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number 045
二十代半ばでウエイトトレーニングを始めて、最初の半年で体重が10キロ増えました。
当初は一回も上げられなかった60キロのベンチプレスが、気がつくとひょい、ひょいと何度もできます。 持っていた服もすべて入らなくなり、買い換えなければなりませんでした。 ジム仲間も増えて、ますます楽しくなりました。飲み会とかもやりますしね。 さらに三年経ち、四年経つと、100キロのベンチプレスが6回、7回とできるようになってました。 体型も、見るからに、という感じになってきました。 不思議なもので、発達し始めた頃は、うれしくて、体型を強調するような服を着たがるんですよね。 夏になったら、わざとタンクトップを着る、とか。 でも、そういう段階を過ぎると、かえってそういうことはしなくなります。 しなくても判るからでしょうね。 筋力や体型が変わっただけではありませんでした。実は、性格も変わるんです。 やせていた頃は、割と神経質な方で、細かいことを気にするところがありました。 ささいなことで苛々したり、他人からどう見られているかをやたらと気にしたり。 でも、体型が変わってくるにしたがって、自然とそういうことがなくなったんです。 うそみたいに、他人の視線が気にならなくなりましたから。 うちの奥さんも、「若い頃とは別人みたいに怒らなくなったね」と言います。 そもそも、身体に筋肉がついていると、それだけで気分がいいんですよ。 アドレナリンとか、エンドルフィンなどの、脳内モルヒネと呼ばれるホルモンが分泌されるからでしょうね。 ちなみに、脳内モルヒネは自然に分泌されるもので、副作用などは全くありません。 そういうわけで、今でもマイペースで続けています。 |
トレーニング
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number 034
ウエイトトレーニングを始めたのは、二十代半ば(二十数年前です)のときでした。 地方公務員になる前に、スポーツクラブでアルバイトをしたのがきっかけです。 トレーニングジムのインストラクターをやったんです。 アルバイトでそんなことができるのか、専門的な仕事じゃないのか、とお思いでしょう。 確かにそうなんですけど、スポーツクラブのインストラクターというのは基本的に接客業なんです。 利用者に楽しく続けてもらうことが最重要課題でしたから。 要するに、スポーツトレーナーとか、コーチというという位置づけではありません。 もちろん、ちゃんと研修を受けて、トレーニング理論などは勉強するんですけどね。 でもまあ、最低限の知識ですね。本格的にトレーニングをしてる人なら誰でも知ってるレベルです。 で、アルバイトのインストラクターに採用されたので、そのクラブでトレーニングをするようになりました。 ちゃんとやってないと指導もできませんからね。ただで使えましたし。シャワーとかサウナも。 実は、それ以前も、自己流で腕立て伏せとか懸垂とかヒンズースクワットとかはやってたんです。 だから、いわゆるボクサー体型ではありました。でも60キロですからね、やっぱりやせてるわけで。 もっと筋肉をつけたいなと、思ってたところに、うまい具合にインストラクターになれた、と。 しかも、まだ若かったこともあって、頑張れば頑張っただけ、結果が出ました。 前回上げられなかったものが上がったときの喜び。たっぷりトレーニングをした後の爽快感。 エンドルフィンやアドレナリンなどが分泌される、独特の至福感。夢中になりました。 ウエイトトレーニングなんかのどこが楽しいのかと、不思議に思う人もいるようですけど、楽しいんです。 体型も、扱うことができる重量も、どんどん増えてきますしね。特に最初のうちは。 それでのめり込んでしまって、インストラクターを辞めた後も、ずっと続けてます。 続けていて、何かが変わったのか。何がどう変わったのか、という話はまた今度。 |
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number 030
週に四回ジムでトレーニングをしています。トレーニングマシンは、あまり使いません。 バーベルやダンベルなどの、いわゆるフリーウエイトと呼ばれる器具を主に使っています。 なぜかというと、フリーエイトの方が筋肉を発達させる上で効果的だからです。 今回は、その理由について書いてみたいと思います。 マシンとフリーウエイトの違いは何か。 マシンは、ピンを差し込むだけで重さを自由に設定できるタイプのものが主流です。 それに対してフリーウエイトは、バーにプレートをいちいち装着しなければなりません。 ダンベルにしても、ラックから運んで来なければなりません。 だから、簡便性という点は、マシンの方がすぐれているわけです。 また、マシンは、力が限界になっても、顔や身体の上に落下してくる、という危険性がありません。 これに対してフリーウエイトは、危険性が高いといえます。 ベンチプレスを想像すれば判りますよね。手が滑ったり、力尽きたりしたら、首の上に落ちてきます。 ベンチプレスを一人でやっていて力尽きて窒息死、という痛ましい事例もあります。 セーフティーバーなどを置けば、ベンチプレスの危険性はほぼ回避できまるのですが、 フリーウエイトはバランスを保たなければならない、ということは確かです。 マシンは、軌道が決まっているので、バランスを気にする必要はありません。 と、ここまで読むと、マシンの方がいいではないか、ということになるかもしれません。 でも違うんです。フリーウエイトはバランスを保たなければならない、ということが重要なんです。 注意しないと、前後左右のいずれかにバーベルが傾いて、落としていまうかもしれない。 手を滑らせても危ない。その意識が、脳を刺激するんですね。 これは心してかからないといけないぞ、と。すると、脳から筋肉に指令が出ます。 できるだけ筋繊維を動員して、失敗のないようにやれ、と。 これなんです。フリーウエイトの利点は。筋繊維の動員率が高まるんです。 同じような動作でも、マシンだとバランスを気にしなくていいので、筋繊維の動員率が減るんです。 具体的にどれぐらいの割合で違いがあるか、というのは言えません。個人差があることですしね。 でも、筋肉に対する刺激の程度は、確かな差となるんです。 フリーウエイトの利点は他にもあります。やった、という達成感はマシンよりも確実に得られます。 その上、安価です。高価なマシンは、一台数百万円、というのもありますしね。 それだけのおカネがあれば、フリーウエイトやベンチなどをすべてそろえても、おつりが来ます。 と、いろいろ書きましたが、脚のトレーニング、特にスクワットはきついので最近はやってません。 呼吸が苦しすぎて、限界まではとてもやる気力がありません。二十代の頃は当たり前にやってましたけど。 なので、45度レッグプレスマシンに逃げてばっかりです(汗)。 でも、上半身はちゃんと、フリーウエイトでやってます(ちょっと言い訳くさいかな)。 |
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number 015
この写真、右側に座っている人に見覚えがあるはずです。 そう、今はカリフォルニア州の知事を務めるお方。その彼に対して指さして怒っているのがマイク・メンツァー。 現役時代、二人は不仲で有名でした。 ちなみに、ターミネーターシリーズの第何話だったか忘れましたが、 若い頃の州知事さんに顔も身体つきもそっくりな男優さんが出ています。CGではないかと思うほどです。 彼の名前はローランド・キキンガー。実は彼、マイク・メンツァーのお弟子さんなんです。 奇妙な因縁ですね。 さて、アーサー・ジョーンズ博士のハイ・インテンシティ理論とは、簡単にはこういうことです。 1 筋肉を発達させるには、強い負荷をかけなければならない。 2 強い負荷をかけるトレーニングは、長時間継続できない。 この単純明快な事実が、ハイ・インテンシティ理論の骨格なんです。 つまり、二時間も三時間もトレーニングをしている人がいたとしても何の自慢にもならない、ということです。 なぜなら、二時間も三時間も継続できるような強度の低いトレーニングをしている、ということだから。 そうではなくて、三十分しか継続できないような強度の高いトレーニングをせよ、ということです。 そういえば、私のデビュー作「ノーペイン、ノーゲイン」は、ウエイトトレーニングを題材にしたミステリーでした。 ただし、絶版状態で入手はほぼ無理。私の手元にも二冊しかないぐらいで(汗)。 |
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number 014
写真の左側にいるひげの人物は、ボディビル選手時代のマイク・メンツァー氏。
アーサー・ジョーンズ博士が唱えた、ハイ・インテンシティ理論の信奉者で、 その後さらに理論を発展させて、ヘビー・デューティーなるものを提唱した人物です。 ちなみに、右側の人物は、かつて「超人ハルク」役だったルー・フェリーノ氏です。もう一人は……知りません。 このマイク・メンツァーこそ、1セットだけのトレーニングで身体を作り上げた人物でした。 例えば胸の種目として、ベンチプレスを1セット行う。胸のトレーニングはこれで終わり。 続いて肩。ダンベルプレス1セット。 最後に三頭筋(力こぶの裏側)。ケーブルプレスダウン(ひじを伸展させてバーを押し下げる運動)1セット。 トータル3セットでおしまい。あっという間にその日のトレーニングは終わりです。 もっとも、実際にはマイク・メンツァーは、1セットの強度をさらに上げるために、いろいろやっていました。 延長セット法とか、コンパウンドセット法とか、フォースドレップスとか、予備疲労法とか。 いずれも、自力で反復できなくなったからといって、そこで終わりにしないで、 少しだけ重量を下げたり、バーベルをダンベルに持ち替えるなどして、さらに動作を継続させ、 筋肉の余力を使い切るという方法です。そこまで含めて1セットと数えるわけです。 そういったトレーニング法がその後、ヘビー・デューティーの骨格となります。 当時三十過ぎだった私にとって、ハイ・インテンシティ理論なるものは、黒船みたいなものでした。 それまで信じていたトレーニング理論と違い過ぎましたからね。 トレーニングは、たくさんやらなければ結果は出ないと思っていたのに、それは間違いだ、というのですから。 半信半疑でやってみました。最初はもの足りない感じがしたものです。 しかし、三十歳を過ぎてもう駄目だろうと思っていたのに、また筋肉が発達し始めたのです。 ジムにいる時間も短くなり、小説を書く時間を確保することができるようになりました。 その上、怪我もしなくなりました。1セットだけなので、オーバーワークにならないのです。 以来、十年以上にわたって、私は(基本的に)1セットだけのトレーニングを続けています。 月曜日は胸、肩、三頭筋(力こぶの裏側)、脚(ももの前面)をそれぞれ1セット。 火曜日は背中、僧帽筋、二頭筋(力こぶ)、パストリングス(ももの裏側)をそれぞれ1セット。 水曜日は休みで、木、金にまたトレーニング。土、日は休み。 回数は、試行錯誤の結果、20回前後に落ち着いています。平均的なやり方よりも高回数です。 さすがに四十を過ぎてからは、さらに発達するという感覚はなくなりましたが、衰えは感じません。 怪我もせず、いつも短時間で終わるから燃え尽き症候群にもならない。いいことずくめです。 ↑ ヘビー・デューティー理論の終着点、Mrオリンピアを何度も制したドリアン・イェーツ選手。
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