山本甲士 / もの書き生活

日常のどうでもいいことをつづっております。暇つぶしにどうぞ。

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2018.1.6(日)
 ヤングシナリオ大賞受賞作ドラマ 「ココア」 を観る。鈴木すみれ原作、脚本。自殺未遂、いじめ、両親の不倫などの問題を抱える三人の女子高生たちの人間模様。いずれも最後にはささやかな希望の光が見える展開になっている。受賞者の鈴木すみれ氏は女子中学生だとのこと。

2018.1.7(月)
 ゲラ原稿をチェックしていたら「人混み」を「人込み」に直さなくていいかという指摘があった。そういえば「人込み」という表現は使ったことがなかったなあと思い調べてみると、両者の意味は基本的に同じで、「人混み」の方がニュアンスが伝わりやすいということでこちらを使う人が多いらしい。

2018.1.8(火)
 録画しておいた映画 「奇跡」 を観る。11年、是枝裕和監督。両親の離婚によって福岡と鹿児島に離ればなれになった小学生の兄弟(前田航基、前田旺志郎)が、中間地点の熊本で新幹線が行き交う場にいれば奇跡を起こせるという話を知り、そこで会う約束をして実行に移す。映画の宣伝を見たときは、感動を押しつけるタイプの作品に感じて嫌だなあと敬遠していたのだが、観てびっくり。ドキュメント的な手法、脇役の人物に光を当てる丁寧な演出、登場人物に余計なことをしゃべらせないで無言の間で引きつける技術など、上手いこと上手いこと。観終わってから監督さんの名前を知って納得したが、これは万人にお勧めしたい作品。
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2018.1.9(水)
 某短編ミステリーを読んでいたら、崖からの転落死が自殺か事故なのかというくだりがあり、遺書の有無や靴を脱いでそろえていたかなどが決め手になっていたが、実際には崖と転落現場との距離(事故死だと崖のすぐ近くに落ちるが自殺だと岩肌に接触したくないという心理が働くのでもっと前に飛び出す)、身だしなみを整えているかどうか、叫び声の有無、身辺整理をしていたか、生前の態度(自殺を覚悟している場合は周囲に悟られないようかえって明るく振る舞うことが多い)などを総合して判断されるので、偽装はかなり難しい。

2018.1.10(木)
 ゲラ原稿をチェックしていたら「提示」を「呈示」に直した方がいいのではとの指摘。調べてみると「提示」は見せて相手に判らせること、「呈示」は単に見せること。この年になるまで知らなかった。

2018.1.11(金)
 乃南アサ著 「犬棒日記」 を読む。人気作家による、散歩中や列車内、病院の待合室などでの人間観察エッセイ。普通の人が見過ごしてしまうところに注目して人間関係を推理したり妄想を膨らませるのはクリエイターの特権なのだと共感。

2018.1.12(土)
 小説ではしばしば「上がりかまち」という表現が登場するが、世間ではそういう単語を使う人はおらず、視点の主がインテリ系の人物などでない限り「靴脱ぎ場から上がったところ」などの表現を使うようにしているのだが、言葉に詳しい校正者さんはいつも「上がりかまち」と訂正しようとしてくるのでそのたびにこちら側の考えを説明しなければならない。まあ、プロ同士の当然の主張ということなのだが。

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