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スマートホンは人を賢くしたか?
と言われれば答えは否じゃないかと。
生活の利便性は大きく向上したと思うけど、賢くしたかと言われれば、そうじゃない気がする。
確かにグーグル先生に聞けば大概のことは分かる。
だけれども、簡単に手に入れた情報は、あくまで情報止まり。
知識というのは、これは個人的な考えだけれども、「物語」からこそ得られるものじゃないか。検索窓に打ち込める程度の単純なただ一言の情報はいわば骨で、そこに余分と思われがちな肉付けがあってこそ初めて知識として身につくんじゃないかと。
正義は勝つとか、努力の素晴らしさとか、嘘つきは最終破滅とか、そういったことは、「物語」から学ぶものではないか。
世にこれだけ小説や映画が生まれ続けるのは、人は物語を求めてやまないからでは。
人は、どれだけ偉い人でも、その人一人、一人前の人生という「物語」しか生きられない、経験できない。
だからこそ、自分以外の「物語」を求めてやまないんじゃないか。他人の人生。これもまた「物語」。
そこから、たくさんの教訓を得る。
正義は勝つ。こんなものの理由は、どうしたって「物語」なしには説明できない。
そして、その例証としての「物語」は人それぞれで、そこにその人の正義が見えてきたり。
何百年、何千年と語り継がれる「物語」は、聴く人読む人それぞれにそれぞれの境遇に合わせた教訓を与えるからこそ、語り継がれてきたんじゃないかな。
という前置きはこれから紹介する映画が、
非常に素晴らしい「物語」だってことを
言いたかっただけだったりするのだけど。
「アメリカン・スナイパー」 2014年 アメリカ 監督 クリント・イーストウッド
イラク戦争に従軍した実在のアメリカ兵の物語。
彼は射撃の腕が凄まじく、渾名は「伝説」。
正義の名のもとに人を殺めることに苦悩。彼の無事を祈り、家庭を守る妻の苦悩。偉大な兄を持つ弟の苦悩。苛烈な状況を生き抜いた後の穏やかな生活に差し込む従軍時代の惨状の記憶。
この作品は、見る人それぞれに、何らかの想いを喚起させると思う。
ここから少しネタバレだけど、
仕事(他国)で必死に戦って、帰ってきたら家族(自国)にまさかの・・・とか。
守っていると思っていたものに弑しられるとか・・。
これ、俺の物語じゃないか・・。
・・おほん・・うん・・。まぁそれはいいとして。僕ごときうすらぼけた感性の持ち主でも、何がしか己に重ね得たというのは、これ、たくさんの意味を持った作品といえるんじゃないかな。とか。
善哉。
そう思いました。
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