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「おい、そこのボーっとした兄ちゃん、ちょとさ〜、ワシの話を聞いてみる気はないかね?」
私は、はっとして足を止めた・・・見ると一人の老人が立っていた。・・その老人はどう見ても貧乏臭く、今にも死にそうで立っているのがやっという感じではあったが、なんと表現したらよいのだろう。・・その老人は、この世の全てを知ったかのような風格さえ感じた。・・今から思えば、きっとそれは私のインスピレーションがそう感じたのであろう。
「あちらの話だからさ〜、聞いても損はないじゃろう、金なんかくれーなんていわんわい」・・「あちらの話って外国のはなしかい?」・・・「あちらは、こちらじゃ」と老人はいった。・・・「はーぁっ?、このクソジジイ、やっぱりボケてやがる」・・私は普段は暴力的ではないのだが、その時はちょっとムシャクシャしていたこともあってか、その老人の胸倉をグッとつかんでしまった。
その時である、・・・。私の胸元に何か息苦しいものを感じたのである。「ふっ〜」と思った瞬間に私の全身の力が抜けて、なんだか夢を見ているような気分になった。・・・それを覚ってからかはわからないがその老人は一方的に私に話しかけるのである。・・・今度は、ささやくような声で、・・・。
アチラはなぁ、コチラとは全くあべこべの世界なんじゃ、どんなふうにあべこべなのかはわしにもわからん。・・もしかしたらそこは時間が逆に流れているのかもしれないし、会う人が自分で自分が会う人なのかもしれん、コチラで貧乏ならアチラでお金持ち?って事もあるのかもしれん。・・コチラで幸せならアチラではきっと不幸なんじゃ、・・・一通り話し終えると老人は・・。
「なぁ坊や、・・あそこ見てごらんよ、捨て猫がいるだろう、」その猫はやせ細っていて、きっとな何日も餌にありついていないことが私には分かった。・・「アレ本当はお前じゃ」と老人は私に言った。・・私は、・・「ちごわい、ちごわい、そんなんちごわい、ワーン」ってまるで子供のように力いっぱいその老人の腰のあたりにしがみついて泣きじゃくった。
すると老人は、「悪かったな坊や、よしよし、好い子だ、好い子だ」と駄々っ子をなだめるように私の頭を撫でた。・・・私は泣き止んでから、ふと老人に聞いた「僕は、僕だよねって」・・・老人は言った。・・「お前は、ワシじゃよ」。・・・ぴっ、ぴっ、ぴっ・・・・。
その日一日、私はまるで仕事が手につかなかった。・・・何度も何度もドヘマをやらかして自分より年下の係長にボロカス言われたがスイマセン、スイマセンと妙に素直で私の心は何故か幸福に満ちていた。・・更にである、・・・最後に係長に注意を受けたときのこと、・・・係長は「自分んとこ仕事だけやりゃ〜ええんだわさ」・・・俺は言ってやった「あんたさ〜自分だけよきゃ〜いいんかね」・・と、係長はだじろいでしまった。・・「あーすっきりした」とも思ったがもう一つ俺の心は痛んだ。・・・・俺首かな?っとも思ったが、きっと『あちらの世界』じゃ一流企業に入社決定、「まっいっか」・・・である。・・つづく
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この世は摩訶不思議なところありますョネ(~_~;)存在するものは相対的に存在するのだから相対して一つということでしょうか、だから・創造者の立場から見れば、どちらも相身互いという論理につながってゆくのでしょうネ(^ー^)〜
2006/11/2(木) 午後 10:37 [ ala*n73**73 ]
相対性理論ではなりたっていると思います。
2006/11/3(金) 午前 1:52