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「ヘタな人生論より「寅さん」のひと言」 吉村英夫著。
パッと見、いかにも冴えないオジサンが主役の「男はつらいよ」。
僕も観るようになったきっかけはベタで、親父が好きでテレビ放送のときなどにいつも観ていたから。
しかし、子どもの時は、この手の映画はどうにも退屈で、寅さんの話芸に多少は感興を示したものの、ちゃんと観たことはなかったんですよね。
それが二十歳位の頃に、ガムシャラに映画を観ていた時期がありまして、そのときに、日本映画界にシリーズ48作という金字塔を打ち立てたこの作品を観ておかないと、って一種強迫観念のようなものに駆られて、ちゃんと観だしたんすよね。すると、単なる娯楽作品ではない、その人情の横溢した世界観、寅さんの生き様、人柄にあっという間に魅せられたんすよね。
でも最近は、好きなものの中にはっきりとあるものの、見ることはなかったんですよね。
で、以前に読んだ「ヘタな人生論より徒然草」とかって本の最後の方の広告に、この本の広告を見つけて、アマゾンで購入。
一読して、やはり寅さんはいい。
言葉に哀愁が風情がリズムが諧謔が、人を惹きつけるあらゆる要素がふんだんに。
読んでいたら、無性に渥美清の顔が見たくなって、実際の声であの口上が聴きたくなって、
確か、一本どこかにあったはず。
薄い記憶から、部屋を探す。
「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」 監督 山田洋次
出てきたのがこれ、シリーズ30作目。
少しさわりの部分だけ・・そう思って観だしたら、最後まで観てしまってさらには感動で半泣きという。
何度観ても寅さんはイイです。
今の人たちには取っ付き難いビジュアルに、垢抜けない雰囲気で、見たいと思う要素が皆無かもしれんすけど、
日本に生まれてこれを観ないってのは、それ、結構な損だと僕は思うよ。
騙されたと思って見てみ、日本映画の底力を思い知るから。
ブラッド・ピット、ジョニー・デップ、渥美清。この並びでも僕は笑わん。
そのくらいいい男なんだ寅さん。
そう思いました。
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読書
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今はもう思い出すのも億劫な二十代の頃の話っすけど、
チンケなアルバイトなんかで小銭を貯めては、フラフラとオンボロの軽ハコで旅というにはあまりに無計画な、蒸発にも近い放浪を繰り返していたんすよね。
その当時真面目にも生きられず、かといってもうそろそろふざけてもいられない状況が息苦しくて、自分の知らない場所、自分を知った人がいないところにのみ、酸素がある、大きく呼吸ができる、そんな感覚で現実逃避してたんすよね。
その時期に、一度四国を一周したことがありまして、その時、どうせ一周するならと思って、朱印帳とかいいましたかね、(八十八箇所の寺を回って各寺で、サインとハンコを押してもらうための手帳様のもの)と、人が死んだ時に、仏さんにそれを着せる、あるいは棺のなかに入れるなどすると、極楽に行けるかもよ?とかいう謂れのあるこれもまた、サインとハンコを集められるようになった半纏みたいなものを購入。これは日頃、罪深い生を送り、反省の全くない、おそらくこのまま死ねば地獄行きは免れまいと思われる、父親のためにwww
ちょっと高尚なスタンプラリーくらいの感覚で、道行二人、スタート張り切っていこー。とかおかしなノリ。
その寂しくも気楽な珍道中の詳細を書けば、大変な量になって、自分で読むのも嫌になるので、割愛しますけど、結論、行ってよかった。
未だにあれは一体・・???って不思議なことがたくさん起こって、そういうことに鈍感な僕でも、軽く運命を感じたり、価値観の変化を実感して帰ってきた・・ような気がします。
今でも時々、毎日の風景に目が飽きて、どこかに行ってしまいたい衝動に駆られることがあります。
でも、それが許される状況にないことは、いくら僕でも分かってるし、それをやっちゃうことで、得るものと失うものの損得勘定も昔よりはするようになってます。大体、自分が好きで作り上げた場所があるのに、そこから逃げたいって、ヘタレすぎるwwww
「四国八十八箇所感情巡礼」 車谷長吉著。
作家さんがその感性をもって、お遍路をしたらどんなことを感じるんすかね。
そんなことが気になって買。
感情巡礼というより、脱糞巡礼。
何か事情があるのかもしれないですけど、催しすぎwww
野糞の描写がやたらある。
マーキングですね。
歩き遍路とその他車やバスでの観光遍路をいちいち差別化する心も小さい。
作家に特有の気難しさ、変骨具合。
悟れてないのう。
そう思いました。
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日本は整形をインチキだと考えているような風潮ありますね。
整形美人はそうでない人よりちょっと安い。同じチャンピオンでも、無敗といくつか負けている選手くらいの違い・・違うな・・世界チャンピオンと東洋チャンピオンくらいのはっきりした価値の違いを設けてる気がします。
僕は整形を見抜く目もないし、単純に可愛ければそれでいいと思うんですけど、どんなもんでしょう。
親からもらった身体に傷を・・云々という考えはもう古い気がしますし、そういうくくりでいけばピアスもタトゥーもできませんね。
そこがよければ整形もいいような気がするんですけど。
後天的なもので心も様々に影響を受け大きく変容していくことを思えば、外見にそれが起こることもありなんじゃない?それが偶発的なものか人為的なものかってとこに引っかかるんですかね。
見た目など気にしないメンタルを作り上げればいい、それはそうなんでしょうけど、やはり最初のきっかけは見た目から入るんですよね、どうしても。
知らない土地で、食事をするとき、汚い店とキレイな店なら、キレイな方に行くと思うんすよね。
土産物なんかでも、地味なものより、華美な装飾のものを手にとってしまうと思う。
その関係が長きに渡れば、当然そこではもう見た目など関係なくなりますが、その関係を築く最初のきっかけは見た目がいいほうにチャンスが多く訪れるのは間違いない。
人間中身だ!とお題目のように信じ込んでいる人いますけど、その中身とて、ハンサム、美人に優る部分があるという保証はどこにもないんですから、中身が肝心と思えどやはりちょっとは見た目もね。とか思う。
人間性云々は置いておいて、こと社会生活ってことだけで考えれば、美人やハンサムってのは一番の才能かもしらん。
そんな身も蓋もないことを思ったり。
「モンスター」 百田尚樹著。
この方、最近本屋大賞を受賞されましたね。
これはその対象作品ではないですけど、
テレビで本屋大賞のニュース見て、確か積ん読ライブラリーに一冊あったような・・。
で、出てきたのがこの作品でした。
何故にこの本を買っていたものか、今となっては記憶にないですけど、
おそらく以前読んだ同氏著の「BOX」が面白かったんで、古本屋で見かけて買ったんでしょう。
今度、この「モンスター」も映画になるんでしたかね。
整形美人のお話です。
キレイごと度外視の、主人公の考えに深く考えさせられるものあります。
切ねっす。
善哉。
これはね、今月で会社を辞めるイゴラスさん(仮名)の送別会で行った焼肉屋での一枚。
今月はもう一人、定年で会社を去る人があって、人員カツカツで回してる零細の我社、来月からどうするんでしょう?人員を増やす予定はない・・だと・・・。
絶対に増すであろう負担に、暗澹たる気持ちになりながらも、最近、どうにもならないことで悩むのを止めたので、気持ちを切り替えて、肉と向き合う。
この日、一応ナップにも声かけましたけど、「なんで、ワシがイゴラスごときの送別会に行かなあかんねん。」
と三頭身の胸をそらせて返答。
外見も中身もダメな人間はいるんだね。
そう思いました。
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いやはや・・参りました。
パソコンが壊れたので、ようやく新しいものを買ったんですけど、当初予定していた金額では見つからず、何かと物入り・・っていうか、物でなくモロに金がいるこの時期になかなかの痛手。
しかも、できるだけ安く良いものを買い求めたいという欲求に、切なる懐事情が相まって、やれ、でんでんタウンだ、やれ家電のアウトレットだと走り回った挙句、結局、価格.comで代引きという結末。
これこれ、これが徒労ってやつです。
一周回って、同じところに戻ってきたら、何故かお金と時間を軽めに失ってましたよ。その分もう少しいいの買えたんじゃない?とか思う心がさもしくて切ない。
嫁に内緒で、革ジャンか、ブーツでも買ってこましたろ。そう思って少ない小遣いからコツコツ貯めた吊り上げ埋蔵金が、儚くも散りました。
とはいえ、パソコンは今や生活の必需品ですから。しょうがないっす。
今度のこいつは大事に使うで!今度壊れたらシバく。誰を?ってツッコミはもっとも。
誰を?ってことはないです。心意気っす。心意気。
「悪の教典」 貴志祐介著。
ぶっとい本を持ち歩くのが面倒で、これはタブレットで読んでみました。
電子書籍って、どうも活字を読むという行為にそぐわない気がして、嫌いなんですけど、
こういう最近の小説とかだと、意外にイケますね。
版権の切れた青空文庫にあるような作品は、タブレットで読むと全然入ってこないんですけどね。
やっぱり時代に即したものは、それに応じた形式があるってことですかね。
この作品、滅茶苦茶ですね。よく映画化されたもんです。
すごく頭が良くて、格闘も強い、精神力も図抜けてる。そんな男に唯一備わってないのが、心。
そんな男が自分の理想の世界を構築するのに、邪魔者を全て冷酷に計算された方法で排除していく。
・・・これ読んでて思ったんですけど、この主役のハスミン、賢く書かれてますけど、一周回ってアホだよね。
そう思いました。
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小さい頃、「若いとき、もっとちゃんと勉強しとけばよかったな〜・・・」って大人の嘆きを何度も聞いたことがある。
皆、何をそんなことを悔いるのかな?そう思うなら、今からでもやればいいんじゃない?と不思議に思っていたんすよね。
でも、自分が大人になって、この間、このセリフを思わず口にして、少し動揺。
それは、17,8才までの頑張りが後々、こんなにも人生を左右するとは思ってもみなかったという現実、今いるポジションの絶望的なまでの行き詰まり感に対する愚痴であったかもしれない。しかしそれより何より、いろんなことに向学心、好奇心はあれど、それを満たすだけの時間がない、労働、労働で。それが主な理由でしょうか。
しかし、そこで、好奇心、向学心を満足させるため労働を削ると暮らしていかれない。
それに、労働というのは、飽いて倦み疲れても精神の安定には大きく寄与していて、この労働ってやつを失うと、今度はリアルに生きていけなくなるという心配で、いくら時間があっても趣味や娯楽どころではなくなる。
そう思えば、いくらでも時間のあった学生時分に真剣10代しとけばよかったな・・。
そんな悔いがほんのり。
だからといって、今急に10代に戻ったとしても、多分、昔と同じように力いっぱい遊ぶでしょうけど。
バカだね。40代、50代になったら今度は今の30代を、同じように悔いるんすかね。アホだね。
「哲学的な何か、あと数学とか」 飲茶著。
僕は数学ってのが大嫌いでしてね。学生時代、テストで3点を記録したこともあります。
これは、何となくで答え書いても当たらないんですよね、ちゃんと公式とか数式を覚えていないと。
ほかの教科のようにごまかしが効かない。
学校は寝る場所と心得ていた僕には、睡眠学習ではどうにもならない鬼門でした。
こいつのせいで、留年の危機を幾度迎えたか。
こっちは算数で激しく転んでまだ立ち上がってないのに、数学とかいわれても・・みたいな。
でもこの本読んでみて、少し認識変わりましたね。
数学者が人生かけて数学の謎、闇に挑む様は凄まじい。
そこに計算はない。
偉大な先駆者たちが、苦悩懊悩の果てに導き出した答えが、睡眠学習なんてフザけた態度で身につくわけない。
バチ当たるわ。
若いとき、もっとちゃんと勉強しとけばよかったな。
そう思いました。
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