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昔に読んだ本(確か「星の王子様」だったか)に、愛し合うとは見つめ合うことではなくて、同じ方向を見つめること。
みたいなことが書いてあって、こら、ホンマのことかも知らん。
そう思った記憶があります。
見つめ合っているうちは、周りのことなど見えてないんで、自分らの世界に浸りきっているわけですけど、そこから時間が経ち、恋の段階から次の段階に進み、少し周りのことが見えるようになると、外の世界との折り合いをどういう風につけて、どういう人生を歩んでいくか、とか考える。
その時、二人が全然違う方向を見ていたら、当然歩く方角も違う。いわゆる価値観の違いというのが生まれる。
「ブルーバレンタイン」 2010年 アメリカ 監督 デレク・シアンフランス
現状に幸せを感じて、新しいこと、今以上生活を良くする努力をしようとしない夫。
現状に飽き足りないものを感じ、もっと幸せにと仕事熱心、向上心旺盛な妻。仕事もテキトーあとは子供と遊んで酒浸りの夫にゲンナリ。
見ている方向が違うというよりは、足元しか見てない旦那と、ずっと先を見据える嫁って感じでしょうか。
すごく切なくなる要素がこの物語にはたくさん含まれていて、嫁の気持ちも旦那の気持ちもよく分かるだけに、悲しい。
どちらも幸せになりたい想いは同じなのに、そこには目に見えない壁が。
壁といえば、先日ボクシング界のデカイ壁が崩れましたね。
超人マニー・パッキャオが、遂に敗北。
以前読んだ浅田次郎著「一刀斎夢録」に、凡人でも努力で九分九厘までは行ける、天才とはその残りの一厘を容易く越えてしまう。
みたいな記述がありました。
今回の敗戦は、勝者のブラッドリーがその壁を越えたというより、パッキャオが自ら落ちてきた感じの負け方。
判定も大いに物議を醸す結果で、モヤモヤしたものが残り、世代交代、覇権交代を強く印象付けるものではなかったですね。
やはり王座奪取は壁を越えてのものじゃないと感動が今ひとつっすね。
目に見えない壁を越えるのは大変だ。
そう思いました。
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