山本甲士 / もの書き生活

日常のどうでもいいことをつづっております。暇つぶしにどうぞ。

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number 014
 
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 写真の左側にいるひげの人物は、ボディビル選手時代のマイク・メンツァー氏。

 アーサー・ジョーンズ博士が唱えた、ハイ・インテンシティ理論の信奉者で、

 その後さらに理論を発展させて、ヘビー・デューティーなるものを提唱した人物です。

 ちなみに、右側の人物は、かつて「超人ハルク」役だったルー・フェリーノ氏です。もう一人は……知りません。
 

 このマイク・メンツァーこそ、1セットだけのトレーニングで身体を作り上げた人物でした。

 例えば胸の種目として、ベンチプレスを1セット行う。胸のトレーニングはこれで終わり。

 続いて肩。ダンベルプレス1セット。

 最後に三頭筋(力こぶの裏側)。ケーブルプレスダウン(ひじを伸展させてバーを押し下げる運動)1セット。

 トータル3セットでおしまい。あっという間にその日のトレーニングは終わりです。
 

 もっとも、実際にはマイク・メンツァーは、1セットの強度をさらに上げるために、いろいろやっていました。

 延長セット法とか、コンパウンドセット法とか、フォースドレップスとか、予備疲労法とか。

 いずれも、自力で反復できなくなったからといって、そこで終わりにしないで、

 少しだけ重量を下げたり、バーベルをダンベルに持ち替えるなどして、さらに動作を継続させ、

 筋肉の余力を使い切るという方法です。そこまで含めて1セットと数えるわけです。

 そういったトレーニング法がその後、ヘビー・デューティーの骨格となります。
 

 当時三十過ぎだった私にとって、ハイ・インテンシティ理論なるものは、黒船みたいなものでした。

 それまで信じていたトレーニング理論と違い過ぎましたからね。

 トレーニングは、たくさんやらなければ結果は出ないと思っていたのに、それは間違いだ、というのですから。
 

 半信半疑でやってみました。最初はもの足りない感じがしたものです。

 しかし、三十歳を過ぎてもう駄目だろうと思っていたのに、また筋肉が発達し始めたのです。

 ジムにいる時間も短くなり、小説を書く時間を確保することができるようになりました。

 その上、怪我もしなくなりました。1セットだけなので、オーバーワークにならないのです。
 

 以来、十年以上にわたって、私は(基本的に)1セットだけのトレーニングを続けています。

 月曜日は胸、肩、三頭筋(力こぶの裏側)、脚(ももの前面)をそれぞれ1セット。

 火曜日は背中、僧帽筋、二頭筋(力こぶ)、パストリングス(ももの裏側)をそれぞれ1セット。

 水曜日は休みで、木、金にまたトレーニング。土、日は休み。

 回数は、試行錯誤の結果、20回前後に落ち着いています。平均的なやり方よりも高回数です。
 

 さすがに四十を過ぎてからは、さらに発達するという感覚はなくなりましたが、衰えは感じません。

 怪我もせず、いつも短時間で終わるから燃え尽き症候群にもならない。いいことずくめです。
 
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 ↑ ヘビー・デューティー理論の終着点、Mrオリンピアを何度も制したドリアン・イェーツ選手。
 

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