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「ロベルト・デュラン 石の拳一代記」 クリスチャン・ジューディージェイ著。杉浦大介訳。
80年代黄金の中量級ウォーズの主役の一人にして、ライト級史上最強の呼び声高いデュランの伝記。
その日の食べ物にも困窮する少年時代、ボクシングに出逢い、その才能は大きく花開き、時代の主役に上り詰める。しかし、多額のファイトマネーを稼ぐボクサーが陥る典型例、デュランも遊蕩や奢侈な生活で両拳で築いた莫大な財産を浪費してしまう。キャリア晩年はお金のために戦い、晩節を汚すが、全盛期のその拳歴は伝説。
デュランの野性味溢れるファイトスタイルの原点を知ることができる少年時代。
練習でも試合でも関係なくリングに上り、相対する人間はとにかく叩き潰す。練習でも野獣。
相手の挑発にも簡単に乗ってしまい、それ以上の汚い言葉や行動で応じてしまうヤンチャくれ。
しかし、リングを降りれば、義侠心あるナイスガイ。生まれ故郷の町で貧しい人たちにお金を配って歩いたりする。
その時の感情でとにかくエモーショナルに行動する。非常に魅力的。身内はたまらんだろうけど。
不治の病に倒れ病床に臥すかつてのライバル、エステバン・デ・ヘススを見舞うシーンはメチャ感動的。
その当時、まだ感染源なども特定されていなかったエイズ。そのエイズに苦しむヘススを、医者が空気感染の危険を説いて止めるのも聞かず、ベッドに歩み寄りヘススを抱きしめるデュラン。
感染してしまうかもしれない危険も顧みず、自身の娘も呼び寄せ、ヘススを慰め、励ます。
デュラン、良い奴過ぎる・・・。
「石の拳」と称されたデュランのパンチ力は、おばぁちゃんからの遺伝らしい。と思いきやひいおじいちゃんもパンチャーだったとか、オヤジもかなりのパンチャーだったとか周りの人間皆パンチャーwww
パンチャーだったライト級時代から、年を重ね、階級も上がるにつれて技巧派に転ずる過程も実に上手く書かれてました。
リングの中だけでなく、その私生活でも自由に思うまま破天荒に動き回るデュランが生き生きと活写されてました。
リングを降りたデュランのこれからが幸せでありますようにと願わずにはいられない。
良い伝記だったっす。これシリーズ化してくれんかな。他のボクサーのも読んでみたい。
善哉。
そう思いました。
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読書
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未だ買ってないです・・・
せめて80年代4強のは全部だしてほしいですよね〜
でもデュランが一番おもしろいでしょうですが。
映画化の話は消えたんですかね?
デ・ニーロがレイ・アーセルやるはずだったんですが…
2013/12/18(水) 午後 7:10
ボクサーひこさん。
レナードなんかは、たくさんありそうですけど、ハグラーとかハーンズの半生を知りたいですね〜。デュランほどの波乱万丈はないでしょうけど。
映画化の話はまだ生きてると思いますよ。デ・ニーロ出るんですね〜。それは期待できます。ぜひ観たい!
2013/12/19(木) 午前 5:10 [ 吊り上げ太郎 ]
内緒さん。
ファイトスタイル同様、豪快で男らしく、愛すべき人物だと思いました。太陽と同じで、近づけば近づくほど、熱い。でも程よい距離にいる人は多大な恩恵を受ける。そんな感じでしょうか。
お祖母ちゃんは、警察署の署長を殴り倒したことがあるとか書いてたので、女性としては相当なハードパンチャーですwww
2013/12/19(木) 午前 5:14 [ 吊り上げ太郎 ]