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人間は皆平等だ。
というのは、どうだろう?長く生きていればいるほど、そうではない気がして、たまにこの言葉を目をキラキラさせて言う人など見ると、芯からのバカか、偽善者に見える。
が、それは僕が捉えている世の中の基準に照らし合わせただけの狭い了見で、例えば、この世界を創った皆が神様とか呼ぶ存在からすれば、皆平等に生まれているのかもしれない。
社会で生きていく上で重要なスペック、頭脳容姿体力、平和な国に生まれる、富んだ家庭に生まれる、そういう持っていたらば、皆がうらやむようなものには、明らかに差がある。しかし、人間それだけではない。ということもこの年まで生きると身を持って知る。
先天的なものに関しては、これどうしようもないけど、後天的なものに関しては努力である程度手に入る。
しかし、先天的にそれらを持ち合わせた人は、努力、時間を使わずにそれを持っているのだから、努力に努力を重ねようやくそれを持った時点でスタートの後天的はやはりハンデを負っているようにも思う。
よくロールプレイングゲームなどにあるキャラを決めたあとに、持ち点の100をいろいろな能力に振り分けて冒険をスタート。みたいな設定。
あれと同じことが人間にもあって、生まれる時点で持ち点をゲームよりはもちろん複雑で多岐に渡る項目に振り分けていたりすることはないだろうかな。で、いろいろ総合すると皆始めの持ち点は100点。
平等。
ただ振り分けた記憶もなければ、これから生きる世界のことなど全くわからない時点での振り分けだから、どうでもいいような項目にたくさん点数使っちゃって、肝心の頭脳、容姿、体力、運の要素を含むものに振り分けなかった。なんてことだったり。
という想像を、この間どこからか僕の離婚を聞きつけたバツイチシングルマザーと会って話したときにずっと考えていた。というのも、約15年ぶりに見るその人の顔がね。すごく変わってたんですね。…整形・・か?しかもこれプチなんてレベルじゃねーぞ…後天的な努力と言えないこともないけど、それはどうなんだろう?何だか哀しいなぁ。人間って哀しい生き物だなぁ。なんてことをね。
何が哀しいのか?この時の会話はたくさんの示唆を含んでいたので、またの機会に改めてしますが、
世の人が羨むものを全て手に入れても、それがそのままその人の幸せに直結しない。
じゃあそれは何処に?それが見えないところに人生の底知れなさ、奥深さ、神様なんてものの存在する余地なんかがあるのかな。なんてことを。
「博士と彼女のセオリー」 2014年 アメリカ 監督 ジェームズ・マーシュ
物理学者スティーブン・ホーキング博士と、その妻ジェーンのお話。
世界的に著名な博士であるから、当然博士目線の作品かと思いきや、
これジェーン寄りのお話なんですね。
彼女の書いた自伝が原作らしいということを聞き納得。
しかし、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインの素晴らしさよ。
最近全然人の名前を覚えられないんですが、
彼だけは覚えておこうと思いましたよ、来月くらいには忘れているかもしれないけど。
飛び抜けた頭脳。しかし身体には日常生活にすら人の手を必要とするほどの重病。
人生は楽じゃない。
善哉。
「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 2014年 アメリカ 監督 モルテン・ティルドゥム
これまた頭良い人の話で、第二次世界大戦時、ドイツのめちゃムズ暗号「エニグマ」とかいうのを解いちゃったチューリングって人の話。
この暗号解読によって救われた人命は試算で1400万人らしい。
すんごいね。
しかも、現在皆が使っているコンピュータの基礎も作っちゃったらしい。
衆に秀でた頭脳の中でもさらに秀でた頭脳。
しかし、精神的に欠落した部分、ホモセクシャル(当時のイギリスでは同性愛は有罪)、などがあり日常を平穏に送ることはできなかったらしい。
そして、ネタバレだけど、最後は自死。
本当に人生とは、上手くいかないものだ。
兎角に人の世は住みにくい。
善哉。
そう思いました。
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