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これはもう数年前の話ですけどね。
ある日、友人らが数人で飲みに行くという。酒を飲むとところかまわず寝てしまう僕は、対外的には下戸ということにしていて、あまり飲みの場所には出かけない。
しかしこの日は、ちょっと事情があって行ってみようかと思った。
それは、僕の友人で、長らく「男は黙って五厘刈りッッ!」と言って、中学の頃から五厘を貫いてきたゴリンが、30を過ぎても、米ソ冷戦、東西ドイツ、朝鮮半島ばりの異性との関係断絶に悩み、このままではいけないと思ったらしく、長らく守り通した掟五厘を破り、ついに髪を伸ばしだしたというのだ。
これに僕の面白そうレーダーが反応してね、行くことにした。
場所は、それぞれのうちから丁度、真ん中あたりの町の居酒屋。
出かけると、ゴリン以外の3人はもう集まっていて、ワイワイやっとる。
「ゴリンは?」「まだやな。もうくるやろ」って先に乾杯も済まして、何でもない四方山話。
そこに遅れてゴリン登場、・・・確かに髪が伸びてる・・伸びてるが・・くせっ毛なのか頭に張り付いているような、スタートレックのような、久米宏のような・・ハゲとそんなに印象変わらなくね?みたいな微妙な髪型。
これで、少しは異性にモテるようになったのだろうか。
ゴリンは開口一番、「正解は越後製菓ッッ!」とおらんだ。
場の全員唖然とするも、突然の越後製菓に爆笑。
聞けばどこぞのキャバクラで爆笑をさらったらしく、それ以来、ゴリンのキラーワードになっているらしい。
初めの爆笑に気を良くしたゴリンは、その後も事あるごとに「正解は越後製菓」を連発。
「おいゴリン、その髪型、どーなんよwwww」
「正解は越後製菓ッッ!」みたいに。
しかし、あまりの越後製菓連発にだんだん周りも当然の如く飽きてきて、
「正解はっっ」「いや、それがさ〜」と華麗にスルーして、自分たちの会話を進める。
それでも、諦めきれないゴリンは、隙を見ては「正解・・・」「せっ・・」と何とか越後製菓をねじ込もうとする。
だが、全然上手くいかない。
その様子をハンドルキーパーとして、少し離れて俯瞰していた僕は、見るに見かね、必死に越後チャンスを狙うゴリンの後ろから肩を叩き、「・・・もう・・いいんや・・ゴリン、もう、それ・・・正解じゃないんや・・・」と周りに聞こえない声で言う。
「せっ・・・せいかっ・・正解はっっ・・!!」、ゴリンの声が虚しくこだまする。
ってこれ何の話かって、喜怒哀楽で言えば、僕の人生には、「哀」が圧倒的に不足している。
そこで、「哀」を表現しようかと思ったら、クソみたいな話しか出てきませんでしたよ。
長々すいませんでした。ゴリンは今も独身です。
「海炭市叙景」 佐藤泰志著。
これは、以前に映画化されたものを観たことがありまして、そのとき猛烈に原作を読んでみたくなったんですよね。
それで、随分前に購入してはいたのですけど、打ちつづく貧困との戦いに激しく労働していたため、なかなか読めず、この間ようやく読めました。
映画で感じたとおり、素晴らしい原作でした。
「哀」が溢れてます。
生きることの哀しさが、ガンガン響きます。
一発目の兄妹の話など、もう、切なくてどうしようもないです。
善哉。
そう思いました。
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読書
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越後製菓のなにがキャバで受けたのかが僕にはわかりかねます・・・
マァ面白くないこと言うのは僕も得意なんですが面白くないことを自覚して突っ込んでもらうために言うてるんですがみんな「主炉内」とか言うだけで上手い突っ込みいれてくれないんでただのしょうもないやつですが・・・
2014/1/20(月) 午後 7:30
ボクサーひこさん。
これは完全に言い方ですねww一発目は確かに面白いんですよww
まぁキャバクラなんてみんな酔っ払ってるんでしょうから、何でも面白いんでしょうけどね〜。
僕も、しょうもないことばかり言いすぎて、最近は渾身のボケも何事もなかったように空気にされることが多いです。
ツライです。
2014/1/21(火) 午後 4:37 [ 吊り上げ太郎 ]
内緒さん。
>髪型が問題ではないんでしょうね。
いや、全くその通りなんですよねwwwだけに面白いんですww
それを分かるように説明するのが、面倒なんで、放置です(笑)
これは、なんとも寂寥感に覆われた一冊でしたね〜。
2014/1/23(木) 午前 0:30 [ 吊り上げ太郎 ]