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たつきすね。

らしく。

この「〜らしく」。

これが実に曲者。

年を取ればそれなりに大人らしく。

会社など因果なものに勤めれば社会人らしく。

結婚など紙切れ一枚の心もとない契約を結べば、家庭人らしく。

人の親となれば、親らしく。

男は男らしく。

女は女らしく。

子供ですら子供らしさを強いられたりする。

人は生きていればどうしたって何らかの形で社会に参加せざるを得ないし、そこで他人と個的に関係を結んだりもする。

そこで上手くやっていくために、いろいろ考えて、「〜らしく」振舞おうと努力する。

そして、その「らしく」あろうとする、若しくは「らしく」あれと周りから強要されたり、強要まではいかなくとも、それっぽい圧を感じたりして、気が付けばいろんな「らしく」に囲まれていたりする。

そのうち何か行動を起こしたり、何かに対しての言動などを指して他人に、「ああ、それは君らしい」と言われたりして、何となく違和感を感じつつも、そうかそんなものかな、自分では自分のことは分からんもんだものな。と妙な納得の仕方で違和感を片付ける。

「らしく」「らしく」過ごすうちに、大事な物を失くしている気がする。

それは「自分らしさ」

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「タツキ 愛とボクシングに生きた男の半生」   原功著。

古本屋を野良ついていたらば、目に付いた一冊。

確かこの人ひこさんのブログに出てきたな・・。試合は見たことがないけど、KO率の高いパンチャーだったということは覚えている。

よくは知らないのだけど、読んでみようと買。

読了後、今更だけど、この人のファンになった。

この人は、本当にこの人らしく生きている。

世間に蔓延する「らしさ」なんて根拠のないただの潤滑油に頼ることなく、ただ川崎タツキとして生きている。

そして、それがそのまま男らしく、人間らしく、ここが一番凄いところだけど、愛らしい。

きっと会った人を楽しくさせる、素晴らしい魅力の持ち主なんだろう。

たくさんの「らしさ」にまみれて暮らすうち、自分らしさを見失った今の僕には眩しい存在だ。

そうだよ、自分らしくだよ。

そんなことを。

善哉。

そう思いました。












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