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毒に解毒剤があるように、
人の欲望にも抑止力が必要だと思うんである。
性欲が昂まって、あぁ不倫してぇななんて思っても、やらかしたときに悲しむ家族の顔を思い浮かべて、思いとどまる。
食欲が猛烈に押し寄せても、あぁここで食べちゃうとあの服入らなくなるなとか、糖尿になっちゃうなとか、考えて思いとどまる。
睡眠欲が凄くて起きれそうにないときも、あぁここで寝坊しちゃうとボーナスの査定に響くなとか、もう少し責任感のある人ならば、職場の人間が困るだろうなとか。
物欲がもんどりうって押し寄せても、あぁここで買っちゃうと生活に支障が出るなとか。
手元に使ってはいけないお金があるときに、ギャンブルに射幸心を煽られまくって、パチンコ行ったろか?競馬行ったろか?勝てばいいだけだもんねとか思っても、それがそんなに甘くないことはこれまでの経験上知っている。何故パチンコ屋はネオンをあんなにギラギラ光らせられるのか、電気代相当だぜ?何故バイトでも時給があんなに高いのか?一等地に駐車場付きのバカでかい建物、どんだけ金掛かってんだ?お馬さんだって種付け一回数千万とかどこからそんな金が?優勝賞金、億?全部俺たちの負けたお金だよな。夢見ちゃいかん、あくまでレジャーレジャーとか。
誰かのせいで何か物事が思い通りに行かなくて、怒りに震えるときも、あぁここでこいつぶん殴っちゃったら、自分の負けだな、何かといろいろ終わっちゃうもんなとか。まだ自分に何か出来ることがあるんじゃないかとか。
人間の欲は際限のないものであるから、どこかにブレーキを設けておかないと人生なんて簡単に破綻する。それは単純に人に対する愛情であったり、常識世間体であったり、年と共に自然と形成されていくものだとおもうのだけど、どうだろね。
容姿で他人様より抜きん出て、それでたくさんお金を稼ぐ。
他人様よりたくさんホームランを打って、それでお金を稼ぐ。
たくさんのお金と名声は、仮初の万能感をもたらし、私何でもできる!センテンススプリング!
キメキメでもホームラン打てる!日焼けやタトゥーやだんじりや!
手に入れた力なりにブレーキもイイものになっていかないと、ちょっとしたカーブでも曲がりきれず事故を起こす。
スピードがたくさん出る乗り物には、それを制止できるそれだけ強いブレーキが必要。
原発なんかも・・・・。
っと、話が長くなる。
ここらでブレーキ。
「ベイマックス」 2014年 アメリカ 監督 ドン・ホール クリス・ウィリアムス
これはおそらく兄弟愛、親子愛、友情なんかをテーマに描かれているお話だと思うんですけど、(ここから少しネタバレします。)
主人公の少年、敵役の教授、彼らが最後戦うわけです。
興味深いのは、彼らが戦っている対象。
少年と教授が戦っているには違いないのだけど、
それぞれが発明した発明品を相手が利用する。という皮肉な展開。自分の発明に苦しめられる。
勝敗を決したのは、発明で生まれた力を制御する抑止力。
欲望のままに作られたものの力は止めようがなく、
製作者の意図を大きく外れ、己に刃を向ける。
あればいいってもんでもないんだね。ちから。
アナ雪よりずっと良い。(あくまでテーマ的に)と思ったり。
善哉。
そう思いました。
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