私に設計を依頼してくれるお客様がた。
頼んでくれた方は満足してくれて、何年経っても楽しそうにお電話を下さるのですが、
さて、これを、これからのお客様に伝えるのが難しい。何しろ、言葉にすれば私は
「何でもかんでもお客様にやらせている」
様にしか表現できない。
何かの決断をしなければならない時も、
「お客様自身が判断しなければならない」
住宅メーカーの様に、「勝手にやっておく」
なんて事はまずない。
大事な事は必ず、ご自身で決定して貰う。
そりゃ、私に頼んだら面倒臭い事たくさんやらなきゃいけない様に見える。
だけど、建築主様が自分で判断できないのは、
業者(設計事務所も含む)が、適切に情報開示をしていないから。
専門家でない建築主様が理解できるだけの情報を提供して、法律用語を説明して、
「どれを選びますか?」
と提示すれば、自分で建てる家のことを、自分で決める事ができる。
「この家、私が設計したの」
なんてお客さんの言葉は、私にとって一番の勲章だったりします。
つまり、建築士は「建築主の代理者」なのです。
建築主様が「自分だったらこうするかな」ってのを全部、その手先になってやるのが
本来の建築士の仕事。
そのためには、莫大な量の検討をして、その中から選択肢を提示する。
選択肢すら存在しない設計(建築条件付土地の設計みたいなのね、自由設計って嘘だから、あれ)と比べたら、設計の作業は10倍では済まない。20倍、30倍にもなる。
その設計者の手間に支えられたサービスが、
「お客様の万能感」
を生み出します。
ここだよ!これ。私の業務の売りはこれだったんですよ!
そう気付いてですね・・・今、すべてのお客様に対して、問い合わせ中の契約前のお客様方に対しても「万能感」を感じて頂ける様に意識的に業務を行なっています。
「何か、自分がマンション設計のエキスパートになった様な錯覚」
を覚えて貰えれば、私に設計依頼をした後の楽しさも想像できるというものです。
その「錯覚」は建築を終えた時には「実績」に変わります。
設計依頼してくださって、一緒に定例会議で協議を重ねたお客様は
その辺の建築士よりも、実際、建築(法律・施工面で)に詳しくなってしまいますので、
そうなるともう・・・せっかくのその知識・技術力を眠らせてはおけなくなります。
こういう好循環をどんどん広げていかないと。
最近、2棟・3棟続けて建てるつもりですから!というお客様増えて来ましたし、期待に応えなくては。
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