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ばくぎゃくすね。

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以前にも一度書いたかと思いますが、今日はこの男の伝説のアルバイト試合のことを紹介しようかと。
 
彼とは20年来の付き合いで、僕の唯一と言っていい莫逆の友であります。
 
「藤原康二」。世間一般に認知されることはあまりなかったですが、ボクシング関係者の間では、今でもちょこちょこ名前が出るほどの才能を持った天才肌のボクサーでした。
 
とにかく彼は練習をしない、走らない、筋トレもしないもんで、およそボクサーらしくないいつもダンシングベイビーみたいな体で試合に臨んでました。
 
それでも、抜群のタイミングで放たれる日本人離れした強打、柔軟なボディワーク、詰めの鋭さなどで、KO勝ちを重ねていました。
 
ただ、多くの強打者にみられる、アゴが弱いという特徴を彼も持ち合わせていて、一度、これに勝てば東洋タイトルに挑戦という一戦で強打のフィリピン人にまさかのKO負けを喫し、そこで連勝のモチベーションも奪われたものでしょうか、さらにヤル気のなさに輪がかかり、そこに膝の怪我なんかも重なり、自慢の強打も少しトーンダウン。
判定勝ちや引き分け、判定負けのような彼らしくないピリッとしない試合が続き、ボクシング界からいつの間にかフェードアウト。
 
明確に引退したというわけでもなかったんでしょうが、その後はボクシングに携わることもなく5年ほどの月日を、アルバイト、合コンと青春を取り戻すように放蕩の日々を過ごす。
 
それがある日、僕に電話で「ちょっとタイまで行って試合してくるわ。」と連絡が。
 
「はぁ(゚Д゚≡゚Д゚)?この5年、練習も試合もしてないのに?」
 
そこで相手を聞いてみると、
 
「ウィラポン」・・・・。
 
アホや本物のアホや。そう思いました。
 
なぜそんな無謀を?と聞くと、「まぁまぁお金くれるから」だってさ。
 
しかも、試合前の練習で「張り切ってスパーしたらアバラやってもうたwww」・・・だと。
 
さらに、彼は現役の時はSフライ級でバンタムは1階級上。
 
さらにさらに、相手のウィラポンは長谷川に二度目の敗戦後で、日本人のサウスポーとの試合で勘を養い三度目の対戦を目論むバリバリの本気モード。衰えが指摘されていたとはいえ、一年前まではWBCバンタム級のタイトルを14度防衛していた超一流。そんなレジェンドにこの5年バイトと合コンしかしていない、日本のレジェンド級のアホが挑む。
 
結果はいわずもがなですが、見てみてください。
 
 
 
禿げ上がり、タトゥーなんかも入れちゃって、5年前の爽やかだった面影は欠片もありませんが、
 
ボクシングセンスの良さは健在で、1Rは取ったんじゃね?と思える立ち上がり、
 
しかし、相手は超一流。ダルダルの腹が弱点と即座に気づき、徹底したボディ攻め。
 
腹筋が一般の人より無い腹にアバラまで痛めたボディでは、ウィラポンのボディ攻めに耐えきれるはずもなく、
あえなく陥落。
 
怪我なく終われたことは、ラッキーだったんじゃないすかね?
 
最近話すと、「まだまだイケルで!話きたらまたやるで!」とか言っとりました・・・。
 
「今から娘にプリキュア買いに行くんや」だって。
 
その凶悪な面相でプリキュアだと・・・・。
 
とりあえず幸せそうでなにより。
 
他にもこの男、たくさんの逸話の持ち主です。
 
それはまたの機会に。
 

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