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チェルノブイリ原発事故発生から25年が経過した現在、放射能汚染地域における放射線衛生状態は 正常に戻っており、チェルノブイリ周辺地域住民 の大半においてその追加被ばく線量は、ロシア連邦ならびに多くの欧州諸国での自然放射線量の変動よりも著しく小さいものとなっている。
ロシアが有する実地応用能力ならびに科学力に よって、期間を短縮して汚染地域に対する大規模で複合的な防護策を策定し実施することができた。そのおかげで、住民の被ばく線量を大幅に減少させ、前例のないほど困難な以下の課題を解決することができた。 ・ソ連および欧州諸国で当時設けられた住民の年間被ばく線量の上限を超えないようにする ・農業と林業における重大な損失を回避する 避難住民の被ばく線量は現在の避難基準値より著しく低いものであったことも強調しておくことが重要である。これが可能になったのは、放射能事 故の困難な状況にもかかわらず、チェルノブイリ 原発事故処理政府委員会の決定が明確かつ迅速になされたこと、事故処理に加わった人々の英雄的 行為と自己犠牲、発電所の要員が一号炉、二号 炉、三号炉の業務の安全と継続を確保できたことのおかげである。 事故処理にあたった最初の数年において見込み違いだったのは、以下のことである。 ヨード剤による被ばく予防の実施規模が限られたものであったこと、そこに含まれる放射性ヨウ素の活量が高い時期に牛乳をはじめとする農産物の消費を制限する措置を講じなかったこと、原発敷地内および周辺30キロメートル圏内の一連の事故 処理対策の実施において必ずしもしっかりとした 裏づけのある課題がたてられなかったこと、1988 年以降に人々の大規模な移住プログラムが実施されたこと。 さらに、何年にもわたってチェルノブイリ原発事 故が及ぼす社会的・経済的および精神的な影響を 何倍も大きくさせてしまったのは、基準値として、セシウム137の汚染度が1キュリー/平方キロ (37キロベクレル/平方メートル)以上の区域をチェルノブイリ汚染区域とすることを承認した、 1990年代に採択された法律によるところが大き い。実際問題として、住民への追加的な放射能影響のレベルが自然放射線量のレベルよりも低い地 域が法的に被災地に含まれることになってしまっ た。 当時進行していた社会・経済状況の流れの中で、 チェルノブイリの問題は住民の放射線防護の問題 という局面から政治的な局面に移行した。汚染地域の社会・経済状況は、被ばくとその健康への影響度という点についての住民の独特な受け止めかたや不十分な立法政策と情報政策のせいで心理的 に複雑な状況になったことで、困難なものになってしまった。 放射能汚染地域における社会的緊張の緩和は、放射能事故の影響・後遺症の克服、住民の生活面で の安全文化の形成、情報への自由なアクセスの保障、放射能に関する住民の知識水準の向上に関わる包括的な情報対策によって行われなければいけなかったのは明らかである。 本国家報告書に掲載された資料は、チェルノブイリ事故によって社会が被った損害において、要因として放射能が及ぼした影響は、まず何よりも健康面で、同事故における他の負の要因よりも遥か に小さいものであるということを、説得力をもって示している。放射能汚染に関する国家記録簿の データによって、人々に対する放射能の影響が原因となったものは以下のとおりであると確認でき る。 ・爆発後一昼夜、事故現場にいた消防士とチェル ノブイリ原発作業員のうち急性放射線症になった のは134例。このうち28名が事故後数ヵ月のうちに 死亡し、さらに22名が原因はさまざまであるが 2010年末までに死亡した。 ・ブリャンスク州、カルーガ州、オルロフ州、 トゥーラ州で1991年〜2008年の期間に明らかになった(事故時の)小児甲状腺がん748例のうち、 (放射能が原因のものは)40%以下。 ・甲状腺がん115例が明らかになった8万4772名のうち、リクビダートル(訳注:チェルノブイリ原発事故の処理作業に従事した者)のグループでの 同疾病の罹患数は約20例。罹患したのは1986年4 月から7月までの期間に放射能汚染区域で作業を行ったリクビダートルのグループにいた者であ る。 ・1986年〜2007年における国家記録簿に登録された198例のうち、150ミリシーベルトを超える被ばく線量を受けたロシアのリクビダートルのうち、 白血病による死亡例は80例以下である。 ・この25年で、リクビダートル(19万人強)のうち原因はどうあれ死亡したのは4万人である。死亡原因で最大のものは慢性虚血性心疾患(1763例) であり、重度のがん疾患では、気管支よび肺の悪性腫瘍(485例)が最も多かった。また、リクビ ダートルの総死亡率は、ロシアの男性住民のそれを超えていない。 さらに、チェルノブイリ原発事故後放射能汚染が最もひどかったブリャンスク州、カルーガ州、オルロフ州、トゥーラ州の住民の死亡係数もまた全国指数に近いのである。 一方、ここ数年で、これらの各州の幼児死亡率に関する指標についての状況は大きく改善された。 これは、チェルノブイリ原発事故による被災地域 住民への国家援助プログラムの実施によるところ が大きい。 事故に続く25年の状況分析によって、放射能という要因と比較した場合、精神的ストレス、慣れ親しんだ生活様式の破壊、経済活動の制限、事故に関連した物質的損失といったチェルノブイリ事故による他の影響のほうが、遥かに大きな損害を 人々にもたらしたことが明らかになった。 チェルノブイリ原発事故の主な教訓の一つは、社会的・精神的要因の重要性が十分に評価されていないことであると、今こそ明確に主張することができる。どんな規模であれ地域が放射能に汚染された場合、こうした要因の影響が最も重要なものであることが、人々の生活によって明らかになった。 管理機関の決定は、その下される決定が社会心理 に与える影響の分析も含め、長期的な社会・経済面での影響に関する総合的な評価に基づいて行われなければならない。危機的な社会・政治状況の悪化は、放射能の影響が迅速かつ客観的に改善される状態である場合でさえ、起こりうる。放射能事故の処理に関する効果的で科学的な裏づけのある措置は、当局が信頼されており、一貫した公正な情報政策がなされるという条件がある場合にのみ、実施できるのである。 事故の影響を受けた人々の大半に対する今日の社会的責務は、これまでの誤りに対して国が弁済を行うことである。だからこそ、社会保護は当面の間、チェルノブイリ国家プログラムの優先的な分野であり続ける必要がある。 また、国家レベルにおいて、健康リスクのある業務遂行のために国家から召集された各種カテゴ リーに属する市民への社会保護に関する科学的な裏づけのある戦略の策定が求められる。個人のみならず社会全体の長期的利益への配慮が、この戦略の根本となるべきである。 この分野における国家政策を策定し実施する際には、現行の規範法令の条項ならびに既に実施された業務経験を踏まえて根拠づけが行われた以下の基本的原則と基準を考慮しなければならない。 1. 被災市民の健康を保護し、被災地域住民の生活ならびに労働における望ましい環境条件を整えることは、チェルノブイリ事故の影響・後遺症の克服において優先されるべき国家政策分野である (ロシア連邦憲法第7条、第41条ならびに第42条から明らかなように、非常事態が発生した場合、住民の保護が最重要課題である)。 2. この分野におけるそれぞれの権利、権限、義務 に基づいた、国家当局、地方自治体の諸機関、諸 団体、市民の目的意識のある連携した活動。 3. チェルノブイリ事故の影響を克服するための方策を計画・実施し、その規模と内容を確定するにあたっては、社会・経済的影響の程度、必要で十 分な財源とその効果的な利用を考慮する。 4. 国家記録簿に記載された市民の医療面での保護とリハビリ。このカテゴリーの人々こそが、病気 を早期発見し、予防、治療、リハビリの医療サー ビスを適時に行うための医療検査を必要としてい る。 5. チェルノブイリ事故の影響を克服するための処置の必要性に関する決定を下す際の主要基準は、 住民の平均年間実効線量の値であり、それが所定基準値より低い地域の場合は住民の被ばく蓄積量である。 6. 農工複合体における措置の計画・実施ならびに食材と食品の放射能検査において基準となるのは、食材と食品の品質ならびに安全性に対する衛生要求基準である。 7. 住民の平均年間実効線量の値が所定基準値より低い地域では、社会・精神面でのリハビリに関する措置が計画・実行され、必要な場合にのみ食材と食品の放射能汚染検査が行われる。 今後のチェルノブイリ原発事故処理に関する国家政策の実施は、新たな連邦目的プログラム「2015 年までの期間における事故の影響克服」の枠内で 行われなければならないことは、きわめて明白で ある。当該プログラムの主要目的は、以下の事項 とする。 ・チェルノブイリ原発事故によって放射能に汚染された地域において安全な生活と経済活動の実施にとって必要となる水準を確保すること。 ・放射能事故の影響を克服する業務経験に基づいた、放射能事故やアクシデントの影響を最小限に抑え住民を保護することを可能にする、計画的で技術的かつ組織だてられた措置体制を強化発展させること。 以下 字数制限により割愛 |
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何か、今民主党政権(反原発原理主義者)が遣っていることは、一番遣ってはいけないことの様に見えますね!
2012/8/16(木) 午後 6:55 [ もちもちもっち〜 ]
私もそう思います。
そして 賛成派の危惧していることが当たっているということのようです。
BY柳虫( ̄0 ̄)/
2012/8/16(木) 午後 7:54 [ yanagimushi46 ]