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2018.4.22(日)
ゲラ原稿の中で「ヘルシンキ症候群」という記述が編集者さんによって「ストックホルム症候群」に直されていたのでネットで調べてみると、前者は映画「ダイ・ハード」などで使われた用語だが正しくは後者だった。確かにあの場面、なぜか記憶に残ってる。なぜ別の名称が映画の中で用いられたのかは不明だが、あの映画のせいで誤用してしまう人が世界じゅうで増えたとのこと。 それから、登場人物が怒った表現として「顔を朱に染めて」と書いたところ、「顔を真っ赤に染めて」と直された。顔を朱に染める、というのは血まみれを表現するときの慣用句だとのこと。知らなかった。 2018.4.23(月)
深夜番組でジャズミュージシャンの菊地成孔氏がマイルス・デイビス氏について語っていた。マイルス氏はかつてチャーリー・パーカー氏やディジー・ガレスピー氏のような複雑な演奏ができず限界を感じていたが、音楽の素養がなかった歯科医の父親から「マイルス、窓の外の鳥の鳴き声が聞こえるか?自分の鳴き声がないモッキンバードさ。他の鳥の鳴き声はなんでも真似るが、自分の鳴き声がないんだ。あんなふうになるなよ。自分だけのサウンドを身に付けることが一番大事なんだぞ」と言われて開眼、やがて引き算の美学を用いた斬新な演奏でジャズ界に革命を起こす。もの書きにとっても響くエピソードであります。 2018.4.24(火)
録画しておいた映画 「四月は君の嘘」 を観る。16年、新城毅彦監督、新川直司原作。過去の出来事がトラウマとなり集中してピアノを弾けなくなった男子高校生(山崎賢人)と自由な演奏をするバイオリン奏者の女子高生(広瀬すず)の話だが、音楽にかける青春、淡い恋心と三角関係、ヒロインの難病などデジャブ的エピソードがてんこ盛りで、おじさんにとってはおなかいっぱい。口直しに、実在する統合失調症の天才ピアニストを描いた「シャイン」を観たくなった。 2018.4.25(水)
録画しておいた映画 「アイアン・ソルジャー フォートブリス陸軍基地」 を観る。14年アメリカ、クローディア・マイヤーズ監督。衛生兵としてアフガニスタンに派遣されていた女性(ミシェル・モナハン)が久しぶりに帰還するが幼い息子は心を閉ざして元夫の妻と一緒にいたがる始末。それでも時間をかけて母子の関係を再構築し、新たしい恋人もできるが、彼女は再びアフガニスタンに行くことを決意する。仕事に使命感を持つのは結構なことだが、このストーリーでは感情移入してくれる観客はあまりいないのではないか。 2018.4.26(木)
蛭子能収著 「ひとりぼっちを笑うな」 を読む。かつては非常識のかたまりとしてバッシングされまくりだったが今ではそのブレない姿勢もあって人気者となった蛭子さんが真面目に書いた人生論。長生きしたいくせに身体を鍛えようとしないところや、ギャンブル好きなところは理解できないけれど、他人から指図されたり群れたりするのが嫌いなところは私も同じなので八割ぐらいは共感。私自身も孤独を楽しむ時間がたっぷりあったからこそ、プロのもの書きを続けられているのだと確信している。また、「友達に頼まれたから断れない」ではなくて、「気兼ねなく断れるのが本当の友達」という考え方もそのとおり。蛭子さんが映画好きで若い頃はそちら方面で働きたいと思っていたことや、白土三平先生やつげ義春さんが作品を提供していた前衛的マンガ雑誌「ガロ」に衝撃を受けてマンガ家を目指したというエピソードも興味深いものがあった。 2018.4.27(金)
数年に一度ぐらい、腰に鈍痛を感じることがあり、いつもビタミンB系の錠剤を服用して乗り切っているので今回もその方法で無事快復。私が愛用しているノイロダンAは有名メーカーの製品の半額以下なので助かっております。 2018.4.28(土)
録画しておいた映画 「デッドマン・ウォーキング」 を観る。95年アメリカ、ティム・ロビンス監督。死刑囚の男(ショーン・ペン)から手紙をもらったシスター(スーザン・サランドン)は、死刑を回避すべく活動を始めるが、被害者の遺族らから恨みを買うことに。死刑問題について考えさせられる実話をもとにした作品だが、おカネを払って休日に鑑賞したお客さんはどんな気分だろうかとちょっと同情したくなる。監督を務めたティム・ロビンス氏は俳優としても有名だが、死刑制度廃止の活動をライフワークにしているとのこと。 |
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