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「打ちのめさるようなすごい本」  米原万里著。
 
すごく気になるタイトルです。タイトル買いです。
 
このタイトルは、この本自体のことではなく、ロシア語通訳にして、書評家の著者が読んだ書籍群のこと。
 
生前の著者の書評を集めた書評集。
 
圧倒的な読書量に驚かされる。そして、書籍愛に貫かれた書評。
 
へぇそんなオモロイの?じゃあ今度読んでみるかな。
 
マジで?自分、絶賛やん?そんなにいいの?じゃあこれもそのうち読んでみるかな。ってやってたら、Amazonのほしい物リストが、バカ増え。
 
途中、彼女の命を奪うことになった悪性腫瘍、いわゆるガンとの闘病記が差し挟まれているんですけど、実に毅然と冷静に、現状を鑑みて今の自分にあった道を取り乱すことなく模索するところなど、彼女の芯の強い骨太な知性を裏付けていて圧巻。
 
勉強量、仕事に対する真摯な態度、愛に溢れた書評、人生に立ち向かう姿勢、それらに通底する人間愛。
 
そのどれもこれもが圧倒的な力を持って迫ってくる。
 
自分の薄っぺらさを思い知らされて、愕然。
 
書評集でね、あくまで著者が読んだ本に対してのタイトルであるはずなのに、
 
読後、きっちりタイトル通り打ちのめされた自分がおりましたよ。
 
善哉。
 
そう思いました。
 
 
一年の計は元旦にあり。毎年、こう思って何事かスローガン的なことを掲げるのだけど、去年の元旦には何を言ったかもう忘れてる。が、懲りずに今年も言う。今年のテーマは「平常心」。
 
いや、もう元旦じゃねぇし・・・。と思う方もおられるかもしれないが、大晦日から昨日まで仕事だった僕には、今日が元旦。さらに言うなら、元旦を3日過ぎたくらいでは、僕の平常心は揺るがない。(キリッ)
 
行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。と、昔のお偉い方もおっしゃってる。世の中そんなものなのだ。であるのに、いちいち小さなことに一喜一憂して、過ぎた去年一年を反省して思う。今年は平常心だ、と。
 
と言いつつ、この平常心、実はここ数年ずっと意識しているけど、身につきません。
 
5歳児にして、好きな言葉が「平熱」という野原しんのすけが末恐ろしい。生まれてすぐ「天上天下唯我独尊」と言ったとされるお釈迦さんは別格として、それに次ぐ早熟の天才ではなかろうか。
 
5歳児にも劣る、落ち着かない心をもって、今年も行く。吊り上げは行く。どこに?いや、特に目的地ないんですけどね。じゃあ止まっとけって話ですよね、でも止まってると平常心がざわついて落ち着かない。だから動く。
 
動くから事故るんですけどね。止まってる車は事故らない。
 
さて今年はどんな事故を起こすやら・・。
 
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「平常心のレッスン」   小池龍之介。
 
ということで、こういう本をね、読んでみましたよ。
 
平常心にもやはりレッスンはいるのか。
 
「関西のオバちゃん」「他人のうちの子ども」の次に苦手な「努力」が、ここでも必要らしい。
 
「平常心」が早くも少し動揺する。
 
つまるところ、いろんなことに腹がくくれてないんすね。ワシ。
 
こういう本の常で、読後は何事か悟った気分になって、ワシいける。いけるぞワシ。と思うんですけど、数日で元に戻りますよね。やっぱり。
 
しかし、そんなことも気にしない。わかちこわかちこ。
 
まさかのヘアバンド芸人オチ。今年もダメか・・。
 
そう思いました。
ホントはピッチャーとして成功したかったけど、何故かバッター。
歌うことが好きで音楽始めたけど、何故かドラム。
洋食が好きだったけど、何故か中華料理屋。
みたいに、本来その道に入った動機とは違うが、大筋においてその道を歩けている人は幸せなんじゃないすかね。
元々好きな道だから、努力の質も良いものじゃないですかね。好きな女の子に好かれたい。みたいに知らんまに頑張っちゃってる感じの。
大抵の人は、何となく今の職業に就いて、他にないから仕方なく続けてる、とかって感じじゃないでしょうか。
これは、もう好きじゃなくなった旦那と暮らしているけど、生きていくために仕方なく一緒に暮らしてる。みたいな感じの我慢ありきの、発展のない努力。
質が悪いよね。努力の質が。
できれば良い努力がしたいものだけど、そう思う時点でもう、ダメな気もする。好きなことは意識せずとも頑張っちゃうしね。
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「夢をかなえるゾウ2」  水野敬也著。
前作でお馴染みガネーシャが、今回はお笑い芸人志望の男にちょっかい。
貧乏神の幸子さんも出てきて、てんやわんや。
とにかく振り回され、イラつかされる主人公。しかし最終的には、良い感じって流れは前作と同じ。
今作は前作に比べて、ちょっと啓発的な部分が弱かった。
話ももうひとつ内容が薄かったような。
大人未満子ども以上推奨の童話。
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「マカダミアホワイト 冬のくちどけ」
 
本気や・・・
 
冬はチョコが本気や。
 
メッチャ美味いやないか。 90点
 
そう思いました。
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「ロベルト・デュラン 石の拳一代記」  クリスチャン・ジューディージェイ著。杉浦大介訳。
 
80年代黄金の中量級ウォーズの主役の一人にして、ライト級史上最強の呼び声高いデュランの伝記。
 
その日の食べ物にも困窮する少年時代、ボクシングに出逢い、その才能は大きく花開き、時代の主役に上り詰める。しかし、多額のファイトマネーを稼ぐボクサーが陥る典型例、デュランも遊蕩や奢侈な生活で両拳で築いた莫大な財産を浪費してしまう。キャリア晩年はお金のために戦い、晩節を汚すが、全盛期のその拳歴は伝説。
 
デュランの野性味溢れるファイトスタイルの原点を知ることができる少年時代。
 
練習でも試合でも関係なくリングに上り、相対する人間はとにかく叩き潰す。練習でも野獣。
 
相手の挑発にも簡単に乗ってしまい、それ以上の汚い言葉や行動で応じてしまうヤンチャくれ。
 
しかし、リングを降りれば、義侠心あるナイスガイ。生まれ故郷の町で貧しい人たちにお金を配って歩いたりする。
 
その時の感情でとにかくエモーショナルに行動する。非常に魅力的。身内はたまらんだろうけど。
 
不治の病に倒れ病床に臥すかつてのライバル、エステバン・デ・ヘススを見舞うシーンはメチャ感動的。
 
その当時、まだ感染源なども特定されていなかったエイズ。そのエイズに苦しむヘススを、医者が空気感染の危険を説いて止めるのも聞かず、ベッドに歩み寄りヘススを抱きしめるデュラン。
 
感染してしまうかもしれない危険も顧みず、自身の娘も呼び寄せ、ヘススを慰め、励ます。
 
デュラン、良い奴過ぎる・・・。
 
「石の拳」と称されたデュランのパンチ力は、おばぁちゃんからの遺伝らしい。と思いきやひいおじいちゃんもパンチャーだったとか、オヤジもかなりのパンチャーだったとか周りの人間皆パンチャーwww
 
パンチャーだったライト級時代から、年を重ね、階級も上がるにつれて技巧派に転ずる過程も実に上手く書かれてました。
 
リングの中だけでなく、その私生活でも自由に思うまま破天荒に動き回るデュランが生き生きと活写されてました。
 
リングを降りたデュランのこれからが幸せでありますようにと願わずにはいられない。
 
良い伝記だったっす。これシリーズ化してくれんかな。他のボクサーのも読んでみたい。
 
善哉。
 
そう思いました。
 
 
 
 
 
 
 
「忙しかった。は言い訳にならんのだよ。分かるな?・・ん?」
 
メガネの奥の小さな眼を嫌らしく光らせて言う。
 
「はい・・すみませんでした・・。」腹に据えかねる怒りを抑え、言いたいことを噛み殺し、吊り上げは頭を下げる。
 
そもそも、忙しいを言い訳だと言うお前らのその言い分こそが我々に対する言い訳だと何故気づかない?
 
仕事量とルールのバランスがおかしいから、これだけ違反が頻発するのだ。本当にルールを順守して欲しいなら、ルールに見合った仕事量に調整するのが、お前ら管理職の責務じゃないのか。
 
それを棚に上げて、「全く困った奴らです。ハハハ、動物と同じですな。何度言ってもダメですわ。」などと平気で言う。
 
下請けの打ちつづく重労働を尻目に、「コンプライアンスがうるさくて」などと宣っては、人より後に来て早く帰り、休めない我々を嘲笑うように毎月、きっちり有給休暇。
 
貴様らが、法を遵守して、人並みの給料を得、きちんとした社会人ヅラしてふんぞり返っているその下には、低賃金での長時間労働、リスクの高い仕事、保障の何もない、社内コンプライアンスもクソもない環境で、喘ぐ下請けの怨嗟の声、阿鼻叫喚。そんなものの上にお前らは、常識人然として座っているのだ。
 
お前らの勤務態度の実態、我々の労働環境、不当解雇の証拠に証人。労災事故隠し、労基法に全く沿わない前時代的な労働条件。それらの資料をまとめて、お前らの鼻が絶頂まで伸びた時、反撃開始─
 
─倍返しだ!(照)  「吊り上げ太郎、オレたち下請け中途入社組」
 
うわっ!ハズッ!言ってもうたww流行語言ってもうた。しかもスケールがちっちゃいwwwwタイトルダサいww
 
さらに言うなら何の倍?
 
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「オレたちバブル入行組」   池井戸潤著。
 
視聴率40%を記録したというドラマ「半沢直樹」の原作本ですね。
 
一人の人間を楽しませることさえ難しいというのに、40%ですから。
 
そら、オモロイんやろな。と気になって仕方なかったんですね。
 
一読して思う。これは、確かに面白い・・・。
 
ドラマ化に際して、タイトルを「半沢直樹」としたアイデアは秀逸。このままのタイトルだと、あそこまでヒットしなかったんじゃないすかね。
 
ミステリーの要素あり、大きな者に小さな者が戦いを挑む構図、圧倒的不利を粘り強く打開していく過程、水戸黄門、ミナミの帝王に通ずる勧善懲悪のカタルシス。
 
しかし、これが皆理解出来るということは、いかに組織というものが成熟しすぎて、腐っていってるかの証拠。
 
システムでガチガチの現代の組織の中に、正義の入り込む余地を描いたこの作品は、多くの人の胸を晴らしたんでしょうね。
 
でも、半沢直樹と一緒に巨悪に挑んだオッサンのセリフ「正義もたまに勝つ」。
 
これが実態ですよね、正義がたまにしか勝たないのが社会です。
 
真似して、上に楯突いたら大概失職して凋落しますね。
 
この物語が人気を博すということ、そのことに何か侘しさと悲しさを感じたり。
 
みんな、いろんな屈辱、理不尽を耐え忍んで生きてんだね。
 
そう思いました。
 
 
 
 
 
 

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