリカ、スチュワート・ローゼンバーグ監督。トム・ムートン、ジョー・ハイアムズ原作。受刑者になりすまして刑務所内の腐敗を知った新所長(ロバート・レッドフォード)が改革に乗り出すが、物資の横流しや労働搾取で利益を得ていた関係者たちと激しく対立することに。実話を元にした小説が原作。 2017.12.7(木)
春口裕子著 「一番星は知っていた」 を読む。保険会社で働く主人公の女性が、たちの悪い不正請求者に立ち向かう話。著者自身がその業界で働いていたらしく、ディテールがしっかりしている。息子が優秀だと信じて疑わない老女の悪役ぶりがいい。 2017.12.8(金)
岐阜県の家具メーカー、飛騨産業は、丁寧な仕事による高級品で知られていたが、バブル経済が弾けて三十億円の借金を抱え瀕死の状態に。そんなときに新社長となった岡田贊三氏は、まず大量の在庫を安売り処分して借金を減らし、それまで問答無用に廃棄処分されていた節目がある木材をあえて使った家具を「森のことば」というネーミングで売り出して大ヒットさせた。さらには木材を曲げる特殊な加工技術を応用して、柔らかすぎて家具に仕えなかった杉の木を圧縮、ブナと同程度の強度にすることにも成功し、用途が限定されていた杉材を有効利用する道を切り開いた。起死回生の逆転劇はさしずめ家具版「陸王」とはいえまいか。 2017.12.9(土)
録画しておいた映画 「インストール」 を観る。04年、片岡K監督、綿矢りさ原作。人生の目的を失い不登校になった女子高生(上戸彩)が、近所の小学生男子から商売をやろうと誘われ、若い主婦になりすまして風俗チャットへの書き込みを始めて……。登場人物の行動にリアリティを感じられず、何だかよく判らなかないまま終わってしまった。原作小説は某賞の選考会で絶賛されたというので、やはり文章によってこそ伝えられる世界というものがあるのだろう。 |
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