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 ソニー?コンピュータエンタテインメントは2月18日,PlayStation 3用アドベンチャーゲーム「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」を発売する。本作は,ターゲットを誘拐後,雨水で溺死させ,死体に必ず折り紙を残していく“折り紙殺人鬼”による連続殺人事件の謎に立ち向かうサイコ?サスペンスだ。グラフィックスの美しさはかなりのレベル。とくにキャラクター達の表情が素晴らしく,彼らの苦悩や恐怖が心に染み入ってくる  開発元は「ファーレンハイト」を手掛けたフランスのデベロッパ,Quantic Dream。「ファーレンハイト」ではイベント中にリアルタイムで選択肢を選んだり,画面に表示されたボタンに素早く反応して危機を回避したりする,ユニークなインタフェースが特徴的だったが,本作でもそのスタイルが踏襲されている。 本稿では,実際にHEAVY RAINをプレイした感想を交えつつ,ゲームの特徴を紹介していこう。 「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」公式サイトニコニコ動画内公式解説動画それぞれの目的で折り紙殺人鬼を追う4人の主人公プレイヤーは彼らに共感し,物語に引き込まれていく 本作のストーリーは,4人の主人公キャラクターの視点で進行していく。事故で長男を失い,そのショックで精神を病んでしまった元建築家のイーサン。折り紙殺人鬼による事件を捜査している,喘息持ちの私立探偵シェルビー。ひょんなことから事件に巻き込まれてしまう,不眠症の新聞記者マディソン。そして,拡張現実を利用したサングラス型の最新ツール“ARI”を用いて捜査を進めていくが,その使用に必要となる薬の副作用に体を蝕まれているFBI捜査官のジェイデンを,ストーリーの流れに沿って操作して事件の真相に挑むのだ。上段左がイーサン,上段右がシェルビー,下段左がマディソン,そして下段右がジェイデンだ。全員が精神または身体に何らかの問題を抱えているという共通点が,実に興味深い  以上のように,それぞれ立場のまったく違う主人公達の運命を交差させる,物語の中心人物となるのが折り紙殺人鬼。ターゲットを誘拐したあと,約4日後に雨水で溺死させ,現場に必ず「折り紙」を残していくという猟奇的な手口で犯行を重ねているにも関わらず,まったく尻尾を掴ませない知能犯だ。 冒頭でも書いたように,「ファーレンハイト」で評価の高かったインタフェースの基本をそのままに,よりブラッシュアップした“クイックタイム?イベントシステム”が特徴である本作。キャラクターの行動の幅がかなり広く,考えごとをする,ドアを開ける,飲み物を飲む,机にお皿を並べるなど,日常の細かい作業もすべてプレイヤーの手に委ねられる。 あまりにも“ゲーム的でない”行動が多いので,最初こそ「こんなものオートで処理しろよ面倒くさい」などと考えていたのだが……ところがどっこい。プレイを進めていくと,そういった日常的な動きの積み重ねが,物語への没入感を深める重要な要素だということに気付かされるのだ。息子と一緒に遊ぶ,一人キャッチボールでヒマを潰す,ベッドに腰掛けて話を聞くなど,本当に些細な行動をプレイヤー自身の意志で決められることによって,どんどんキャラクターへの共感というか,一体感が増していくのである。 具体例を挙げると,物語序盤でイーサンの息子が折り紙殺人鬼に誘拐されるのだが,そのとき事件は,もはやプレイヤーにとって他人事ではなくなっている。イーサンの日常を細かく経験してきたことによって,いつの間にか彼の苦悩が,まるで自分自身のものであるかのように思えてくるのだ。このあたりの「見せ方」に関しては,本当に見事としか言いようがない。  もちろん地味な行動だけでなく,緊迫感溢れるシーンも頻繁に体験することになる。日常から非日常へと変わる瞬間のドキドキ感は絶妙で,とくに戦闘シーンや,凶器を持った相手を説得するシーンなどは,「テレビに噛り付く」という表現が比喩ではなくなるほどだ。気がつけば緊張から,目が飛び出さんばかりに見開かれ,歯を食いしばりながらコントローラを握っている自分がいる。少なくとも,筆者はそれくらい没頭してしまった。 ちなみに,本作にはゲームオーバーという概念が存在しない。主人公が一人や二人死んでもそのまま物語が進行する。全滅した場合でも,全滅したというその結果から引き起こされるエンディングが用意されている。アドベンチャーゲームでありながら,リプレイアビリティの高い作りといえるだろう。  次に操作性に関してなのだが,これが少々クセモノだ。というのも移動方法が,左スティックで方向転換しながらR2ボタン押しっぱなしで歩行と,かなり独特なのである。一般的なアクションアドベンチャーやRPGと
引用元:エミルクロニクル(Econline) 総合サイト

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