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30歳を越える頃までコーヒーを飲めなかった。

正しくは飲めないことはなかったけど、好きじゃなかった。

それが、夜勤の眠気対策で効き目があるのかないのか未もって分からないけど、少しずつ飲むようになって、今はほぼ毎日飲む。

最初はコーヒー牛乳みたいなものしか飲めなくて、でもこれじゃ眠気に勝てんよね。そう思って、無理に少し苦目苦目に挑んでいるうち、今はほぼブラックでしか飲まない。

昔はコーヒー飲む人が大人に見えて、あんなのが美味いとかマジか。ありえんだろうとか思ってた。

でも知らぬ間に自分もそうなっている。美味いとは今も思わないけど、何となく飲む。

特に苦いとも思わないで。

昔は、金持って、いい暮らしして、適当にレジャーに勤しんでみたいな人を、立派な人だと勘違いしていたんですけど、それって甘いコーヒーだよな。誰でも飲めるわな、そんなもん。そんなに糖分ばかりとってたら、何らかの病気になるよ絶対。

それよりは、たくさんの不自由や障害、あるいはどうにも抜け出せない貧困のなかにありながら、それでも人間らしさを失わず、他人よりたくさん笑い、たくさん泣く。そんな人を見ると、ビターだな、あるいはブラックだな。苦味を楽しむ大人だな。立派な人だな。きっとバッチリ目覚めてんだろうな。とか思う。

精神年齢とかってやつは、財布の中身で決まるのではなく、

人生を味わうその人の味覚で決まるんじゃないか。

と、この国に生まれた時点で極甘、しかも甘いもの大好き、芦田愛菜ちゃんより少し下の推定精神年齢9歳くらい、常に半眠りの僕が言うのも何なんだけど。


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「最高の人生の選び方」   2009年  アメリカ  監督 マイケル・メレディス

またこの邦題・・。観た?内容観てから付けた?

キャッチーさばかり気にしやがって。

合ってないってだから。

もう。

とそれはいいとして、

登場人物それぞれ、いろいろ悩みますけど、

どの悩みも生死に直結したものでない。

コーヒーでいえば雪印。

あのくらい甘い。もともと結構最高の人生じゃない?


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「鉄くず拾いの物語」   2013年  ボスニア・ヘルツェゴビナ・フランス・スロヴェニア 
                                    監督 ダニス・タノヴィッチ


一方こちらは、かなり苦目。

戦争から帰ってきて、恩給も受けられず、生活保護もなし、子ども手当もなければ、医療保険にも入ってない。

妻と二人の子ども、さらに妻のお腹には3人目が。

仕事は、鉄くずを拾い売る。

当然安定した収入は得難く、その日暮らし。

ある日、妻の身体に異変が。

緊急を要する手術を受けなくてはいけないが、手術費は高額。

どうするか・・・。

重たい・・。苦い・・・。

少しネタバレしますけど、

ラストも危機を脱しただけで、元の日常が改善されたわけではない。

これまでのその日暮らしはこれからも続く。

日ごろ、少しのことで苦い苦いと騒ぐ自分が嫌になる。

そんな作品でありました。

善哉。

そう思いました。





                 

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