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昨日、仲間の税理士さんと話をしていて書きたくなったこと。
この税理士さんも、私の設計でマンションを建ててくれた方です。
私「車でもそうだけど、建物の声も聞こえるんですよ。」
一同「・・・・・・・」
私がスバル車を好きなのは、車から声が聞こえてくるから。
設計者の込めた思いが車に乗り移り、ユーザーに語り掛けてくるから。
これがどれだけ感動的なことか。なかなか他のメーカーの車では味わえません。
建物でも同じことが起こります。
例えば私の自宅なんかでは、こんな声が聞こえます。
私「うわ、階段、頭ギリギリ」
建物「いや、でも静かに歩けば全然通れるでしょ。階段スキップしながら歩く馬鹿いないよね。」
私「まあ、そうだけど」
建物「階段を広くとって、今より部屋が狭くなるのだったら今の間取りの方が良いでしょ。」
私「そうだね」
私の自宅は私の設計ですが、
設計時の思考過程は建物に乗り移っているのです。だから、決して
独り言ではありません
自分の書いてることに自信がすごく持てないけど。
似た様な感じで私が設計した建物は
大家さんとか入居者さんに語り掛けるわけです。
入居者「トイレちょっと狭いな」
建物 「でも、トイレにいるのは数分でしょ?このお家賃でLDK8畳、洋室6畳の部屋、他にあった?」
入居者「ない!」
入居者「キッチンの後ろ、誰かが通ると狭い!」
建物 「でもその一瞬だけでしょ?この通路を広くして寝室狭くする?それとも全部広くして毎月1万円ずつ家賃増やす?」
入居者「このお値段でこんな部屋に住めるなんて!」(←これは賃貸契約の時に実際よく言って貰えるセリフ)
私がプランニングする時に一番強く意識するのはここ。
「1日のうち、長くいる場所の快適性を最大化して、数分しかいない場所の快適性は落とす。」
具体的にはどんなことか。
グラフを書いてみました。
人間は一生の1/3をベッドで過ごすと言われています。
そりゃそうですよね。7時間睡眠としても、1日8時間くらいは寝室にいるでしょう。
そして、食事したりテレビを見たり。
単身者や新婚家庭では、DKにいる時間が、寝室にいる時間の次に長くなるでしょう。
何より、平日は仕事に出て、家を空けている時間帯が最も大きくなります。
休日には遊びに出掛けるかもしれない。でももし、家にいるとしたらDKにいるでしょう。
寝室とDKの間の仕切りが可動で、日中にはDKを大きく使うことが出来たら、
休日、だいぶ余裕のある空間になりそうです。
グラフを見ると、また、次のことが分かります。
トイレにいる時間なんて、ほんの僅か。
入浴時間も大したことはありません・・・が、日本人はお風呂好き。
こう考えていくと、
どの空間を広くとり、どの空間を狭くするべきかの答えが見えてきます。
基本的な快適性能は絶対に落としてはいけない。
部屋を広くしたいがために、トイレの中で洋服を脱いで浴室に入る
そんな間取りも市場では多々あります。
そんな部屋を作らない事は当然のこととした上で、
「1日のうち合計10分もいない部屋や廊下」を犠牲にすることで、
「1日の大半を過ごす空間を広く」する。それによって
「家賃を下げる(=建築費を下げる)」
ことを考えます。
(トイレについては、小型便器を採用するのではなく、通常の便器を使った上で、余剰空間がどれだけあるか考えます。ドア枠の内側部分でさえ空間的な余裕として使えます。)
徹底的に、それを考え尽くし、時間と手間を掛けた結果、建物にはその意思が反映されます。
その時点で、建物は人格を持ち、そしてユーザーに語り掛ける様になるのです。
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ロマンチストだったのね。。
でもね、トイレは狭いと掃除しにくくて、ストレスになる。
そしてトイレはくつろぎ空間なんです。
ゆえに、トイレを清潔に見栄え良くするためには、
収納はポイントは高いんです。
これからの時代、男女問わず、
生活空間を共同利用できるようにしないといけない。
台所は見栄えより、二人で立てる広さが必要。
掃除機は分かりやすい所へ収納。
住宅販売にいる時、常々感じていました。
なぜ?この間取り?と感じる戸建ては売れ残る。
でも、現実は思うように作れないジレンマ。
そうだった、戸建ての売主になりたいんだった。。
まだまだだなぁ〜。。。
2017/10/9(月) 午後 3:59
トイレは幅は狭くしておりませんのでご心配なく・・・。
掃除の時に動く、人間の動作には影響はないと思います。(ドアを閉めて掃除すると狭いですが・・・開けて頂ければ広いトイレと変わりません)
いつもお施主様に説明して納得して貰うのに時間が掛かるのが、まさにそこ「台所は見栄えより二人で立てる広さ」
この辺り。
特に地主さんとか、ご自宅が大きいお施主さんはご自身が「一生住むとしたら」という目で見てしまうのですが、賃貸物件は一生の住処である「一戸建て」とは別のジャンルです。
一戸建ては、それぞれの住まい手の価値観に合わせて適材適所で空間を割り振れば良いのですが、賃貸物件は「支払える金額内で借りる事が出来て、必要な部屋数ある」もの、という定義になります。
シュワールさんは戸建てを企画して売るべきです。
万人ウケしないやつ。探している人は探している!というのを。
2017/10/9(月) 午後 4:14
お仕事へのアプローチの仕方、発想が素晴らしいです。
2017/10/9(月) 午後 9:33
なかなか難しいですよね
賃貸と持ち家でも違いますし、、、
でもコスパの良い賃貸は入居率高いですよね
LD幅450mm広げるのとトイレ幅100mm広げることのバランスがビミョ〜
2017/10/10(火) 午前 8:57
ラモネさん、変わり者なので発想も変わってます。。。
2017/10/10(火) 午前 8:59
まささん、450とか455単位じゃなくてね・・・
LDの幅も1cm単位で検討してます・・・。
「これまでクレームが出ていないのは○cmまで」みたいな情報が沢山あります。賃貸に出した後、出てきた話も不動産屋さんから集めてますので。
基本、設計時に、事務所の廊下でダンボール箱とか使ってシミュレーションするので間違いないのですが、以前、
「身長180cmのラガーマンがトイレで体ひねった」
というクレームが入ったことがあり、それ以降、
「市場の5%(ラガーマン、相撲取りなどガタイの良い人の需要)は捨てましょう」と言っています。(←見切るなよ)
身長190cm、体重100キロの人が快適に住める様にするには、当然広いスペースが必要です。しかしその体格に合わせてキッチンの高さを決めたら大多数の人には使いづらくなってしまう。逆もまたしかり。
割り切りも必要だと思っています。
95%の人が探しているけれど、市場にはほとんどない物件。常に、これを作ろうと考えています。
2017/10/10(火) 午前 9:05