山本甲士 / もの書き生活

日常のどうでもいいことをつづっております。暇つぶしにどうぞ。

雑魚釣り

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 チューブフィッシングというのは、私が命名した雑魚釣りの方法です。

 内容は簡単、マルキュー(会社名です)のチューブえさを使って釣りをする、ということです。

 基本的にリールのない竿を使います。よくある清流竿というやつです。竿の長さは場所によっていろいろです。

 写真を見てお判りのとおり、歯磨きチューブみたいな容器に赤いゲル状のえさが入っています。

 これをハリ先につけるだけ。手が全く汚れないので実にお手軽です。

 しかも、ポケットに入るので、あちこちポイントを移動するのにとても便利です。

 値段も安くて、一本250円ぐらい。多分300回ぐらい、ハリにつけられるんじゃないかな。

 鼻を近づけてみると、甘い、カステラみたいな匂いがします。

 淡水魚の多くは、甘いえさが好きなんです。特にコイ科の魚はね。
 
イメージ 2 ← 秋にはカキノタネ(小ブナ)がよく釣れます。
 
 チューブフィッシングは小物釣りだけが守備範囲ではありません。

 私はこれで何度も40センチ前後のヘラブナを釣りましたし、

 60センチ以上のコイも何度か釣ったことがあります。
 
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← チューブえさで釣ったヘラブナ。
   このときは32cm。
   ヘラブナは、ゲンゴロウブナの品種改良型です。
   
 
 
 
 コイ、マブナ、ヘラブナ、オイカワ、カワムツ、ヌマムツ、モツゴ(クチボソ)、ヤリタナゴ、

 カネヒラ、アブラボテ、タカハヤ、ブルーギル。これらの魚がチューブえさでよく釣れます。

 その他、ナマズ、テナガエビ、スッポン、アカミミガメ(ミドリガメ)、クサガメなどもかかります。

 ナマズは基本的に肉食魚なので偶然かなと最初は思いましたが、ここ三年の間でも四回釣れましたからね。
 
 赤いえさを虫と間違えたのかもしれませんが、案外釣れることは間違いありません。
 
 
 どこかの溜池や水路で、チューブえさをハリにつけて雑魚釣りをしている怪しげ男を見つけたら、

 「あんた山本甲士やろ」と声をかけてみてください。

 たぶんその男は「よかったら、ちよっとやってみますか」と、持っていた竿を差し出すはずですから。

 ちょっといい人ぶりました。
 

毛バリでマブナ

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 毛バリでヌマムツやカワムツを狙っていると、たまに釣れてしまうのがマブナです。
 
 マブナというのは、ギンブナとキンブナのことですが、キンブナは数が少なく、普通はギンブナを意味します。

 狙って釣るのはちょっと無理ですね。たまたま釣れてしまうゲスト、という感じです。

 多分、フナは匂いを重視して食ってくるんでしょう。だから毛バリには反応が悪いのかな。

 でも、毛バリでも、釣れるときは何匹も釣れてしまうことがあります。

 食い気が旺盛なときは、匂いがしなくても視覚重視で食ってくる、ということでしょうか。

 引きはヌマムツやカワムツよりも強くて重く、小型でもいい手ごたえが伝わってきます。

 小物竿だとなおさらです。小さなビッグゲームというやつです。

 
 マブナは湖、溜池、川、水路など、至る所にいますが、生息域は減っています。

 水草に卵を産みつけるので、水辺がコンクリート化されて水草のある場所が少なくなっているからです。

 雑食性で、イモねり、チューブえさなどの他、イトミミズやサシ(ハエの幼虫)などで釣れます。

 でも、水中にいる小さな虫とか、水面に落下してきた虫なども食べるので、毛バリも食ってくるわけです。

 一方、ヘラブナは基本的に毛バリでは釣れません。ヘラブナはプランクトン専門に食べる魚ですからね。

 ちなみに、ヘラブナは、ゲンゴロウブナを人間が改良したフナの仲間で、放流によって全国にいます。

 
 マブナはほとんどがメスで、オスはめったにいません。

 関東は特に、オスがいないそうです。

 ではどうやって繁殖しているかというと、他の魚種の精子に反応して受精するんです。

 コイとか、ドジョウとか、オイカワとか、カワムツとか。

 でも、交雑種ができるわけではありません。ドジョウみたいな形のフナができたりはしません。

 他の魚種の精子はただの触媒みたいなもので、あくまでメスのフナがクローン状態で生まれるんです。

 単為発生というそうです。ありふれた魚にしては、不思議な繁殖方法です。
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 ヌマムツを毛バリで釣る面白さは、何といっても一瞬で勝負が決まるところです。

 水路のトンネル前に仕掛けを落とすと、ヌマムツはすぐに食ってきます。水面を揺らして、突進してきます。

 だから、ウキが沈んだと同時に竿を立てて、あわせを入れます。

 すると、すぐに小気味いい引きが手に伝わって、きれいな魚体が姿を見せます。

 でも、簡単にそうはいかないのが毛バリ釣りなんです。

 イモねりやチューブえさなどを使えば、ヌマムツはしっかりと食いついてきます。割と楽に釣れます。

 毛バリだとそうはいかない。ヌマムツは「あっ、これは偽物だ」とすぐに気づきます。

 気づいたと同時に、毛バリをぺっと吐き出して、逃げてしまいます。コンマ何秒の素早さです。

 ほんの一瞬の遅れが、失敗を招きます。

 しかも、一度失敗したら、そのポイントではもう釣れません。

 えさ釣りだったら、同じポイントで何匹も釣れたりするんですけど、

 毛バリだとは完全に見切られてしまって、以後は無視されます。

 仲間内で教え合ってるんじゃないかと思うほどです。

 なので、失敗したら、とっとと別のポイントに移動するしかありません。
 
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 ↑ 毛バリ仕掛け。トイレットペーパーの芯に巻いてます。ワンタッチで交換できるすぐれもの。
 
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 ↑ 帰ろうとしたら、草むらに気配。おっ、カナヘビ(トカゲの仲間)か。

   毛バリ釣りで鍛えた反射神経をもってすれば、このとおり。

   いい大人が自慢することじゃないか……。
 
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 毛バリの釣りというと、イワナやヤマメなどの渓流魚を連想するのが普通です。

 あとは、アユぐらいでしょうか。

 でも実は、平野部の水路や池などでも、毛バリで釣れる魚はいるんです。

 ヌマムツ、カワムツ、オイカワ、マブナ、ブルーギル、オオクチバスの幼魚などです。
 

 私が住んでいるところ(地方の平野部です)では特に、農業用水路のトンネル付近でヌマムツがよく釣れます。

 ヌマムツは、コイ科の雑食性の魚です。落下してきた虫が割と好物なので、毛バリに食いついてくるわけです。

 カワムツという、そっくりな種類の魚がいますが、互いに交配しておらず、別の種類です。

 口先の形や胸びれで区別できます。ちなみに、ヌマムツは止水域、カワムツは流水域を好みます。
 

 仕掛けは、小さなガン玉おもりをつけた小さな毛バリと、これまた小さなウキだけ。

 要するに、えさの代わりに小さな毛バリをつけただけのシンプルなものです。

 竿は、六尺(1.8m)の小物竿。細い竿なので、小魚でも感触のいい手ごたえが伝わります。
 

  ちなみに、ヌマムツは唐揚げや南蛮漬けにすると、美味しくいただけるそうです。

 私自身は、遊びで釣っているだけなので、キャッチアンドリリース(その場で逃がしてやるこて)していますが。
 
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 ↑ こんな小さな奴まで食ってきた。
 

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