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六月三日、世界のボクシング界のカリスマ、アイコン、その偉業はボクシングなんて小さな枠を越えて偉大、20世紀最大のスポーツヒーロー、モハメド・アリが逝去。
僕は彼の現役時代をリアルタイムで知らないし、年も年だったし、病気を抱えていたことも知っていたので、それほど驚きをもってこの一報を聞いたわけではないけど、やはり何か寂しさ、喪失感はあった。
高校生の頃に、アリのことはたくさん何かで読んだり観たりして、それなりに知ってはいたけど、もう一度よく知っておこうと、特別刊行の追悼本や、以前ひこさんに頂いた、アリ×フォアマンのドキュメンタリー、WOWOWのアリ追悼プログラム、有料放送でやっていた主にアリの言動にスポットを当てた昔のドキュメンタリーなど観た。
知れば知るほど凄い人だ。ボクシングがアリを輝かせたことは間違いないけど、アリがボクシングを選んでくれたことをボクシング界は感謝すべき。
リング上のみならず、政治的にも、民族のアイデンティティのためにも、弱者のため、不遇な者のためにも闘った。彼の人生、そのものが歴史だ。みたいなこと、彼の残した軌跡、偉業なんてのは、もっと達者で思い入れのある人がたくさんあちこちで書いているだろうから割愛。
アリといえば、兎に角喋る。過ぎるくらいにお喋りだ。
つまらぬこと言わずもがなのこと失言、暴言、NGワード、たくさん言っただろう。あれだけ調子よく喋れば。
しかし、憎めない。むしろ皆楽しみにしていたっぽい。当時の映像など見ると。
アリの関連本を読んでいて、とても心に残る言葉があった。
「他者に貢献することは、この地球でのあなたの居場所に払う家賃である」
この一言だけで、アリにアフォリストの才があったことは間違いないと思う僕的に。
だって、言えます?こんなこと。こんなに分かりやすく無駄ない言葉数で。
しかも、それを実践している。
アリはこの地球上でとても大きなところに住んでいた。アリの試合、生き様、言葉でどれだけの人が勇気、希望を貰ったろう。
他者に貢献か・・・。
どうりで、僕にはどうも何かこの地球に自分の居場所なんてないよな、なんて気がするはずだ。
貢献してないからね。他者になんて。家賃滞納だからね。これ。
この間読んだ本に書いてあったのだけど、「本当のケチは自分さえ良ければいいという人。困っている人を助けることができる人は、普段節約に努めていてもそれは、ケチではない」みたいな言葉。本当にそうだな。自分さえ良ければって人は自分も含めて、たくさんいるな。でもこれも致し方ないところがあって、力足らざる故の自分勝手というか、自分のことでいっぱいいっぱい、他者に貢献どころか迷惑かけてしまうんじゃないかと思うから、まずは自分だ、自分がしっかりしないとなんて、思うんだけど、よく考えればこれもどこか言い訳めいていて、実際そこまで自分自分でいっぱいいっぱいになるほど余裕がないわけでもないんだよな、出来ることはきっとあって、そこから目を背けてるだけだよな、なんてことも思う。
ボクシングに興味のない人も、アリからアリの人生から学ぶことは多いと思う。
蝶のように軽やかにまわる口から、蜂のように刺す言葉が。リング上の激闘の裏には、もっと厳しい闘いが。
The Greatest
大げさなコピーじゃない。マジで。
そう思いました。
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