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「黄金のバンタムを破った男」 百田尚樹著。
日本人ボクサーとして、唯一世界の殿堂入りを果たしている、ファイティング原田のノンフィクション?でいいよね?小説ではないですよね?
いずれにせよ、今をときめく人気作家百田尚樹が、ボクシングのことを書くということは、素晴らしくボクシング人気に貢献するんじゃないかな。これきっかけで、いろんな人が興味持ってくれれば、いいな。
そんなことを思いながら読みました。
しかし、著者はどうも、現今のボクシング界に飽き足りないものを感じているらしく、昔は凄かった、大変だった、みたいなことを繰り返し述べていて、今のボクサーなんてのは偽者ですよ。って響きさえ感じられた。いや、確かに偽者も少なからずいますけどww
今と昔じゃ、タイトルの価値が違うということ、今よりもずっと格闘技よりの命懸けのルールだったということ、それはもちろん認めますけど、今のボクサーが、昔のボクサーに劣っているとは僕は思わないんですよね。
競技人口も増えてるし、技術的にも昔より遥かに成熟している。階級の増加、団体の乱立で世界タイトルを獲りやすくなったのは事実だけど、強い相手に「勝つ」ということ自体の難しさは、変わらないんじゃないですかね。
ロマゴンしかりドネアしかり、大きな壁は厳然としてあるわけで、そこに挑んだ日本人もいる。
ボクシングは、相手の「格」を食うスポーツであるとおもうんすよね。その「格」を備えた選手は今の時代にもたくさんいる。
いわばその「格」の中でも「別格」のジョフレに勝ったファイティング原田は確かに凄いっすけど、
今いる日本人ボクサーも捨てたもんじゃないんじゃないですかね。
「別格」を食う可能性のある選手、または、「別格」になる可能性のある選手、
結構いる気がします。
この著者、今のボクシングもちゃんと見てんのかな?って少し思ったっす。
しかし、日本ボクシング界が世界への扉を開け、世界とつながったボクシング界の黎明期、その頃の熱狂が想像できました。
白井義男の偉大さ、ジョフレの凄さ、ファイティング原田の努力、偉業。
読み物として、すごく興味深く面白かったです。
続いて、以前に録画していたドラマ版の方も観ました。
こちらは、原作と全く違った角度から、ファイティング原田像を描いていて、家族物としての色が濃かった。
原作はどちらかというと、事実の羅列的な文章が多かったんですけど、
ドラマは、感情的で、ドラマティックに作られてましたね。
村田諒太、メッチャだいこんwww絶対、緊張してたww
いやいや、変になんでも器用にこなすより、ボクサーはあのくらい不器用で無骨でいいんですww
そう思いました。
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読書
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事実の羅列的な文章,まさにそれですよね…
ベストセラー作家ですから文章力とかに期待したんですが、読みやすいという点以外は別に何も感じませんでした。
まぁその読みやすさが万人に受けるからこそのベストセラーなんでしょうが…
団体一つ、階級も少なかった頃を凄い凄いというのはボクシングやってる者への冒涜です。
その時代でしか経験できないことをほめられたら原始人は車ないのに凄い距離を歩いて凄いとかになっちゃいますからね。
逆に恵まれた社会に生きてあえてボクシングを選ぶ現代のボクサーの意方がストイックだし昔に比べてファイトマネーも少ないから今の奴の方が偉いんですよ(笑)
2014/3/28(金) 午前 7:28
過去を美化したい気持ちは分かりますけど、公平さと言うか、ニュートラルな視点を欠いちゃ作家としては、まぁ、微妙ですよね(苦笑)。
ジョー小泉さんが仰っていましたが、現代ボクシングは”タイミング”と”スピード”のボクシングだそうです。そして、過去の映像と比較しても明らかにこの2つ(特にタイミング、フェイントの掛け合い、相手を読む技術)は目覚ましい進歩を遂げているように思います。もし、同階級の過去のボクサーと現代のボクサーがそれぞれの時代のフィジカル、技術とノリで戦ったら、前者は後者に全く訳の分からないまま打ち倒されてしまうこともあり得るんじゃないか?と。まるでベアナックル時代の最後のチャンピオン、ジョン・ L・サリバンがジェイムス・J・コーベットに ジャブとフットワークで翻弄され破れたように…。
2014/3/28(金) 午後 7:01 [ N○ ]
ボクサーひこさん。
ホントにそうですよね。もはや比べることも体験することもできない時代を持ち出して凄い凄いと言うのは、今の人をあまりに馬鹿にしているように感じてしまいますね。
オッサンの話って大体こんな感じですよねww
俺が若いころは〜って始まるやつ(笑)
2014/3/28(金) 午後 10:26 [ 吊り上げ太郎 ]
鍋○さん。
今の時代からは想像もつかない、国を挙げての熱狂があったんでしょうね〜。何せ視聴率60%越えとか書いてましたから。
その頃の熱狂からすれば、今の日本ボクシングは物足りなく感じるのかもしれないですね。
でもそれだと、熱狂する雰囲気が好きなだけで、ボクシングが好きな訳じゃないのかもしれないですね。
>もし、同階級の過去のボクサーと現代のボクサーがそれぞれの時代のフィジカル、技術とノリで戦ったら、前者は後者に全く訳の分からないまま打ち倒されてしまうこともあり得るんじゃないか?
うーん凄く分かりやすくて、説得力あります。
ホントにそのくらい、フィジカルのトレーニング、身体の作り方、ファイトスタイルに今と昔じゃ隔世の感があると思います。
2014/3/28(金) 午後 10:41 [ 吊り上げ太郎 ]