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拙著 「戻る男」 が文庫になりました。
主人公は、以前ヒットを飛ばしたものの、その後は鳴かず飛ばずの男性作家。
貯金を崩しながら、わびしい独り暮らしを続けています。
そんな彼に、タイムスリップを体験してみませんか、という怪しげな手紙が。
どうやらタイムスリップを研究している組織からのようで、過去に自分が体験した場面であれば、
行って、新たな行動を取ることができるとのこと。自分史の変更ができる、ということです。
そんなわけない、どうせ詐欺だろうと思ったものの、彼は小説かコラムのネタになりそうなので、
騙されることを覚悟の上で、多額のカネを払ったのでした。
彼には、中学生のときにいじめに会ったり、大学生のときに女性から手ひどく振られたりといった、
あまり思い出したくない過去があり、それをもし変えることができれば、との思いもありました。
彼は過去に戻って、自分の体験を変更することができたのか?
戻る男 中公文庫(590円+税)
よろしくね。
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新刊情報
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新刊のお知らせです。版元の事情などで刊行が連続したり、逆に間があいたりして恐縮であります。
『海獣ダンス』 小学館文庫 650円(税込み)
怪獣ではなくて、海獣です。海に棲む哺乳類にまつわるお話。
九州の有明海に面した、ひがた町という小さな自治体が舞台。
主人公は、ビール会社を退職して帰郷し、ひがた町の職員となった若者。
ひがた町の沿岸部では最近、満潮時になると謎の大型水生生物が現れ、評判になっていました。
町長らはこれを町おこしに利用しようとさまざまな手を打ちますが、大きな落とし穴が。
水生生物の正体は何なのか。さびれゆく町の起死回生はかなうのか。
ブラックユーモア青春小説、ということで、まあいいのかな?
『再会キャッチボール』で主演を務めた白銀力也が狂言回し役として登場致します。
詳しくは、読んでのお楽しみ。皆様、何とぞよろしく。
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何かとあわただしい年末のこの時期に恐縮ですが、新刊のお知らせです。
『巡る女』 中公文庫 税込み 620円 めぐるおんな
十二年前に公務員試験を受けるために出かけた主人公の女性が、突然の強い雨に見舞われます。 バスもめったに通らない場所で、流しのタクシーも来る気配なし。携帯も持っておらず。
雨宿りをしながら彼女は、三つの選択肢があることに気づいたのでした。
建物づたいに駅まで一気に走る。その場でしばらく様子をみる。タクシー会社まで引き返す。
それぞれの選択の違いで、その後の彼女は全く別の人生を歩むことになります。
でも、たとえ違う人生を歩んだとしても、運命とやらは彼女につきまとうのでありました。
もしあの日、別の道を選んでいたとしたら、今頃どんな人生だっただろうか。 誰しも一度はそんなことを考えるはず。現実の人生では無理だけど、物語ならそれができるのです。
年末年始のテレビ番組に退屈したら、読んでみてね。
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拙著「ひなた弁当」が文庫になりました(中公文庫)。
五十を前にリストラされたお人好しの男が主人公。
再就職先も見つからず、妻や娘たちから白い目で見られ、追い詰められますが、
公園で見つけたドングリがきっかけで、彼は生きる力を得たのでありました。
日本人は米よりもはるか長い時間、ドングリを食べて生きてきた。
考えてみれば、街の中のそこらじゅうに、食べる物があるじゃないか。
ノビル、ミツバ、タンホポ、そして川や水路の小魚たち。
ぼくらはみんな生きている。生きているから食べるんだ。
都市サバイバル小説にして、駄目男が意地を見せる「わらの犬」的な物語?
思えば、この小説がきっかけでブログ友達になっていただいた方々が多いんです。
芦溝良郎さん(主人公のおじさんです)の人徳でしょうか。ありがとねー。
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拙著「ばす」の文庫版が「バスのから騒ぎ」とタイトルを改めて刊行されました。
在来種を食いちらかす害魚と言われるオオクチバス(ブラックバス)。
悪者扱いされる一方で、ルアーフィッシングの対象魚として人気もあります。
そんなバスをめぐって、駆除派、擁護派、さまざまな人々が繰り広げる、とほほなお話。
これを読めば、外来魚問題の本質も見えてくるはず?
税込み 700円 双葉文庫
よろしくね。 ちなみに、タイトルはシェイクスピアの「空騒ぎ」が由来ですが、内容はもちろん関係ありません。 さて、数日間、野暮用でお休みします。
代わりに、「短期間だけ掲載」コーナーに児童小説を「短期間だけ」アップします。お暇な方はどうぞ。
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